※画像をクリックすると拡大します

（WS=Win Shares：勝利に対して選手にどれだけ貢献度があったかを表す指標で、3で割るとその選手の貢献した勝利数が算出される。

ピンク色→新外国人、移籍選手　茶色→昨年のシーズン中ドラフトでの指名選手　

 

参考→https://www.ptt.cc/bbs/Sabermetrics/M.1413185408.A.3D9.html）

 

昨年のシーズンレビュー

 

　昨年4年ぶりの台湾シリーズ出場を果たすも頂点に立つことはかなわなかった中信兄弟。今年はリーグで一番大きくオーダー、投手起用を動かし戦いを進めるものとみられる。投手陣は先発は鄭凱文、林煜清の安定した台湾人投手2人に先発転向の謝榮豪、加えて外国人で4枚までは確定。なお本来は昨年7勝を挙げて後期優勝に大きく貢献した寇迪がその枠に入るはずだったが左肘の炎症により復帰が遅れ、代わりに右腕布萊文斯を獲得。シーズン序盤は布萊文斯を起用しながら他の外国人との兼ね合いを考え寇迪の起用を決めることになりそうだ。チームは先発5番手に頭を悩ませており鄭錡鴻、王則鈞、杜家明などが候補。セットアッパーは2年目右腕江忠城、抑えは昨年先発リリーフ共にこなした陳鴻文が務める。

　野手陣はなんといっても外国人野手2人が大きなチームの目玉。新外国人佩卓、昨年目覚ましい活躍を見せた耐克の二遊間がどこまで機能するか。そして期待の若手大砲許基宏は三塁へコンバート。王勝偉、陳江和、黃仕豪といった兄弟を支えたレギュラーがベンチを温める機会が増えそうだ。林威助、周思齊、張志豪などが下位打線に入るようになれば1～9番まで気の抜けない打線となり、昨年前半のような貧打には苦しむことはないだろう。なお今年は本拠地こそ球団は確定していないものの台湾中部の洲際棒球場で25試合を行い、北部主催試合（天母+新莊）は27試合に減少した。

 

 

2015年ベストメンバー

 

6佩卓　　（新外国人）　　　

9張正偉　118G .320 3 34 .779 　

4耐克　　49G .366 4 34 .884

3彭政閔　118G .301 9 56 .826　

5許基宏　21G .290 4 14 .993

7林威助　42G .190 1 11 .504

D周思齊　102G .277 4 42 .718

8張志豪　112G .262 10 52 .743　 　　　

2陳家駒　58G .201 5 11 .601

 

（控え）

・捕手　黃鈞聲　王峻杰　

・内野　陳江和　王勝偉　黃仕豪　陳偉漢

・外野　陳子豪　郭健瑜　簡富智　林王啟瑋

 

（先発）

鄭凱文（22G 11勝3敗 152.2IP 2.48）

林煜清（23G 9勝10敗 148IP 3.41）

布萊文斯（新外国人）

謝榮豪（52G 3勝4敗5S19H 55.2IP 3.07）

鄭錡鴻（19G 2勝2敗 44.2IP 5.44）

（中継ぎ）

官大元（33G 1勝2敗4H 33IP 5.73）

王則鈞（21G 2勝5敗 73.2IP 4.64）

羅國華（33G 1勝1S1H 41.1IP 3.27）

王梓安（36G 1勝6敗5H 60IP 4.20）

耿伯軒（34G 1敗6H 27IP 4.00）

林英傑（3G 1敗 8IP 9.00）

林克謙（昨年出場なし）

杜家明（昨年出場なし）

（セットアッパー）

江忠城（4G 1敗 17IP 5.29）

（抑え）

陳鴻文（27G 7勝8敗1S4H 118IP 2.67）

・監督、コーチ

 

（一軍）

監督：81謝長亨→吳復連（5/19～代行）

投手コーチ:73養父鉄（～5/2）

投手コーチ補佐：12黃欽智

臨時投手コーチ：52康崔拉斯（9/1～）

ブルペンコーチ:73養父鉄（5/2～7/19）

打撃コーチ：91丘昌榮

守備コーチ：59李安熙（5/19～）

外野守備走塁コーチ：70林明憲

ヘッドコーチ兼守備コーチ：56陳琦豐（～5/27）

トレーニングコーチ：52朱偉銘

 

 

（二軍）

監督：66吳復連→謝長亨（5/19～5/27）→陳琦豐（5/28～代行）

ヘッドコーチ：73養父鉄（7/20～）

投手コーチ：11林恩宇

打撃コーチ：59李安熙（～5/18）

外野守備走塁コーチ：62曾華偉

・投手

 

49 鄭凱文（ジェン・カイウェン）　27歳　右右

台南市出身

南英商工-中國文化大學-阪神タイガース-横浜DeNAベイスターズ-中信兄弟（14～）　13年D1位

 

