Depthチャート

(WS=Win Shares:勝利に対して選手にどれだけ貢献度があったかを表す指標で、3で割るとその選手の貢献した勝利数が算出される。

ピンク色→新外国人、移籍選手 薄い茶色→新人選手 濃い茶色→二年目(一軍出場なし)の選手 灰色→昨年の高校生ドラフトで指名された選手

参考→http://www.ptt.cc/bbs/Baseball/M.1381927514.A.820.html)

 

 

昨年に続き台湾シリーズ連覇を狙うライオンズ。今季も着実に補強を行い充実した陣容になっている。

投手陣は抑えにアメリカ帰りの大物郭泓志を獲得。20~25セーブは見込めそうで盤石だったリリーフ陣が7回高建三、8回邦勝、9回郭泓志とさらに強固なものとなった。ここ数年不安定だった林岳平を中継ぎに回せるのも大きい。先発候補も他球団に比べ人数が多く、故障者が出ても先発ローテーション大崩れしないだろう。

野手では鄧志偉がオープン戦絶好調で開幕4番を確定させ、シーズン30本への夢も膨らむ。彼をスタメンにすると高國慶を三塁に回すことになり守備に不安は残るが、鄧志偉の打撃でそれを取り返せそうな勢いがある。外野手の競争はかなり激しく、スタメン予想には名前のない羅國龍、方昶詠、唐肇廷といったルーキー、若手にもチャンスは多くある。

ここ7年で5度の台湾シリーズ制覇を果たした強豪もここ数年は主力野手の高齢化が心配されていたが鄧志偉、林志祥といった若手が成長を見せ、昨年は郭泓志の獲得によりドラフト1~3位の指名権を失ったが羅國龍、方昶詠といった即戦力の外野手を獲得し損失を上手く抑えた感がある。そして昨年は高校生ドラフトで4人を指名しいずれも順調な成長を見せ、若手の底上げにも成功しそうな感がある。チーム総年俸がぶっちぎりで1億元に近づきそうな豊富な資金力を背景に的確な補強、育成戦略もしっかりしている。今年も優勝候補筆頭である。

 

 

2013年オーダー

 

6陳鏞基 9劉芙豪 7潘武雄 D張泰山 5高國慶 3鄧志偉 8郭俊佑 2高志綱 4林志祥

 

(先発)羅錦龍 費古洛 潘威倫 王鏡銘 廖文揚 

(中継)高建三 傅于剛 邱子愷 李風華

(セットアッパー)邦勝

(抑え)林岳平

 

 

2014年開幕ロースター25人予想

 

7朱元勤 9劉芙豪 8郭俊佑 3鄧志偉 6陳鏞基 D張泰山 5高國慶 2高志綱 4周廣勝  

 

(控え)

・捕手 陳俊輝 

・内野 黃恩賜 劉育辰

・外野 潘武雄 郭岱琦

 

(先発)羅錦龍 費古洛 馬帝斯 王鏡銘 廖文揚

(中継)高建三 傅于剛 林岳平 邱子愷

(セットアッパー)邦勝

(抑え)郭泓志

 

 

・監督、コーチ

 

(一軍)

監督:87陳連宏

投手コーチ:81鄭博壬

守備コーチ:78王子菘

トレーニングコーチ:79一色優

バッテリーコーチ:72高政華

三塁ベースコーチ:80吳佳榮

内野守備コーチ:76許聖杰

走塁コーチ兼一塁ベースコーチ:89楊松弦(8/5より休養)

総合コーチ:98立石充男

 

 

(二軍)

監督:53黃甘霖

コーチ:92莊景賀

コーチ:70潘俊榮

 

 

・投手

 

71 羅錦龍(ルォ・ジンロン) 29歳 右右

 

高雄市出身

高苑工商-ロッキーズ-米独立バーンストーマーズ-統一7-ELEVEn獅(13~) 12年D1位

 

統13 19試合(19先発) 10勝4敗 111IP ERA3.65 K/9 4.22 BB/9 1.78 K/BB 2.36 GO/AO1.82 FIP3.71 QS52.6% 

 

今季もエース格のアメリカ帰りの大型右腕。昨季は入団時の期待通りの活躍を見せ、7月と8月勝ちなしも、9月と10月に5連勝しフィニッシュ、統一の後期優勝に貢献。BB/9の低い数値、そしてGO/AOはリーグ1位、ゴロアウトの多さが際立つ。持ち球はスライダーとフォーク。開幕投手最有力候補。

 

 

57 費古洛(ネルソン・フィゲロア) 40歳 右右 →8/31に解雇

 

アメリカ出身

メッツ-ダイヤモンドバックス-フィリーズ-ブルワーズ-パイレーツ-米独立ロングアイランド-メキシカンリーグ・チワワ-統一獅(07)-メッツ-フィリーズ-アストロズ-パイレーツ-ヤンキース-レッドソックス-ダイヤモンドバックス-統一7-ELEVEn獅(13~)

 

統13 17試合(17先発) 10勝4敗 109.1IP ERA2.72 K/9 5.93 BB/9 1.73 K/BB 3.43 GO/AO0.79 FIP3.15 QS70.6%

 

統一優勝の最大の立役者。07年の台湾シリーズで3勝を挙げ「費神」と呼ばれた男が昨年6年ぶりに復帰。6月下旬からチームに加入も終わってみればチーム最多の10勝、更には8月から投手コーチも兼任と本当にご苦労様の一言。球団も彼の活躍に応えオフにチームの外国人としては過去最高額の月給77万元で契約更新。143キロ前後の直球と台湾球界一とも言われる曲がりの大きいスライダーを軸に投球を組み立てる。

 

 

18 潘威倫(パン・ウェイルン) 32歳 右右

 

屏東縣出身

美和中學-輔仁大學-別府大学-合作金庫-統一獅(03~07)→統一7-ELEVEn獅(08~) 03年D1位

 

統11 12試合(12先発) 5勝1敗 74.1IP ERA3.63 K/9 4.72 BB/9 1.82 K/BB 2.60 GO/AO1.41 FIP4.29 QS58.3% 

統12 3試合(3先発) 1勝 16IP ERA0.56 K/9 3.94 BB/9 1.13 K/BB 3.50 GO/AO2.58 FIP3.06 QS33.3% 

統13 20試合(20先発) 6勝9敗 105.1IP ERA5.47 K/9 3.08 BB/9 1.03 K/BB 3.00 GO/AO1.10 FIP4.33 QS30.0% 

 

復活を期す統一を支えた中華職棒史上最多の112勝を挙げているレジェンド。昨年3月のWBC1次リーグオランダ戦では2番手として素晴らしいロングリリーフも、シーズン開幕後は調子が上がらず。制球力は相変わらずで、ほぼ一年通して投げ切ったものの過去ワーストの防御率、ボールに切れが見られず。オフには自身初の減俸で月給55万元→45万元となった。今年は体調を整え開幕投手を狙っていたが2月末、トレーニング時に転倒し右手の手のひらにヒビが入ったことで開幕戦までの復帰が絶望的に。不運としか言いようがない。

 

 

41 王鏡銘(ワン・ジンミン) 28歳 右右

 

台東縣出身

台東體中-開南大學-La New熊レンタル-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(10~) 08年D1位

 

統11 44試合(9先発) 10勝6敗1S10H 115.1IP ERA3.90 K/9 7.34 BB/9 3.43 K/BB 2.14 GO/AO1.02 FIP4.26 QS44.4% 

統12 45試合 7勝2敗5S15H 47IP ERA2.49 K/9 9.96 BB/9 2.11 K/BB 4.73 GO/AO0.69 FIP3.71 

統13 35試合(9先発) 9勝3敗13H 83IP ERA2.93 K/9 5.75 BB/9 2.39 K/BB 2.41 GO/AO0.79 FIP3.29 QS55.6%