兄14　22試合（22先発） 11勝3敗　152.2IP　ERA2.48　K/9 6.37　BB/9 1.59　K/BB 4.00　GO/AO1.06　FIP3.20　QS72.7%

 

職棒1年目から最多勝、最優秀防御率の二冠に輝いた兄弟のエース。QS率72.7%に続いてHQSもリーグ最多の13回と先発陣の柱として一年間機能した。コマンドが非常に良くストレートとアウトピッチであるスライダーのコンビネーションで打者を料理。後期熾烈な優勝争いを繰り広げた義大相手に9試合で8勝 ERA2.02と大きな壁として立ちはだかった一方でLamigo相手には7試合で2勝2敗 ERA4.53と若干分が悪かった。オフには大幅昇給で2年契約を結び初の開幕投手の可能性も。

 

 

15 林煜清（リン・ユーチン）　27歳　右左

嘉義市出身

嘉義高工-國立體院-中信鯨レンタル-台灣電力-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14～）　11年D1位

 

兄12　26試合（26先発） 8勝11敗　147.1IP　ERA3.91　K/9 6.60　BB/9 3.42　K/BB 1.93　GO/AO0.77　FIP4.28　QS50.0% 

兄13　26試合（26先発） 10勝10敗　157.2IP　ERA3.42　K/9 7.14　BB/9 3.25　K/BB 2.19　GO/AO0.75　FIP3.53　QS50.0%

兄14　23試合（23先発） 9勝10敗　148IP　ERA3.41　K/9 6.08　BB/9 2.37　K/BB 2.56 GO/AO1.07　FIP3.40　QS65.2%

 

毎年着実に安定した成績を残す先発右腕。貯金を作ることができでいないものの大きな離脱もなく150イニング前後を消化するためチームにとっては欠かせない存在だ。台湾シリーズ第2戦では2番手として急遽マウンドに上がるも逆転を許し敗戦投手となったが第4戦では6.0IP/1Rと好投し一矢を報いた。昨年3歳年上である元テコンドー選手の楊淑蓁と結婚し7月には男の子が誕生と私生活も順調。

 

 

17 陳鴻文（チェン・ホンウェン）　29歳　右右

花蓮縣出身

三民高中-中國文化大學-台北體院-カブス-國訓中心-兄弟象（13）-中信兄弟（14～）　12年D1位

 

兄13　26試合（15先発） 6勝5敗2S1H　112.2IP　ERA2.96　K/9 7.75　BB/9 1.76　K/BB 4.41　GO/AO1.03　FIP3.14　QS60.0% 

兄14　27試合（16先発） 7勝8敗1S4H　118IP　ERA2.67　K/9 5.72　BB/9 1.75　K/BB 3.26　GO/AO0.95　FIP3.04　QS62.5%

 

今年の抑え最有力の右腕。昨年は開幕から先発としてプレーも右肩炎症で8月下旬に二軍落ち、9月7日に再昇格後は右肩の不安もあり中継ぎに配置転換。その際にトレーニングの量を増やしたこともあって約10キロ減量し体つきが大きく変化、周囲を驚かせた。今年は抑えとして開幕を迎える予定で、昨年固定しきれなかった抑えのポジションを一年間守る活躍が期待される。2年連続で対左の方が被打率が良く昨年は対右.264、対左.216。右手の違和感でオープン戦の登板はなく開幕一軍には入らず。

 

 

33 王則鈞（ワン・ゼジュン）　20歳　右右

雲林縣出身

平鎮高中-兄弟象（13）-中信兄弟（14～）　13年高D3位

 

兄13（二軍） 3試合　1H　2.1IP　ERA15.43　K/9 0.00　BB/9 3.86　K/BB 0.00　GO/AO0.75

兄14　21試合（11先発） 2勝5敗　73.2IP　ERA4.64　K/9 4.28　BB/9 3.05　K/BB 1.40　GO/AO0.86　FIP4.78　QS27.3%

 

若いながらも多くの経験を積んでいる右腕。若干20歳ながら首脳陣の期待は大きく昨年はなかなか勝ち星には恵まれないながらも先発として11試合に起用され8月14日には19歳と7日で最年少先発勝利の職棒記録を達成、台湾シリーズでもリリーフで登板しシリーズ最年少出場記録を更新した。今年は課題だった5回以降のスタミナを強化するため体重を増やし、またトレーニング内容も見直した。とりあえずの目標は5勝、若さにまつわる記録だけでなくピッチングの内容でもいずれは記録を作れる存在になってもらいたい。

 

 

77 王梓安（ワン・ズーアン）　25歳　右右

桃園縣出身

三信家商-カブス-台中威達-新北市-中信兄弟（14～）　13年D4位

 