 

開幕投手もありうる右腕先発。昨季はリリーフでスタートも8月上旬から先発を務め先発で5勝を挙げた。リリーフでは最速153キロを出したこともあるが、先発時は直球が平均140キロ足らずとやや物足りない。また被BABIPが11年から.313→.310→.285と推移、今年は揺り戻しが来るかどうか。

 

 

10 廖文揚(リャオ・ウェンヤン) 27歳 右右

 

台南市出身

高苑工商-中國文化大學-合作金庫-國家儲訓-統一7-ELEVEn獅(11~) 10年D2位

 

統11 16試合(6先発) 1勝3敗 39IP ERA5.31 K/9 6.23 BB/9 4.62 K/BB 1.35 GO/AO1.21 FIP4.14 QS0% 

統12 46試合(8先発) 9勝3敗4H 106IP ERA4.25 K/9 6.62 BB/9 4.50 K/BB 1.47 GO/AO1.13 FIP4.49  QS12.5%

統13 32試合(10先発) 4勝4敗5H 82.2IP ERA2.07 K/9 5.77 BB/9 4.03 K/BB 1.43 GO/AO1.08 FIP3.75 QS30.0%

 

陰でチームを支えたローテ5番手。昨季開幕から6月初旬までリリーフでの登板も安定ぶりが目に留まりそれからは先発転向、その後も安定した成績を残し、5回2失点あたりで試合を作れる安定感があった。コマンドは悪いが直球と縦に割れるカーブを中心とした投球で打者を料理する。

 

 

42 傅于剛(フ・ユーガン) 26歳 右右

 

台南市出身

台中高農-嘉義大學-台中威達-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(12~) 10年D6位

 

統11(二軍) 27試合(5先発) 2勝2敗7S1H 60.2IP ERA2.52 K/9 5.19 BB/9 1.48 K/BB 3.50 GO/AO1.01 

統12 48試合 4勝1敗12H 67.2IP ERA1.20 K/9 8.38 BB/9 1.46 K/BB 5.73 GO/AO0.72 FIP2.51

統13 58試合 1勝1S9H 64.2IP ERA1.67 K/9 6.68 BB/9 3.06 K/BB 2.18 GO/AO0.49 FIP3.40

 

7回の男。一軍デビュー2年連続で防御率1点台、職棒初のリリーフでの新人王獲得と立派な成績を残し入団時の月給7.3万元から20万元と大幅昇給を勝ち取った。主に勝ちパターンで7回を任され、上から投げ下ろすようなフォームは大塚晶文そっくり。

 

 

19 高建三(ガオ・ジェンサン) 41歳 右右

 

台東縣出身

華興中學-輔仁大學-陸光棒球隊-和信鯨(98~02)-中信鯨(03~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 

 

統11 53試合 4勝3敗26H 55.1IP ERA3.58 K/9 6.67 BB/9 2.60 K/BB 2.56 GO/AO1.61 FIP4.14 

統12 53試合(2先発) 2勝4敗20H 59.2IP ERA3.62 K/9 5.88 BB/9 3.47 K/BB 1.70 GO/AO1.25 FIP4.28 QS0%   

統13 59試合 3勝4敗25H 58.2IP ERA2.15 K/9 4.76 BB/9 2.76 K/BB 1.72 GO/AO1.17 FIP3.73 

 

職棒最年長のタフネスリリーバー。昨シーズンは40歳ながら自己最高の防御率、職棒史上初の通算100ホールドを達成し健在ぶりをアピール、オフに新たに2年契約を結んだ。下半身を大きく動かすフォームから多彩な変化球を投げ込み的を絞らせない。今オフは鳥取県にあるワールドウィングで劉芙豪、潘威倫、劉育辰と共に一週間の自主トレを行ったが、その間に同じく自主トレを行っていたNPB最年長の山本昌、岩瀬、浅尾などと遭遇したらしい。台湾にはない設備が揃っており、自主トレの効果を実感した彼いわく来年は鳥取での自主トレの期間を2週間に伸ばすとのこと。

 

 

38 江承峰(ジャン・チェンフォン) 26歳 右右

 

嘉義市出身

強恕中學-台北體院-崇越科技-國訓中心-台北市-統一7-ELEVEn獅(13~) 12年D4位

 

統13 28試合(5先発) 2敗2H 51.2IP ERA4.88 K/9 2.96 BB/9 2.79 K/BB 1.06 GO/AO1.41 FIP3.87 QS20.0% 

 

大学時代は主力のリリーフ、國訓時代は2番目の先発として活躍。投球の組み立ては138~141キロ付近のストレート中心に変化球はスライダー、テークバックを大きくとるフォーム。被打率.351と高かったのは被BABIP.368と高かったが故か。

 

 

39 邱子愷(チゥ・ズーカイ) 27歳 左左

 

台中市出身

西苑中學-台灣體院(富邦公牛)-レッズ-台中威達-統一7-ELEVEn獅(13~) 12年D3位

 

統13 45試合 2勝1敗1S6H 42.2IP ERA2.11 K/9 5.70 BB/9 4.01 K/BB 1.42 GO/AO0.94 FIP4.24 

 

左の中継ぎ投手。アマチュア時代に台湾代表に入り兵役期間短縮を獲得するため頑張りすぎたが故なのか関節唇、靭帯を損傷。アメリカでのプレー時に怪我のリハビリに励むも球速が戻らず投球スタイルをモデルチェンジし、中継ぎとしてチェンジアップ、スライダーに磨きをかけた。ストレートの球速は135~140キロ前後。対右.240に対し左相手には.247、BB/9の高さは課題。左のワンポイントではなく、ビハインド時のリリーフが適任だろう。

 

 

17 林岳平(リン・ユエピン) 32歳 右右

 

高雄市出身

三民高中-台灣電力-國家儲訓-統一獅代訓-統一獅(05~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 03年代訓D1位

 

統11 50試合 4敗28S4H 58.2IP ERA2.91 K/9 8.13 BB/9 3.38 K/BB 2.41 GO/AO1.63 FIP4.08 

統12 34試合 1勝4敗23S 34IP ERA4.50 K/9 8.21 BB/9 5.03 K/BB 1.63 GO/AO1.52 FIP3.80

統13 44試合 2勝4敗20S2H 40.2IP ERA2.66 K/9 5.75 BB/9 5.09 K/BB 1.13 GO/AO1.37 FIP4.06 

 

今年が正念場の統一を支えた守護神。6年間守護神を務め統一の黄金時代を支えてきたが、今季は抑えの座を坎諾(すでに退団)に譲ることもあった。防御率は12年より改善されたがFIP、K/9が悪化。そしてここ2年際立つのはBB/9の悪化ぶり。今季は郭泓志が抑え、邦勝がセットアッパーを任されるようで抑え降格が濃厚。7回あたりから彼の姿を見るケースが今年は増えるかもしれない。

 

 

26 邦勝(ブーフ・ボンサー) 33歳 右右 →8/12に解雇

 

アメリカ出身

ギブス高-ジャイアンツ-ツインズ-レッドソックス-アスレチックス-メッツ-ジャイアンツ-インディアンス-統一7-ELEVEn獅(13~)

 

統13 11試合 15.1IP ERA1.76 K/9 4.70 BB/9 0.00 K/BB - GO/AO0.70 FIP3.62 

 

頼れるセットアッパー。昨年9月からの加入となったがセットアッパーとして優勝に貢献、イニング数が少ないとはいえ四球0個は立派。MLBでは通算111試合に登板、通算のK/BBは2.5。昨年のBABIPが.213とやや運が味方した部分もあるか。LOB%も86.2%と優秀。140キロ台後半を常時マークする直球に、スライダーとカットボールを組み合わせるスタイル。

 

 

47 李瑋華(リ・ウェイファ) 29歳 左左

 

台中市出身

南英商工-嘉義大學-代訓紅レンタル-合作金庫-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅代訓(09~) 07年D1位

 

統11 15試合 1H 13IP ERA4.15 K/9 9.00 BB/9 10.38 K/BB 0.87 GO/AO0.56 FIP7.29

統12 55試合 1勝2H 49.1IP ERA4.01 K/9 4.74 BB/9 3.47 K/BB 1.37 GO/AO0.76 FIP4.78 

統13 21試合 1H 13.1IP ERA5.40 K/9 4.73 BB/9 4.05 K/BB 1.17 GO/AO0.63 FIP3.72 

 

左のワンポイント。昨季は対左.269、対右.357と左を抑えたが12年よりも登板数を大きく減らした。直球は130~135キロあたりで変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォームは一般的なスリークォーターで平凡。11年は対左.074と完全に左キラーとしてブレイク。

 

 

45 蔡萬霖(ツァイ・ワンリン) 26歳 右右

 

基隆市出身

強恕中學-輔仁大學-中信鯨レンタル-台北縣-國家儲訓-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅代訓(12~) 10年D4位

 

統11(二軍) 23試合(13先発) 8勝3敗 96.1IP ERA3.36 K/9 5.33 BB/9 3.08 K/BB 1.73 GO/AO1.37 

統12 9試合(2先発) 1勝1敗 16.1IP ERA2.20 K/9 3.86 BB/9 4.41 K/BB 0.88 GO/AO2.45 FIP4.97  QS0%

統13 4試合(1先発) 1敗 4.1IP ERA4.15 K/9 2.08 BB/9 4.15 K/BB 0.50 GO/AO1.50 FIP5.04 QS0%

 

先発として期待したい右腕。ノビがありコーナーを突ける135~142kmをマークする直球、スライダー、カーブが持ち球。07年のワールドポート・トーナメントで代表入り、08年にMLBのテストを受け、その際に参加した台湾人投手の中で最高の評価を受けた。

 

 

28 黃俊欽(ファン・ジュンチン) 27歳 右右

 

台南市出身

強恕中學-嘉義大學-統一獅レンタル-統一7-ELEVEn獅代訓-台中威達-統一7-ELEVEn獅(12~) 10年D12位

 

統11(二軍) 27試合(2先発) 2勝2敗5H 40.1IP ERA4.24 K/9 3.79 BB/9 3.12 K/BB 1.21 GO/AO1.04 

統12 3試合 4.1IP ERA10.38 K/9 2.08 BB/9 6.23 K/BB 0.33 GO/AO0.71 FIP5.18  

統13 2試合 4IP ERA6.75 K/9 0.00 BB/9 6.75 K/BB 0.00 GO/AO1.20 FIP5.67 

 

二軍でブレイクした右腕。昨年は二軍で最多セーブとなる13セーブ、またERA1.24も好成績。11年から本格的に投手に転向、直球は常時140km前後をマークし、主な変化球はスライダー。ここ2年は一軍でも出番はもらえているので、今年こそは一軍定着を狙いたい。

 

 

22 張志強(ジャン・ジーチャン) 36歳 右右

 

台東縣出身

東海中學-台灣體院(富邦公牛)-統一獅(03~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 03年途D1位

 

統11 37試合 3勝1敗3H 43.2IP ERA4.53 K/9 3.71 BB/9 1.65 K/BB 2.25 GO/AO1.17 FIP3.97

統12 21試合 1勝 22.2IP ERA5.16 K/9 3.18 BB/9 1.19 K/BB 2.67 GO/AO1.71 FIP5.06

統13 4試合 4IP ERA0.00 K/9 4.50 BB/9 6.75 K/BB 0.67 GO/AO1.25 FIP4.67

 

ベテランのサイドスロー。昨年は二軍最多の11ホールドを挙げるも一軍では若手の優秀なリリーバーに押し出される形で出場機会に恵まれず。サイドから繰り出される浮き上がるようなストレートとシンカーが持ち味。

 

 

23 黃志龍(ファン・ジーロン) 25歳 右右

 

台東縣出身

穀保家商-國立體大-中信鯨レンタル-読売ジャイアンツ-統一7-ELEVEn獅(12~) 11年D1位

 

統12 18試合(7先発) 4敗 40.1IP ERA7.14 K/9 3.35 BB/9 4.46 K/BB 0.75 GO/AO1.09 FIP5.00 QS0%

統13 4試合 3.1IP ERA10.80 K/9 5.40 BB/9 8.10 K/BB 0.67 GO/AO0.33 FIP9.72 

 

期待に応えたいドラ1。即戦力として入団して2年、結果が出ずともチャンスを与えられるがいまだ勝ち星なし。「入団して2年間統一でプレーしたらまた日本球界でプレーしたい」と入団時には語っていたようだが、このままではCPBLですら居場所がなくなってしまいかねない。中島輝士監督からは「職棒を甘く見てはいけない」とメンタルについて指摘されたそうだが、その一方で首脳陣が彼の投球フォームを変えてしまい、以前のようないいボールが投げられなくなっているという声もある。

 

 

44 何寬揚(ヘ・グァンヤン) 26歳 右右

 

新竹縣出身

義峰高中-嘉義大學-統一獅レンタル-興農牛レンタル-台北市-國訓中心-崇越科技-統一7-ELEVEn獅レンタル-統一7-ELEVEn獅(13~) 12年D5位

 

統12(二軍) 14試合 2H 13.2IP ERA7.90 K/9 2.63 BB/9 5.93 K/BB 0.44 GO/AO1.85 

統13 3試合 3IP ERA3.00 K/9 3.00 BB/9 0.00 K/BB - GO/AO1.33 FIP2.75  

 

右のアンダースロー。右打者に有効な沈むシンカーが持ち味だが、制球に難があり昨年も二軍で21.2IP/12BB。投球フォームが制球難の要因という声があり、リリースの際に顔が捕手の方向ではなく下を向いてしまっているとの指摘もある。直球は最速125km前後と速くなく、それに加え制球難という現状ではかなり使い勝手が悪い。

 

 

31 李金木(リ・ジンム) 29歳 右右

 

屏東縣出身

美和中學-中國文化大學-中信鯨代訓-La New熊(09)-兄弟象(10~12)-統一7-ELEVEn獅(12~) 07年D5位

 

兄11 28試合(18先発) 3勝7敗1H 100.1IP ERA5.38 K/9 4.49 BB/9 3.59 K/BB 1.25 GO/AO1.32 FIP5.23 QS22.2%

兄統12 9試合(3先発) 3敗 29.2IP ERA8.80 K/9 4.25 BB/9 4.55 K/BB 0.93 GO/AO0.97 FIP7.40

統13(二軍) 10試合(3先発)1S 22IP ERA4.91 K/9 5.73 BB/9 4.09 K/BB 1.40 GO/AO1.27 

 

殻を破りたい右腕。09年末に発覚した兄弟の八百長で手薄になった投手陣に先発として機会を勝ち取り、11年には100IPを投げるも12年に統一にトレードされた後は結果を出せず、一軍で勝ち星なし。135キロ前後の直球を軸にスライダーをアウトピッチとする。

 

 

16 江辰晏(ジャン・チェンヤン) 19歳 左左

 

台中市出身

西苑中學-統一7-ELEVEn獅(13~) 13年高D1位

 

左の先発として期待したいプロスペクト。昨年は二軍での出場はなかったが、ウインターリーグで21.1IP/21K/11BB/ERA2.56。コマンド、クイック技術、スライダ、カーブの変化球の精度などに課題を残すも137km前後の力のある直球で空振りを奪えていた。今季は先発左腕が不足しているチーム事情ゆえ開幕一軍で先発ローテに入る可能性もある。