兄14　36試合（6先発） 1勝6敗5H　60IP　ERA4.20　K/9 6.00　BB/9 4.65　K/BB 1.29　GO/AO1.83　FIP4.10　QS0.0%

 

台湾人選手最高身長の右腕。ルーキーイヤーの昨年は主に中継ぎで起用されるも夏場は一時期5番手の先発として数試合登板。198cmの高い角度から投げ下ろされるフォークが一番の武器だが、本人曰く「前期はフォークがなかなか良かったものの、後期に入ってから制球が悪く武器として使えなくなり打者を打ち取りにくくなった」とのこと。投球のテンポが悪く、加えて1イニング平均に投げた球数は30イニング以上投げた投手でワースト2位の17.92。ファンから「時間ストップマシーン」と揶揄されている。

 

 

79 謝榮豪（シェ・ロンハオ）　25歳　右右

高雄市出身

穀保家商-台灣體院-興農牛レンタル-兄弟象レンタル-台灣電力-國訓中心-台灣電力-中信兄弟（14～）　13年D2位

 

兄14　52試合　3勝4敗5S19H　55.2IP　ERA3.07　K/9 5.50　BB/9 1.94　K/BB 2.83　GO/AO1.02　FIP3.58 

 

1年目から大車輪の活躍を見せた右腕。昨年は中継ぎの柱である官大元が不振の中彼に代わってセットアッパー、抑えをこなしチーム最多の19H。前期終了時点でERA1.75と素晴らしい活躍も後期は少し打ち込まれるケースが多く見られた。今年はアマ時代と同じ先発へと再転向となるが、アマと比べレベルの高いプロの打者への対戦に備え球種を増やす必要性を本人も首脳陣も感じている。現在の持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。

 

 

21 鄭錡鴻（ジェン・チーホン）　30歳　左左

高雄市出身

高苑工商-台灣體院-ブルージェイズ-パイレーツ-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）　10年D2位

 

兄12　32試合（18先発） 8勝7敗2H　111IP　ERA4.30　K/9 5.51　BB/9 3.42　K/BB 1.62　GO/AO2.49　FIP4.07　QS44.4% 

兄13　24試合（12先発） 2勝10敗1H　63IP　ERA6.71　K/9 5.29　BB/9 5.71　K/BB 0.93　GO/AO1.52　FIP5.58　QS8.3% 

兄14 19試合（4先発） 2勝2敗　44.2IP　ERA5.44　K/9 6.45　BB/9 6.65　K/BB 0.97　GO/AO1.12　FIP5.33　QS0.0%

 

このままでは終わってほしくない左腕。かつて高校時代はチェン（オリオールズ）と並ぶ二大エースと称されたが、年々成績は下降気味で加えて制球力の悪化が著しい。昨年はロングリリーフとしての起用が増え、3イニング以上のリリーフが5試合。アメリカ時代から球速も下降気味で今年は145kmを出したいと本人は語っているが、自覚している通りまずは制球の改善が第一。

 

 

41 羅國華（ルォ・グォファ）　28歳　右右

花蓮縣出身

高苑工商-台北體院-兄弟象レンタル-統一獅代訓-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）

 

兄12　34試合　1敗6H　27.2IP　ERA4.55　K/9 8.13　BB/9 1.95　K/BB 4.17　GO/AO0.81　FIP3.92    

兄13　31試合　1勝1敗1H　44.2IP　ERA3.22　K/9 3.83　BB/9 2.01　K/BB 1.90　GO/AO0.45　FIP3.38 

兄14　33試合　1勝1S1H　41.1IP　ERA3.27　K/9 3.05　BB/9 1.09　K/BB 2.80 GO/AO0.51　FIP4.10 

 

安定した成績でチームに貢献する右腕。入団から4年連続で30試合以上に登板し昨年はプロ初セーブ。無理のないフォームから140km台に届くことが珍しいストレート、スライダー、カーブのコンビネーションを見せ大崩れせず打者をうまく打ち取る。8月23日の義大戦では兄・高國輝からHRを打たれた。

 

 

18 官大元（グァン・ダーユエン）　32歳　右右

新竹市出身

磐石高中-嘉義大學-代訓藍レンタル-統一獅レンタル-La New熊レンタル-台北縣-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）　10年D4位

 

兄12　57試合　11勝3敗7H　89.2IP　ERA4.72　K/9 5.62　BB/9 3.01　K/BB 1.87　GO/AO1.31　FIP4.50 

兄13 65試合（2先発） 7勝5敗1S20H　92.1IP　ERA2.53　K/9 5.56　BB/9 1.75　K/BB 3.17　GO/AO0.83　FIP3.68　QS100% 

兄14 33試合　1勝2敗4H　33IP　ERA5.73　K/9 5.18　BB/9 3.00　K/BB 1.73　GO/AO0.81　FIP5.22

 

投げ過ぎが心配なリリーフ右腕。昨年は例年通り中継ぎの柱としての活躍が期待されたが投げ過ぎによる右肩炎症の影響もあり過去ワーストの成績。対右、左共に被打率は3割超えで4月から5試合でERA11.25とボロボロだった。今年は状態が良ければ7回を任されそうだが、昨年失いかけた信頼を取り戻せるか。自身が設定した目標は40試合登板。

 

 

88 耿伯軒（ゲン・ボーシュエン）　31歳　右右

台北市出身

華興中學-台灣體院（富邦公牛）-ブルージェイズ-La New熊（09～10）-Lamigo桃猿（11～12）-兄弟象（13）-中信兄弟（14～）　08年D1位

ラ12　12試合　1勝1敗3H　10.2IP　ERA6.75　K/9 3.38　BB/9 5.06　K/BB 0.67 GO/AO2.13　FIP7.50    

兄13　18試合　1H　21.1IP　ERA3.80　K/9 3.38　BB/9 4.64　K/BB 0.73　GO/AO2.06 FIP4.64 

兄14　34試合　1敗6H　27IP　ERA4.00　K/9 4.67　BB/9 2.00　K/BB 2.33 GO/AO3.57　FIP4.70

 

変化球を巧みに操るリリーバー。移籍2年目の昨年は不振の官大元に代わって出番を増やし、重要な場面で起用されるケースが増えた。義大戦で13試合 ERA1.00と好投した一方、統一戦では11試合でERA7.20と打ちこまれた。

 

 

42 增菘瑋（ゼン・ソンウェイ）　31歳　右右

台東縣出身

台東體中-台灣體院（富邦公牛）-インディアンス-米独立タクソン・トロス-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）　10年D1位

兄12　15試合（14先発） 5勝4敗　84.1IP　ERA3.63　K/9 4.16　BB/9 1.60　K/BB 2.60 GO/AO1.32 FIP4.24 QS57.1% 

兄13　28試合（27先発） 10勝10敗　152IP　ERA3.85　K/9 3.20　BB/9 2.90　K/BB 1.10　GO/AO1.54　FIP4.40　QS37.0%

兄14　7試合（6先発）3敗　23IP　ERA7.83　K/9 2.35　BB/9 5.87　K/BB 0.40 GO/AO1.07　FIP5.53 QS16.7%

 

また状態が元に戻ってしまったか心配な右腕。13年に10勝を挙げ、昨年は開幕から先発ローテに入るも勝ち星を挙げられぬまま二軍落ちし二軍でも20試合でERA13.50と悲惨な成績に。かつて苦しんだイップスとまではいかないまでも勝ちたいという欲が深まりすぎてメンタルに支障をきたした模様。今年の紅白戦でも変化球が何球もワンバウンドすると直球に頼って打ち取ろうとするシーンが見られたとのことでまだ復調には程遠いか。

 

 

20 江忠城（ジャン・ジョンチェン）　25歳　右右

花蓮縣出身

花蓮體中-國立體大-桃園航空城-台中威達-中信兄弟（14～）　14年D1位

 

兄14　4試合（3先発）1敗　17IP　ERA5.29　K/9 7.41　BB/9 2.65　K/BB 2.80 GO/AO1.85　FIP3.40 QS33.3%

8回を任される本格派右腕。昨年は17IP/14Kとルーキーながらボールは一軍に通用することを証明。台湾シリーズでは第1戦でリリーフ登板し150kmを計測、第5戦では先発登板を果たすなど首脳陣の評価の高さをうかがわせた。今年はセットアッパーとして起用される予定。

 

 

90 吳明旭（ウー・ミンシュ）　27歳　右右

嘉義縣出身

善化高中-立德大學-國訓中心-台東綺麗珊瑚-兄弟象（13）-中信兄弟（14～）　12年D4位

  

兄13　21試合（1先発） 1勝1敗　29IP　ERA4.66　K/9 4.97　BB/9 3.72　K/BB 1.33 GO/AO1.33 FIP4.52 QS0% 

兄14　5試合　1勝　5.1IP　ERA0.00　K/9 8.44　BB/9 3.38　K/BB 2.50　GO/AO1.00 FIP3.21　

 

昨年は大きく登板数を減らしたが内容は悪くなく、ゆったりとしたフォームから球質の重い最速150kmのストレート、スライダーを軸に投球を組み立てるスタイルは健在。二軍では16試合 21IP/21K/7BB ERA0.86と好成績で4Sもあげた。

 

 

48 邱品睿（チョウ・ピンルイ）　28歳　左左

花蓮縣出身

華興中學-開南大學-台北市-國家儲訓-兄弟象代訓（11）-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14）　10年D3位