 

 

46 黃靖幃(ファン・ジンウェイ) 19歳 左左

 

台南市出身

南英商工-統一7-ELEVEn獅(13~) 13年高D2位

 

中継ぎタイプの左腕。132~135キロ前後の直球と二種類のチェンジアップ、変化は少ないもののカウントを稼げるスライダーを持つ。12年の玉山盃では大会記録となる3勝、23.2IP、18Kを記録。

 

 

64 馬帝斯(シャイロン・マルティス) 27歳 右右

 

オランダ出身

セント・ジョセフ高-ジャイアンツ-ナショナルズ-パイレーツ-ツインズ-統一7-ELEVEn獅(14~)

 

オランダ人右腕。オランダ領アンティル出身で昨年はメジャー6試合全てでリリーフ、3Aでも42試合に登板も先発は3試合のみとリリーフ中心で起用されていたが、統一では先発として起用される。オフにはマイナー2球団からオファーを受けたが台湾でのプレーを選択。変化球はチェンジアップ、そして2~3種類の曲がり方をするスライダーを持つ。06年WBCパナマ戦に先発し7回をノーヒットに抑えた。

 

 

35 畢爾(ビル・マーフィー) 33歳 左左 →8/30に登録

 

アメリカ出身

アーリントン高-カリフォルニア大リバーサイド校-アスレチックス-マーリンズ-ダイヤモンドバックス-ブルージェイズ-千葉ロッテマリーンズ-ブルージェイズ-米独立・ロングアイランドダックス-米独立・カムデンリバーシャークス-統一7-ELEVEn獅(14~)

 

日本一にも貢献したことのある左腕。MLBでは通算18試合に登板、NPBでは10~11年ロッテに在籍、10年には開幕6連勝と幸先のいいスタートを切りBB/9が5.25と制球に課題を残しながらも12勝を挙げ日本一に貢献。ここ2年は米独立でプレー、昨年は28試合 4勝14敗 ERA5.50も今季は2試合 10IPしか投げていない。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップで直球は88~90マイル。球団側は怪我人が続出している先発の穴を埋める存在として期待している。

 

 

50 李韋斯(アモリ・リヴァス) 29歳 右右 →8/31に登録

 

ドミニカ出身

ブルワーズ-ポップコーンリーグ・崇越隼鷹-統一7-ELEVEn獅(14~)

 

後期優勝への秘密兵器となるか期待の右腕。入団の05年からずっとブルワーズ一筋でプレーもメジャー昇格ならず、今年はポップコーンリーグの崇越でプレー、先発として9試合5勝1敗 ERA1.93の好成績を残しMVPを獲得、チームの優勝に大きく貢献。これが認められ兄弟が興味を示していたが、後に統一がかっさらう形となった。ポップコーンリーグの選手としては初の勝利を挙げるも140km中盤~後半の直球が投球のほとんどを占め、若干単調な印象を受ける。各球団に慣れられてからのパフォーマンスに注目したい。

 

 

00 郭泓志(クォ・ホンジー) 33歳 左左

 

台南市出身

南英商工-ドジャース-マリナーズ-カブス-統一7-ELEVEn獅(14~) 

 

今季の抑えを任される大物「新人」。メジャー通算218試合に登板した百戦錬磨のリリーバーが今季は統一の抑えを務める。オープン戦でも直球は常時145キロ前後をキープし、max154キロを投げるなど調整は順調。持ち球はスライダーとカーブ。職棒史上最高額となるの3年総額4080万元で入団。

 

 

40 賴泊凱(ライ・ボカイ) 25歳 右右

 

台中市出身

台中高農-台灣體院(富邦公牛)-合作金庫-國訓中心-合作金庫-統一7-ELEVEn獅(14~) 13年D5位

 

制球力に定評がある右腕。直球は平凡なスピードながらスライダーとチェンジアップは高いレベルにあり、マウンド度胸も申し分ない。投球時のステップが大きく、下半身を使うフォームなので腰の怪我に気を付けたい。今年の目標は一軍の先発ローテ入り。

 

 

43 張耀文(ジャン・ヤオウェン) 24歳 右右

 

台中市出身

三信家商-仰德高中-マリナーズ-台灣體大(富邦公牛)-崇越科技-統一7-ELEVEn獅(14~) 13年D7位

 

5年間のマイナー生活では通算0勝8敗と勝ち星を挙げられず、また肩の怪我にも苦しみ11年に手術を行った。最速152kmの直球とカーブ、スライダー、チェンジアップを投げる。幸先悪く2月にバイク運転時に車と衝突し右足を骨折、前半戦の復帰は絶望となってしまった。

 

 

12 陳韻文(チェン・ユンウェン) 19歳 右右

 

屏東縣出身

屏東高中-統一7-ELEVEn獅(14~) 14年D1位

 

未来のエース候補。元々遊撃手だったが高2時に投手に転向、1年で球速を130キロから150キロまで上げチームのエースに。MLBの球団から50万ドル以上で契約を持ち掛けられるもCPBL入りを表明した。直球は最速152キロを計測。海外から高い評価を受ける選手をCPBL入りさせるのは難しいことだが本人はすでにCPBL入りしか考慮しておらず、決めた理由は「職棒の環境がどんどん良くなっているから。」今年のドラフトで球団は高校生中心の将来性あるドラフトを展開、高卒の選手には4年契約を提示し安心してプレーさせる姿勢を見せており、彼の契約金はかなり高額なものになるのではと予想されている。

 

 

37 邱浩鈞(チォウ・ハオジュン) 24歳 右右

 

台北市出身

平鎮高中-中國文化大學-新北市-國訓中心-統一7-ELEVEn獅(14~) 14年D5位

 

やや将来に不安を残す右腕。直球は平均136~141km、加えてアウトピッチのスライダーと質の高くないカーブとSFFが持ち球。大学3年から現在までほぼ成長がなく、メカニクスがぎこちない、制球が悪くスライダーが上手く決まらない時は質の悪いカーブとSFF、に頼るピッチングをするので打者をなかなか打ちとれないなどと厳しい評価をされている。リリーフから先発に転向してから明らかに球速が落ちていることもありプロではロングリリーバーあたりの便利屋的ポジションに収まりそうか。

 

 

48 王朝民(ワン・チャオミン) 19歳 右両

 

南投縣出身

高苑工商-統一7-ELEVEn獅練習生-統一7-ELEVEn獅(14~) 14年D6位

 

プロで大きな成長を見せたい右腕。スライダーがアウトピッチ。高1時に悪性リンパ腫が見つかり、伸び盛りの高校野球人生をほとんど棒に振ることとなってしまった。昨年高校生ドラフトでLamigoから3巡目指名を受けるもメディカルチェックをパスできず契約ならず。精神面で弱さがあるものの伸びしろがあり、今年練習生として受け入れた球団側もそこを評価しての指名と思われる。

 

 

14 林家瑋(リン・ジャウェイ) 27歳 左左

 

雲林縣出身

西苑中學-中國文化大學-台中威達-La New熊代訓--Lamigo桃猿(11~13)-統一7-ELEVEn獅(14~) 09年D3位

 

ラ11 60試合 3勝2敗1S6H 66.2IP ERA5.40 K/9 5.27 BB/9 4.32 K/BB 1.22 GO/AO1.66 FIP4.49 QS50.0%

ラ12 62試合 2勝4敗5S15H 89.2IP ERA3.51 K/9 7.13 BB/9 4.32 K/BB 1.65 GO/AO0.98 FIP4.16 QS0%

ラ13 7試合 5IP ERA5.40 K/9 5.40 BB/9 7.20 K/BB 0.75 GO/AO1.20 FIP7.22 

 