 

兄12　2試合　4IP　ERA9.00　K/9 2.25 BB/9 6.75 K/BB 0.33 GO/AO1.00 FIP6.06    

兄13　35試合　2敗4H　42.1IP　ERA4.89　K/9 5.10　BB/9 4.46　K/BB 1.14　GO/AO0.80　FIP5.99

兄14　1試合　2.2IP　ERA0.00　K/9 6.75　BB/9 6.75　K/BB 1.00　GO/AO0.50　FIP4.15　

 

復活したい貴重な中継ぎ左腕。「邱俊瑋」から改名。13年に左キラーとしてブレイクしたが昨年一軍登板はわずか1試合。二軍では29試合（13先発）と投げまくり77IP ERA4.68。

 

 

65 盧劭禹（ルー・シャオユ）　28歳　右右

澎湖縣出身

三民高中-嘉義大學-La New熊レンタル-國家儲訓-新北市-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14～）　11年D2位

 

兄12　25試合（7先発） 3勝3敗1H　63.1IP　ERA6.54　K/9 3.55　BB/9 3.13　K/BB 1.14　GO/AO1.04　FIP5.28　QS14.3%

兄13　4試合　8.2IP　ERA11.42　K/9 2.08　BB/9 1.04　K/BB 2.00　GO/AO0.86 FIP5.15

兄14　1試合　1.2IP　ERA16.20　K/9 5.40　BB/9 16.20　K/BB 0.33　GO/AO1.00　FIP7.60

 

そろそろ若手といえなくなってきた右腕。二軍では35試合に投げリーグ最多の11ホールド、ERA3.32。二軍で62.1IP/13Kと三振を奪えていないのは気がかりで、昨年の一軍登板でもストレートは130km台前半のボールが目立つなどキレがなかった。

 

 

47 陳偉建（チェン・ウェイジェン）　30歳　左左

台中市出身

穀保家商-台灣體院（富邦公牛）-代訓藍レンタル-統一獅レンタル-合作金庫-兄弟象代訓-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）　09年D3位

兄12（二軍） 44試合（1先発） 65IP　ERA3.18　K/9 4.43　BB/9 2.91　K/BB 1.52 GO/AO0.82    

兄13　3試合　2.1IP　ERA3.86　K/9 3.86　BB/9 7.71　K/BB 0.50　GO/AO1.00 FIP5.13

兄14　1試合（1先発）1敗　1.2IP　ERA21.60　K/9 5.40　BB/9 21.60　K/BB 0.25　GO/AO0.33　FIP9.40　QS0%  

 

昨年は5月2日の義大戦でプロ初先発も1.2IP/4Rと滅多打ちに。二軍ではチーム最多の98.2IPを投げ7勝、最多勝のタイトルも本人は「二軍で10勝より一軍で1勝したい。」春季キャンプで養父投手コーチから楽に投げられるように上半身の力に頼らず、下半身の力を使って投げるようにアドバイスを受けたとのこと。

 

 

27 王建勛（ワン・ジェンシュン）　30歳　左左

台北市出身

華興中學-輔仁大學-誠泰Cobras代訓-米迪亞暴龍代訓-興農牛（09～10）-兄弟象（10）-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14～）　08年D6位

 

兄12　8試合　1敗　15.2IP　ERA5.17　K/9 4.60　BB/9 5.17　K/BB 0.89　GO/AO1.69 FIP5.03   

兄13（二軍） 25試合　2勝6敗3H　65IP　ERA4.29　K/9 4.57　BB/9 5.68　K/BB 0.80 GO/AO1.39

兄14（二軍）　33試合（6先発）4勝2敗2S9H　54.1IP　ERA3.31　K/9 3.98　BB/9 5.80　K/BB 0.69　GO/AO2.25

 

制球難が課題のリリーフ左腕。今年の春季キャンプでは順調な仕上がりを見せるもオープン戦ではERA21.60と結果を残せず。今年をラストイヤーと位置付ける左腕は一軍に上がれなければ第二の人生も考えるとのこと。

 

 

71 杜家明（ドゥ・ジァミン）　19歳　右右

台南市出身

平鎮高中-中信兄弟（14～）　14年D4位

 

兄14（二軍）　7試合　1勝1敗1H　8.2IP　ERA4.15　K/9 4.15　BB/9 1.04　K/BB 4.00　GO/AO1.33

 

見事一軍入りを果たした期待の若手右腕。球速は134～135kmが平均と速くはないがスライダーとチェンジアップを組み合わせ、制球力と安定感があるピッチングを春季キャンプから披露。オープン戦では先発を任されるなど首脳陣の期待は大きく、チームが苦労していた先発5番手の候補にも名前が挙がるほど評価は急上昇。開幕はリリーフとして起用される模様。

 

 