左の先発候補。今オフ蔡璟豪とのトレードで統一に入団、左の先発が不足している統一では先発として期待がかかる。入団から2年連続で60試合以上登板を果たし中継ぎの柱となるも、昨年は勤続疲労、またサイドスローへのフォーム改造が裏目に出たこともあり球速が130kmに満たない状況が続き、登板数が激減した。現在は再びスリークォーターに戻し直球は130km台前半まで戻っており、スライダーとカーブが主な持ち球。昨年二軍では32試合に登板しERA3.62。

 

 

・捕手

 

34 高志綱(ガオ・ジーガン) 33歳 右右 C

 

台中市出身

穀保家商-台灣體院(富邦公牛)-合作金庫-統一獅(05~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 04年代訓D1位

 

統11 75試合 .259(197-51) 3本 17点 7盗塁 .332/.365 OPS.697 BB% 9.44% K% 9.87% RCWIN -0.12 4失策 守備率.990

統12 104試合 .322(339-109) 2本 37点 5盗塁 .372/.401 OPS.773 BB% 6.39% K% 8.70% RCWIN 0.08 6失策 守備率.991

統13 90試合 .310(284-88) 1本 30点 5盗塁 .366/.373 OPS.739 BB% 6.96% K% 12.03% RCWIN 0.32 3失策 守備率.994

 

台湾球界の司令塔。台湾代表の主戦捕手といえばこの人。昨季は規定未到達ながらキャリア初の2年連続3割を達成、オフには2年契約を結んだ。盗塁阻止率は10年から51%→43%→46%とかなり高い水準で推移してきたが昨年は31%にとどまった。そろそろ衰えが見えてもおかしくない年齢だけに肩に衰えが出始めたと見るべきか。

 

 

2 陳俊輝(チェン・ジュンフイ) 33歳 右右 C

 

台東縣出身

台東農工-嘉義大學-台灣電力-國家儲訓-統一獅代訓-統一獅(05~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 03年代訓D8位

 

統11 43試合 .212(99-21) 0本 14点 0盗塁 .269/.242 OPS.511 BB% 2.63% K% 14.91% RCWIN -0.74 2失策 守備率.990

統12 9試合 .188(16-3) 0本 0点 0盗塁 .188/.250 OPS.438 BB% 0.00% K% 25.00% RCWIN -0.20 1失策 守備率.952

統13 51試合 .279(129-36) 4本 17点 1盗塁 .319/419 OPS.737 BB% 2.17% K% 19.57% RCWIN 0.11 3失策 守備率.987

 

2番手捕手。昨季は打撃に良いところを見せ、自身最多の4本塁打。高志綱が故障で離脱した6月上旬からの約1か月はスタメンで出場。オフには今年の球界全体最高の月給67%アップを勝ち取った。(7.5万→12.5万)今年は副キャプテンを務める。

 

 

15 涂壯勳(トゥ・ジュアンシュン) 32歳 右右 C

 

台南市出身

南英商工-中國文化大學-國家儲訓-統一獅代訓-統一獅(06~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 04年代訓D2位

 

統11 50試合 .210(100-21) 0本 10点 0盗塁 .274/.280 OPS.554 BB% 7.63% K% 22.03% RCWIN -0.55 4失策 守備率.981

統12 31試合 .288(73-21) 1本 9点 1盗塁 .321/.356 OPS.677 BB% 3.75% K% 18.75% RCWIN -0.16 2失策 守備率.985

統13 10試合 .167(12-2) 0本 2点 0盗塁 .231/.167 OPS.397 BB% 7.69% K% 23.08% RCWIN -0.15 0失策 守備率1.000

 

現状3番手捕手。ここ2、3年は2番手捕手を彼が務めてきたが昨年はその座を陳俊輝に譲った。アマチュア時代は大物捕手として知られていたが統一に入団したためレギュラーをずっと年齢の近い高志綱に譲ったまま。「他球団に行けばレギュラー」、という周囲の声も出ていたが本人がトレードを拒否、統一残留を志願したこともあったという。

 

 

32 王寶篁(ワン・バオファン) 26歳 右右 C RF 2B

 

台南市出身

南英商工-中國文化大學-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(12~) 10年D11位

 

統11(二軍) 59試合 .313(147-46) 0本 17点 12盗塁 .425/.408 OPS.833 BB% 15.85% K% 9.29% 1失策 守備率.994

統12(二軍) 42試合 .242(120-29) 0本 17点 6盗塁 .394/.267 OPS.661 BB% 18.59% K% 13.46% 8失策 守備率.920

統13(二軍) 56試合 .212(146-31) 0本 17点 14盗塁 .328/.226 OPS.554 BB% 14.92% K% 14.92% 2失策 守備率.990

 

走れる捕手。100m11秒2で走る「快足捕手」として高校時代から鳴らし、プロ入団後はコンタクト能力に優れたところを見せるも統一の一軍捕手の層が厚いゆえいまだ一軍出場はない。12年からは足を生かし外野手として主に起用されている。ただ1~3番手が33歳前後という状況を考えるとベテラン捕手を他球団から獲得しない限りまだ捕手としてもチャンスはある。

 

 

27 林偉(リン・ウェイ) 28歳 右右 C

 

台北市出身

強恕中學-國立體院(台灣啤酒)-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(10~) 08年D4位

 

統11 6試合 .400(5-2) 0本 0点 0盗塁 .400/.800 OPS1.200 BB% 0.00% K% 40.00% RCWIN 0.07 0失策 守備率1.000

統12 7試合 .000(4-0) 0本 1点 0盗塁 .000/.000 OPS.000 BB% 0.00% K% 20.00% RCWIN -0.09 0失策 守備率1.000

統13(二軍) 15試合 .156(32-5) 0本 7点 0盗塁 .216/.188 OPS.404 BB% 8.11% K% 13.51% 0失策 守備率1.000

 

そろそろ後がなくなってきた捕手。昨年は二軍でも出番が減り、年齢的にも今年が勝負の一年。強肩が一番の武器で09年に二軍で盗塁阻止率48%を記録したこともある。打撃はミート力に長け11~12年の二軍における三振率は10%以下。

 

 

65 薛惟中(シュエ・ウェイジョン) 24歳 右右 C

 

高雄市出身

高苑工商-高苑科技大學-La New熊レンタル-台中威達-統一7-ELEVEn獅(14~) 13年D6位

 

未来の正捕手を狙いたいルーキー。高苑科技大學時代は正捕手として多くの試合に出場し配球と盗塁阻止能力が成長、ただ打撃がウイークポイントでプロに入れば苦労することになるだろう。また174cm、102kgという体も心配。怪我のリスクを減らすためにも、もう少し体を絞ってもらいたい。

 

 

29 郭峻偉(クォ・ジュンウェイ) 22歳 右右 C

 

台南市出身

高苑工商-國立體大-統一7-ELEVEn獅(14~) 14年D3位

 

高校から捕手のレギュラーで経験を積んだ捕手。高校時代は昨年統一に入団した先輩である薛惟中の卒業に伴い正捕手となり、途中スランプはあったものの経験を積み攻守を兼備した捕手として成長した。大学時代も運に恵まれ王峻杰(兄弟)の卒業に伴い入学後すぐレギュラー捕手に。またこの時期に実力ある投手の球を多く受けたことで配球も磨かれた。打撃は内角に若干弱さを見せるがコンタクト能力に長けた中距離ヒッター。捕手としては肩は問題ないものの、キャッチングの安定感、そして一球目のストライクを外角で取りたがる配球も柔軟性に欠けるところがある。捕手としては大きくないものの完成度の高い選手で高志綱の後継者になり得るだろう。

 

 

・内野手

 

68 高國慶(ガオ・グォチン) 36歳 右右 1B 3B

 

台東縣出身

美和中學-台灣體院(富邦公牛)-國家儲訓-統一獅(04~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 03年D4位

 

統11 120試合 .333(472-157) 22本 84点 2盗塁 .396/.551 OPS.947 BB% 8.68% K% 12.08% RCWIN 3.05 10失策 守備率.992

統12 114試合 .266(432-115) 13本 82点 1盗塁 .342/.424 OPS.766 BB% 9.43% K% 13.73% RCWIN -0.01 19失策 守備率.962

統13 112試合 .294(418-123) 6本 46点 3盗塁 .331/.383 OPS.714 BB% 5.37% K% 14.32% RCWIN -0.06 13失策 守備率.985

 

ベテラン強打者。ここ2年は年齢の影響か成績が低下、選球眼も衰えを見せている。またここ2年は上手いとは言えない三塁での守備を経験したことが打撃にも少なからず悪影響を及ぼしているとも考えられる。しかし

昨年の台湾シリーズではMVPを獲得、3.6万元増の月給アップを勝ち取った。

 

 

13 陳鏞基(チェン・ヨンジ) 31歳 右右 3B SS

 

台東縣出身

高苑工商-國立體院(台灣啤酒)-マリナーズ-アスレチックス-パイレーツ-統一7-ELEVEn獅(11~) 10年D1位

 

統11 69試合 .313(268-84) 7本 45点 5盗塁 .377/.474 OPS.851 BB% 9.90% K% 12.54% RCWIN 1.04 8失策 守備率.973

統12 104試合 .273(392-107) 8本 57点 6盗塁 .348/.398 OPS.746 BB% 10.31% K% 13.23% RCWIN -0.09 18失策 守備率.961

統13 101試合 .314(385-121) 9本 51点 18盗塁 .376/.439 OPS.815 BB% 9.24% K% 10.62% RCWIN 1.77 18失策 守備率.958

 

レギュラー遊撃手。昨年は2年ぶりの打率3割、そして初の二桁盗塁を達成。1、3、5番を打ち打線の柱となり、オフには職棒の遊撃手としては最高額の月給45万元で更改。失策は多いが守備範囲は比較的広く強肩。今年は足の怪我も考慮し三塁メインに起用される可能性もある。

 

 

25 鄧志偉(デン・ジウェイ) 26歳 右左 1B LF

 

宜蘭縣出身

中道中學-中國文化大學-桃園航空城-統一7-ELEVEn獅(12~) 11年D2位

 

統12 99試合 .273(304-83) 11本 52点 2盗塁 .341/.457 OPS.798 BB% 8.28% K% 20.12% RCWIN 0.45 9失策 守備率.988

統13 106試合 .308(370-114) 10本 59点 1盗塁 .357/.478 OPS.835 BB% 6.28% K% 18.09% RCWIN 1.50 7失策 守備率.986

 

職棒の若手で久々に現れたスラッガー。プロ入団から2年、順調な成長を見せ打撃については元監督の中島輝士氏から「3年かけて張泰山クラスの打者に育てたい。」と言わしめるほどの素材である。昨年は初の打率3割、対左投手も苦にせず打率.310。ただ走塁と守備は平均以下で昨年はチーム事情で左翼を守ったこともあるが打球判断の悪さ、守備範囲の狭さも相まってお粗末な守備で、左翼としてのレンジファクターは最下位。今年は一塁を高國慶と争うことになるだろう。

 

 

69 林志祥(リン・ジーシャン) 27歳 右左 2B 3B

 

台東縣出身

高苑工商-中國文化大學-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(11~) 09年D2位

 

統11 85試合 .286(241-69) 1本 31点 4盗塁 .359/.340 OPS.700 BB% 9.64% K% 11.07% RCWIN -0.35 11失策 守備率.969

統12 102試合 .282(344-97) 2本 33点 10盗塁 .339/.346 OPS.685 BB% 6.67% K% 13.58% RCWIN -0.51 11失策 守備率.975

統13 99試合 .308(351-108) 1本 50点 23盗塁 .352/.362 OPS.714 BB% 6.19% K% 9.79% RCWIN 0.28 10失策 守備率.978

 

現時点で職棒最高の二塁手。昨年は初の打率3割、盗塁数も自己最高を記録。昨年目立ったのは二塁守備で、守備範囲の広さから「内野掃除機」と呼ばれ、またスローイングも安定している。昨年は三塁を守ることもあったが二塁に比べミスが多く、また三塁に求められる攻撃力との兼ね合いを考えればやはり二塁を守らせるのがベストであろう。

 

 

3 劉育辰(リゥ・ユーチェン) 29歳 右右 SS 2B 3B

 

嘉義縣出身

南英商工-中國文化大學-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(09~) 07年D4位

 

統11 31試合 .229(70-16) 0本 10点 0盗塁 .267/.300 OPS.567 BB% 3.85% K% 19.23% RCWIN -0.39 5失策 守備率.912

統12 25試合 .224(49-11) 0本 4点 0盗塁 .283/.224 OPS.508 BB% 7.41% K% 24.07% RCWIN -0.36 3失策 守備率.952

統13 65試合 .254(169-43) 2本 16点 0盗塁 .324/.331 OPS.656 BB% 7.85% K% 17.28% RCWIN -0.43 11失策 守備率.955

 

バックアップの内野手。昨年は主力の故障や不調時に下位打線でスタメン出場、3年ぶりの本塁打を放つなどそれなりの活躍を見せた。昨年は対義大戦に打率.354と活躍。陳鏞基の三塁コンバートで空いた遊撃のポジションでレギュラーを狙いたいが、三振の多くコンタクト能力に問題があるうちは厳しいか。

 

 

5 周廣勝(ジョウ・グァンシェン) 30歳 右右 2B SS

 

台東縣出身

台東農工-台北體院(榮工)-合作金庫-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(10~) 08年D5位

 

統11 74試合 .296(213-63) 0本 22点 1盗塁 .348/.324 OPS.672 BB% 6.22% K% 11.62% RCWIN -0.43 13失策 守備率.964

統12 49試合 .233(90-21) 0本 7点 0盗塁 .317/.256 OPS.572 BB% 9.52% K% 11.43% RCWIN -0.60 1失策 守備率.993

統13 57試合 .259(135-35) 0本 15点 0盗塁 .297/.319 OPS.615 BB% 4.61% K% 15.79% RCWIN -0.42 6失策 守備率.968

 

二塁のバックアップ。昨年は二塁レギュラーの林志祥が三塁を守っていた時の代わりとして主に2番、9番に入りスタメンが計32試合。守備に定評があり、昨年は二塁で353連続守備機会無失策を達成。今季は林志祥が二塁固定で起用されるとみられるため、故障者が出ない限り出番は減りそうだ。

 

 

1 黃恩賜(ファン・エンス) 26歳 右右 3B SS 2B

 

花蓮縣出身

開南商工-成功商水-國立體院(台灣啤酒)-中信鯨レンタル-台北市-國家儲訓-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(12~) 10年D5位

 

統11(二軍) 60試合 .345(220-76) 0本 38点 21盗塁 .417/.473 OPS.890 BB% 10.24% K% 12.20% 6失策 守備率.984

統12 42試合 .224(98-22) 1本 6点 5盗塁 .306/.265 OPS.572 BB% 7.14% K% 16.07% RCWIN -0.43 11失策 守備率.896

統13 48試合 .235(102-24) 1本 8点 8盗塁 .295/.314 OPS.608 BB% 7.02% K% 21.05% RCWIN -0.17 6失策 守備率.944

 

打撃と足でアピールしたい内野手。ルーキーイヤーの11年に二軍で首位打者と最多安打に輝くと12年からは一軍で出番を増やしている。統一の他の内野のバックアップに比べ走力という武器があるため代走での出場もそこそこある。打撃に関しては内角のボールを上手くさばくが、変化球に対してやや弱さを見せる。