22 布萊文斯（ボビー・ブレビンス）　30歳　右右　→5/14に解雇　

アメリカ出身

ドジャース-米独立・ロックランドボールダーズ-米独立・ロングアイランドダックス-米独立・ロックランドボールダーズ-米独立・ロングアイランドダックス-中信兄弟（15～）

 

急遽穴埋めとして獲得された先発右腕。開幕前寇迪に肘の炎症が発覚したため3月中旬に来台。ストレートは140km前後と速くはないが打者の内角を突くツーシーム、チェンジアップ、スライダーを主な武器としここ3年のBB/9が2.0前後で安定しているあたりは右腕左腕の違いはあれど寇迪と似たような制球力で勝負し打たせて取るタイプか。13年のアジアシリーズでボローニャ（イタリア）の一員として来台経験があり、予選のサムソン戦では先発し6回2失点をマーク。

 

 

39 寇迪（クリス・コディ）　31歳　左左　→5/15に登録、5/27に解雇　

アメリカ出身

マンハッタン大-ブルワーズ-タイガース-ブレーブス-米独立・ヨークレボリューション-中信兄弟（14～）

 

兄14　14試合（14先発）7勝2敗　98.1IP　ERA2.38　K/9 7.78　BB/9 1.65　K/BB 4.72　GO/AO1.05　FIP2.31　QS85.7%

 

昨年後期優勝の立役者となった左腕。当初は直球の球速が平均140kmにも満たない技巧派左腕として活躍できるか怪しむ向きもあったが途中11試合連続でQS達成の素晴らしいパフォーマンスを見せ特にホームで61.2IP ERA1.46と安定感抜群だった。シーズン最後の登板、優勝を決める一戦となった10/12の義大戦では9.0IP/14Kで完封勝利。残念ながらラミゴとの台湾シリーズでは肘の違和感により1試合のみの登板に終わり、今年も春季キャンプで肘の炎症が見られ一軍復帰が5月までずれ込んだが二軍では12.2IPを投げ無失点と調整は順調。苦しい台所事情の投手陣を今年も救う存在となるか。

 

 

38 克蘭頓（マイク・マクレンドン）　30歳　右右　→6/2に登録　

アメリカ出身

セミノール州立大-ブルワーズ-ロッキーズ-米独立・ヨークレボリューション-中信兄弟（15～）

 

後期巻き返しの起爆剤となりたい新外国人右腕。10～12年までブルワーズでメジャー通算35試合 5勝 ERA3.88、昨年は4リーグでプレーし計10勝9敗1S ERA4.61。今季は米独立で4試合全てに先発しERA4.57。持ち球はツーシーム、スライダー、チェンジアップなどでテークバックの小さいフォームと、走者なしの際に時折見せるクイックモーションが特徴のゴロボーラー。MLB時代のツーシームの平均球速が142kmであることからも分かるようにボールのキレではなく変化球とのコンビネーション、制球力で打ち取っていくタイプだが、昨年は打高のPCL(AAA)で62.2IP ERA7.04 HR/9 2.0と振るわず。しかしながら今季のABLではERA1.66で最優秀防御率のタイトルを獲得すると、職棒初登板となった6月2日のラミゴ戦では強力打線を相手に14個の内野ゴロアウトを生み出し職棒史上10人目の初登板初完封を達成。後期に強い中信兄弟に強力なピースが加わったか。

 

 

28 尚恩（ショーン・ガーショー）　28歳　右右　→6/12に登録、7/2に解雇　

アメリカ出身

ロイヤルパームビーチ高-カージナルス-米独立・ヨークレボリューション-北米独立・カンザスシティティーボーンズ-米独立・ロングアイランドダックス-米独立・サザンメリーランドブルークラブス-中信兄弟（15～）

 

後期から本領発揮したい右の先発。昨年は米独立で28試合 13勝4敗 ERA4.99、今季は米独立で8試合 3勝2敗 ERA2.09。球の出どころが見にくい、クセのないフォームからストレートは最速94マイル（平均89～93マイル）を計測し、主な変化球は70マイルほどの縦に大きく割れるカーブと、稀にチェンジアップも織り交ぜる。2010年に不正薬物であるオキシコドンを密輸、服用していたとして逮捕され、カージナルスを解雇された経歴を持つ。

 

 

52 康崔拉斯（ホセ・コントレラス）　44歳　右右　→7/3に登録、8/31に解雇（臨時投手コーチに）

キューバ出身

キューバリーグ・ベゲーロス・デ・ピナール・デル・リオ-ヤンキース-ホワイトソックス-ロッキーズ-フィリーズ-パイレーツ-レッドソックス-メキシカンリーグ・トロス・デ・ティフアナ-中信兄弟（15～）

 