 

 

7 李育儒(リ・ユールー) 25歳 右左 SS 2B

 

雲林縣出身

穀保家商-輔仁大學-國家儲訓-統一7-ELEVEn獅代訓-台中威達-統一7-ELEVEn獅(12~) 10年D8位

 

統11(二軍) 57試合 .287(174-50) 0本 25点 12盗塁 .359/.362 OPS.721 BB% 9.00% K% 6.50% 10失策 守備率.949

統12 56試合 .108(65-7) 0本 1点 1盗塁 .157/.108 OPS.265 BB% 5.41% K% 25.68% RCWIN -0.95 8失策 守備率.934

統13 30試合 .196(46-9) 0本 4点 0盗塁 .224/.261 OPS.485 BB% 4.08% K% 18.37% RCWIN -0.37 6失策 守備率.933

 

遊撃のバックアップ。小柄な体格でパワーに乏しく一軍通算2年で長打は二塁打1本のみ。守備も試合終盤で出場する守備固めという役割を考慮すればもう少し失策を減らしたいところ。

 

 

67 藍少文(ラン・シャオウェン) 26歳 右左 3B 2B 1B

 

高雄市出身

高苑工商-台灣體院-興農牛練習生-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(11~) 09年D6位

 

統11 3試合 .000(4-0) 0本 0点 0盗塁 .000/.000 OPS.000 BB% 0.00% K% 50.00% RCWIN -0.08 0失策 守備率1.000

統12(二軍) 56試合 .277(202-56) 1本 35点 4盗塁 .348/.381 OPS.729 BB% 8.58% K% 12.02% 16失策 守備率.918

統13 9試合 .167(12-2) 0本 0点 0盗塁 .167/.167 OPS.333 BB% 0.00% K% 25.00% RCWIN-0.13 0失策 守備率1.000

 

飛躍を果たしたい内野手。昨年はプロ初安打を放ちスタメンでも2試合に出場。二軍ではこの4年間で毎年50試合以上出場と完全にレギュラーとして活躍できている。内野は一通り守れるものの打力が求められる三塁手としては長打力に欠け、守備も平凡で使いどころが悩ましい選手である。

 

 

11 買嘉儀(マイ・ジャーイー) 28歳 右右 1B 2B RF 3B

 

台南市出身

善化高中-國立體院(台灣啤酒)-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(10~) 08年D3位

 

統13(二軍) 52試合 .270(178-48) 1本 34点 4盗塁 .364/.371 OPS.735 BB% 11.90% K% 12.38% 2失策 守備率.995

 

野手転向を果たした選手。10年に入団後3年間は投手としてプレーも右肩関節唇の故障などに苦しみ目立った活躍はできず。昨年は野手に転向して最初のシーズン、二軍では様々なポジションを守りながらレギュラーとして出続け結果を残し、選球眼の良さも示した。昨年のオールスターでの本塁打競争に出場したが一本もホームランを打つことはできず。

 

 

36 李文傑(リ・ウェンジェ) 20歳 右右 SS 2B 3B

 

台南市出身

南英商工-統一7-ELEVEn獅(13~) 13年高D4位

 

統13(二軍) 26試合 .333(81-27) 0本 11点 1盗塁 .415/.383 OPS.798 BB% 12.77% K% 11.70% 5失策 守備率.954 

 

いきなり二軍で結果を出した期待のプロスペクト。昨年の高校生ドラフトでは下位指名ながら、二軍でいきなり打率3割は他の高卒選手と比べ秀逸なパフォーマンス。高校時代はレベルの高い投手相手だと右方向へのゴロを量産してしまう、バットコントロールに難あり、守備時の集中力が不足しているとお世辞にも評価が良くなかったが、いい意味でのサプライズをチームに与えた。173cm、70kgというプロフィールよりいくぶん小さく見え、恵まれた体を持っているとは言えないが、高校時代に1番を任された走力と、投手経験者のため強肩を備えている。今年は一軍での出番があることだろう。

 

 

21 楊家維(ヤン・ジャーウェイ) 19歳 右右 3B SS 2B

 

新北市出身

平鎮高中-桃園航空城-統一7-ELEVEn獅(14~) 14年D2位

 

高卒ながら即戦力級の実力を持つ選手。昨年行われた高校生ドラフトに参加しなかったことに対して国内はもちろんのこと日本メディアからも不思議との声があがったという。高校までは内野手と投手の二刀流で一年時には投手として台湾代表に選出された。野手に専念してからは代表でも四番の常連で昨年9月のU-18では対日本戦で松井裕樹(楽天)からタイムリーを放つ活躍。打撃では選球眼に長けストライクゾーンの把握が上手く、失投を逃さない確実な打撃を見せる。守備も高校生レベルではないほど打球反応が早くスピード感がある。統一入団後は二軍で3B、SSメインに守る予定で陳連宏監督は「打撃は天性の良いものがあるが、守備がまだ不安定なので二軍で守備メインに鍛えていきたい」と話す。

 

 

4 吳國豪(ウー・グォハオ) 18歳 右右 SS

 

台南市出身

平鎮高中-統一7-ELEVEn獅(14~) 14年D4位

 

守りが売りの高卒内野手。U-18では遊撃手として好守備を連発。特に二塁方向への移動と正面のボールに対するスピードの速さは高校生レベルではないとの声も。それに比べ送球はやや不安定で一塁への送球が逸れることもままある。打撃は年々安定感を増しているが、変化球に弱さを見せる。プロでは攻守共に安定感を身につければ将来の遊撃レギュラーも遠くはないだろう。

 

 

・外野手

 

6 唐肇廷(タン・ジャオティン) 27歳 右左 CF RF LF

 

高雄市出身

三民高中-國立體院(台灣啤酒)-中信鯨レンタル-タイガース-崇越科技-國訓中心-統一7-ELEVEn獅(13~) 12年D2位

 

統13 111試合 .255(349-89) 3本 36点 14盗塁 .303/.338 OPS.641 BB% 6.25% K% 14.06% RCWIN -0.66 4失策 守備率.980

 

一年目から中堅のレギュラーを奪った選手。昨年は開幕から「9番・中堅」でスタメン出場し続け3月の打率.364、4月の打率.328と快調なスタートも5月~7月の打率1割台と低迷してしまったのが残念。アマ時代からずっと任されてきた一番打者としてはやや選球眼が悪く、また一年目ということで若干の不振でも目をつぶって起用された感があり、ネット上でもそれを揶揄する声があがっていた。

 

 

55 潘武雄(パン・ウーション) 33歳 左左 LF 

 

屏東縣出身

美和中學-合作金庫-統一獅(06~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 05年D2位

 

統11 83試合 .335(263-88) 9本 49点 8盗塁 .447/.510 OPS.956 BB% 13.13% K% 14.06% RCWIN 1.91 0失策 守備率1.000

統12 94試合 .388(312-121) 9本 57点 4盗塁 .506/.596 OPS1.103 BB% 17.57% K% 14.73% RCWIN 3.96 0失策 守備率1.000

統13 74試合 .300(253-76) 2本 43点 4盗塁 .385/.383 OPS.769 BB% 11.46% K% 12.50% RCWIN 0.72 2失策 守備率.983

 

台湾の高橋由伸。怪我により毎年欠場が多く、昨年は対左投手に打率.210と苦しみ本塁打も減少したが、試合に出れば安定感ある打撃でチームに貢献。優秀な選球眼も持ち合わせている。オフには昨年キャプテンを任され優勝に貢献、また09、12年に首位打者を獲得するなど長年の活躍が認められ3年総額1308万元の複数年契約を結んだ。守備走塁は共に平均レベル。

 

 

56 劉芙豪(リゥ・フーハオ) 36歳 右右 RF CF

 