MLBで4度の二桁勝利を誇るキューバの英雄。メジャー通算78勝の実績に加え、台湾の野球ファンにとっては01年に台湾で開催されたW杯で最優秀右投手賞を獲得しキューバを優勝に導いた印象も強い。今年はメキシカンリーグで9試合2勝3敗 ERA3.35。6月29日の練習試合、合作金庫戦でメキシカンリーグでの登板以来約1か月ぶりにボールを手にするも最速150km、3回無失点と調子は上々。球団はスペイン語が母語の彼のために専属の通訳を雇い、宿舎も家族向けの部屋を用意と最大限の誠意を尽くし迎えた。長いイニングを投げるのは年齢を考えると厳しいが、QSをコンスタントに記録できるような安定感ある活躍が求められそうだ。

 

 

50 伍鐸（ブライアン・ウッドール）　29歳　右右　→8/2に登録　

アメリカ出身

オーバーン大-ダイヤモンドバックス-米独立・ランカスターバーンストーマーズ-中信兄弟（15～）

 

昨年から先発に転向したためスタミナが心配な右腕。08年～14年までダイヤモンドバックスマイナーでプレーし、80マイル後半から90マイルのツーシームと大きな軌道を描き縦に落ちるスライダーの2球種を主に投じるゴロボーラー。他にもカーブとチェンジアップも持ち球とするがこの2球種は安定感に欠ける。マイナーでは10～13年まで40試合以上に登板しリリーフとしての起用が主だったが今季は米独立で19試合（13先発）3勝4敗 ERA3.51。蒸し暑い夏の台湾で満足いくパフォーマンスを見せられるか注目。

 

 

43 克拉帝（ビクター・ガラテ）　31歳　左左　→9/1に登録　

ベネズエラ出身

アストロズ-ドジャース-ナショナルズ-マーリンズ-ブルワーズ-米独立ヨーク・レボリューション-メキシカンリーグ・サルティーヨ-義大犀牛（14）-北海道日本ハムファイターズ-中信兄弟（15～）

 

昨年義大の後期快進撃を支えた左腕。今季は日本ハムで主にリリーフとして13試合に登板、ERA1.71と悪くはなかったものの7月末にウエーバー公示。足の故障があり8月以降に試合に出るチャンスがないとの理由での契約解除であったが、本人は中信兄弟に加入後「怪我もなくなぜ契約解除になったのか分からない」と語っている。昨年は対中信兄弟戦の防御率が3.99と他2球団に比べて悪かったが、今季は最大の敵を味方に迎えてのシーズンとなる。

 

 

63 林英傑（リン・インジェ）　34歳　左左

台東縣出身

高苑工商-TML年代雷公（99～01）-誠泰Cobras（04～05）-東北楽天ゴールデンイーグルス-興農牛（09～12）-義大犀牛（13～14）-中信兄弟（15～）　98年TML途D1位

興12　23試合（19先発） 5勝5敗　94.1IP　ERA3.43　K/9 4.67　BB/9 2.19　K/BB 2.13　GO/AO1.18　FIP4.21　QS42.1% 

義13　26試合（17先発） 5勝5敗1S1H　91IP　ERA3.56　K/9 5.04　BB/9 1.68　K/BB 3.00　GO/AO1.02　FIP3.39　QS41.2%

義14　3試合（2先発）1敗　8IP　ERA9.00　K/9 9.00　BB/9 3.38　K/BB 2.67　GO/AO1.00　FIP4.15 QS0.0%

 

新天地で復活誓うベテラン左腕。昨年オフ義大を戦力外となった後兄弟が獲得に興味を示しチームに合流するも紅白戦で最速128kmしか出ないなどがネックとなり獲得を見送り、2月下旬にはアマ球団・台東綺麗珊瑚との契約合意が報道されたがその後も兄弟で練習を続け3月上旬に月給11万元、一軍30イニングで36万元というオプションつきで入団した。兄弟では手薄な左の中継ぎを任されると見られる。

 

 

34 王英山（ワン・インシャン）　26歳　右右

高雄市出身

三信家商-台灣體院-台灣電力-國家儲訓-統一7-ELEVEn獅代訓-台灣電力-兄弟象（13）-Lamigo桃猿（13～14）-中信兄弟（15～）　12年D3位

ラ13 1試合 0.2IP ERA13.50 K/9 27.00 BB/9 40.50 K/BB 0.67 GO/AO- FIP10.92

 

97 林克謙（リン・ケーチェン）　29歳　右右

宜蘭縣出身

強恕高中-國立體院-合作金庫-興農牛（09～12）-義大犀牛（13）-崇越科技-中信兄弟（15～）　08年D1位

 

興12　35試合（1先発） 1勝4敗1S10H　54IP　ERA2.50　K/9 5.33　BB/9 2.67　K/BB 2.00　GO/AO2.02　FIP3.73　QS0.0% 