台中市出身

中華中學-台北體院(榮工)-合作金庫-統一獅(04~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 03年D1位

 

統11 117試合 .309(456-141) 14本 57点 23盗塁 .385/.456 OPS.841 BB% 9.20% K% 15.33% RCWIN 1.43 4失策 守備率.982

統12 110試合 .254(374-95) 6本 37点 14盗塁 .345/.350 OPS.695 BB% 11.32% K% 15.01% RCWIN -0.48 4失策 守備率.979

統13 68試合 .265(211-56) 1本 27点 5盗塁 .373/.355 OPS.728 BB% 13.44% K% 13.44% RCWIN 0.07 7失策 守備率.957

 

レギュラーを取り返したいベテラン。昨年は2年連続で打撃成績が下降線をたどった。開幕戦で左手親指を負傷し約2か月間の離脱、さらにルーキーの唐肇廷の台頭もあり出場機会が減少。10~12年まで7補殺を記録していた強肩にも衰えが見えたのか昨年は1補殺にとどまり、失策も自己ワーストの7個も、レンジファクターでは右翼手トップの数値を記録。

 

 

20 郭俊佑(クォ・ジュンヨウ) 30歳 右右 RF LF CF

 

台北市出身

台中高農-台灣體院(富邦公牛)-統一獅代訓--統一7-ELEVEn獅(08~) 06年D1位

 

統11 68試合 .266(177-47) 5本 24点 1盗塁 .356/.424 OPS.780 BB% 9.76% K% 23.41% RCWIN 0.20 6失策 守備率.942

統12 80試合 .259(201-52) 11本 37点 3盗塁 .361/.473 OPS.834 BB% 11.67% K% 26.67% RCWIN 0.38 3失策 守備率.977

統13 74試合 .257(210-54) 9本 27点 1盗塁 .322/.424 OPS.746 BB% 7.39% K% 21.74% RCWIN 0.07 2失策 守備率.984

 

パンチ力が売りの外野手。ここ2年長打力を見せ昨年のIsoPは規定未到達ながら昨年リーグ平均.093を大きく上回る.167。6月29日のラミゴ戦では1試合3本塁打。外野手の層が薄ければレギュラーを張れる選手。しかしオフは月給2万元減と厳しい冬に。統一は給料の羽振りが良いことで知られるが、彼については今一つ査定基準がよく分からない。低打率の長距離砲に厳しいだけなのだろうか。

 

 

24 郭岱琦(クォ・ダイチ) 33歳 右左 LF RF

 

台東縣出身

台東體中-台北體院(榮工)-統一獅(05~07)-統一7-ELEVEn獅(08~) 04年D1位

 

統11 78試合 .267(225-60) 10本 42点 1盗塁 .337/.440 OPS.777 BB% 7.54% K% 20.24% RCWIN 0.27 4失策 守備率.944

統12 73試合 .284(218-62) 6本 30点 5盗塁 .358/.427 OPS.784 BB% 8.91% K% 15.79% RCWIN 0.34 2失策 守備率.983

統13 42試合 .245(106-26) 3本 15点 1盗塁 .362/.368 OPS.730 BB% 14.84% K% 19.53% RCWIN 0.04 0失策 守備率1.000

 

ベテラン中距離打者。昨年は4月末に二軍落ち、二軍では打率3割を超え好調だったが中島輝士元監督時代には半ば干されかけていた。しかし陳連宏監督になってから一軍で再び使われるようになり3番で14試合にスタメン出場。台湾シリーズでも「2番・右翼」で4試合起用され続けた。盗塁数は多くないが足を生かし守備範囲は広い。06年末に職棒の野手として初めてトミージョン手術を受けた。

 

 

59 朱元勤(ジュ・ユエンチン) 28歳 右左 LF CF RF

 

新北市出身

強恕中學-國立體院(台灣啤酒)-合作金庫-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(11~) 09年D3位

 

統11 109試合 .261(287-75) 2本 23点 10盗塁 .363/.345 OPS.708 BB% 9.01% K% 20.35% RCWIN -0.08 2失策 守備率.989

統12 39試合 .233(73-17) 1本 6点 3盗塁 .356/.342 OPS.699 BB% 10.87% K% 26.09% RCWIN -0.04 0失策 守備率1.000

統13 11試合 .286(21-6) 0本 2点 2盗塁 .444/.429 OPS.873 BB% 18.52% K% 25.93% RCWIN 0.19 0失策 守備率1.000

 

走力、選球眼に優れた外野手。昨年は一軍での出番に恵まれずも二軍で24盗塁をマーク。ただ一軍では三振率が毎年20%超えと大味な打撃が目立つ。出塁能力が高いため1番を打たせたい選手だが、唐肇廷や羅國龍など似たタイプの選手が次々と加入し立場が若干危うい。

 

 

52 張竣凱(ジャン・ジュンカイ) 20歳 右右 LF

 

高雄市出身

南英商工-統一7-ELEVEn獅(13~) 13年高D3位

 

統13 21試合 .281(57-16) 0本 3点 1盗塁 .328/.316 OPS.644 BB% 3.28% K% 27.87% 1失策 守備率.966

 

高校時代は出場機会が多くなく、控えに回り代打での出場も多かった。プロに入り感じたのは「変化球のキレ」とのこと。昨年は二軍で経験を積み打撃ではある程度の結果を残した。目標は「3年後に一軍定着」、また来年からは大卒資格を得るため長榮大学の夜間部に通う予定。

 

 

8 羅國龍(ルォ・グォロン) 25歳 右右 CF

 

花蓮縣出身

穀保家商-台北體院-崇越科技-統一7-ELEVEn獅(14~) 13年D4位

 

ミート力、俊足が武器の即戦力ルーキー。国際大会の経験も豊富で、11年に行われたワールドベースボールチャレンジでは「最も素晴らしい守備を魅せた選手」として表彰された。打順は主に1、2番を任され、昨年の春季聯賽では打率.358をマーク。体格には恵まれていないが上位打線を任せるにはうってつけの素材だ。

 

 

58 方昶詠(ファン・チャンヨン) 24歳 右右 RF CF LF

 

台南市出身

高苑工商-嘉義大學-台中威達-桃園航空城-統一7-ELEVEn獅(14~) 13年D8位

 

足が売りのルーキー。キャンプで一塁までの到達速度を測ったところチームトップ。目標は盗塁王で「黃甘霖(統一)の通算295盗塁の記録も抜きたい」と話す。外野のレギュラー争いは熾烈極まりないが、一番のライバルは同期入団でタイプも似ている羅國龍か。

 

 

・指名打者

 

49 張泰山(ジャン・タイシャン) 38歳 右右

 

台東縣出身

美和中學-時報鷹成棒隊-味全龍(96~99)-興農牛(00~10)-統一7-ELEVEn獅(11~) 96年特考

 

統11 118試合 .285(466-133) 14本 74点 1盗塁 .323/.451 OPS.774 BB% 4.95% K% 9.11% RCWIN -0.09 22失策 守備率.915

統12 117試合 .333(448-149) 17本 96点 2盗塁 .380/.527 OPS.906 BB% 5.51% K% 12.04% RCWIN 1.71 6失策 守備率.973

統13 119試合 .289(470-136) 9本 90点 1盗塁 .329/.417 OPS.746 BB% 4.36% K% 10.50% RCWIN 0.04 守備機会なし

 

職棒野手最年長。昨年は職棒史上初の2000本安打を達成も、16年ぶりに本塁打は二桁に届かず。しかし不動の4番としてチームに貢献、四度目の打点王を獲得した。年齢的に守りに就くのは厳しいが、この年でも大きな怪我なくシーズンを通して活躍しているのは立派の一言。今オフには新たに2年契約を結び、また「原住民野球スポーツ発展協会」の理事長としても活躍している。 

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