義13　18試合（4先発） 1勝2敗2H　25.1IP　ERA6.75　K/9 3.55　BB/9 3.55　K/BB 1.00　GO/AO1.00　FIP4.45　QS0.0%

 

1年間アマでプレーした元ドラ1。1年目から興農の先発ローテに入り10勝をあげるも翌年右腕の故障で手術を受け1年のブランクを置くと以降は先発としての出番が減少し13年オフに早くも戦力外通告。14年はアマの崇越科技でプレー、1月の試合で先発し7回無失点と好投したのが兄弟フロントの目を引き月給8万元で契約となった。プロの試合での実戦感覚も戻り、アマ時代には130kmそこそこしか出ないといわれていた球速もオープン戦では130km台後半を常時計測。右の中継ぎとして再スタートを切る。

 

 

54 張凱倫（ジャン・カイルン）　20歳　右右 

桃園市出身

泉僑高中-桃園航空城-中信兄弟（15～） 15年D4位

 

投手のキャリアは浅くとも実績を積み重ねた若手右腕。昨年21Uの代表入りを果たし日本戦でもリリーフとして2イニングを投げ3失点。（自責0）高校までは投手としてプレーすることは少なく、高3までは二刀流。自身は先発で常時130km台後半～140km前半をマークするストレートに自信を持っている一方変化球のレベルを高める必要があると考えているようで、スライダー一辺倒の投球からプロではレパートリーを増やしたい。

 

 

3 潘韋辰（パン・ウェイチェン）　19歳　右右 

花蓮縣出身

壽山高中-中信兄弟（15～） 15年D6位

 

経験は浅くとも素質は十分の高卒右腕。中学から父親と遊びで野球を始め、サークルで野球クラブに入っていたものの本格的に野球を始めたのは高校からという異色の経歴を持つ。更には壽山高中から初めてのプロ入りというおまけつき。高1時には130kmしか出なかったが今では最速143kmを計測するノビのあるストレートに一番の武器であるナックルカーブを組み合わせる。高卒でプロ入りしたことについては「家計の経済的な負担を減らし、遅くから野球を始めた自分のような人に希望を与えたいから」と話す。

 

 

99 周磊（ジョウ・レイ）　24歳　右右 

花蓮縣出身

強恕中學-台北體院-兄弟象レンタル-國訓中心-台東綺麗珊瑚-中信兄弟（15～） 15年D8位

 

先発としてまず二軍で結果を求められるであろう右腕。130km台後半のストレートと縦に落ちるスライダーをアウトピッチに打たせて取るタイプだが、先発としては球種がほぼスライダーのみで、また制球に課題があるため物足りない。

 

 

歐耀宗（オウ・ヤオゾン）　23歳　右右 

台南市出身

台中高農-國立體育大學-崇越隼鷹-國訓中心-中信兄弟（15～） 15年D9位

 

プロでは投手として勝負するルーキー。小さいころから投手として野球を始めたが中学時代は陸上部にも入り自慢の脚力で何度も大会入賞を果たした。しかし高校に進学する際に靭帯を断裂し泣く泣く投手を諦め外野手に転向。しかし試合をコントロールしている感覚が忘れられず大学2年生の時に再度投手に転向した。178cm、65kgと痩せすぎともいえる体格ながらリリーフとしては144～147kmをマーク。ここ数年は投手と外野手の二刀流でプレーしたが、プロでは投手一本で勝負する。

 

 

・捕手

 

26 黃鈞聲（ファン・チュンシェン）　26歳　右右 C

台南市出身

南英商工-嘉南藥理科技大學-統一獅レンタル-國家儲訓-兄弟象代訓-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14～）　10年D7位

　

兄12　58試合　.231（143-33） 1本　16点　0盗塁　.273/.301　OPS.573　BB% 4.55%　K% 20.13%　RCWIN -0.76　3失策　守備率.985　CS% 44.4%

兄13　20試合　.231（26-6） 0本　2点　0盗塁　.333/.269　OPS.603　BB% 10.00%　K% 16.67%　RCWIN -0.14　0失策　守備率1.000　CS% 100.0%

兄14　54試合　.252（147-37） 1本　11点　1盗塁　.272/.313　OPS.584　BB% 2.63%　K% 20.39%　RCWIN -0.70　0失策　守備率1.000　CS% 28.6%

 

攻守で成長見せた若手捕手。昨年は13年の不振から一転、競争の激しい兄弟捕手陣で最も多くの打席に立ち（152打席）、台湾シリーズ第1、3戦ではスタメンで出場と結果を残した。自身が掲げる今年の目標は長打の増加と盗塁阻止率30%以上。

 

 

92 陳家駒（チェン・ジャジュ）　26歳　右左 C

高雄市出身

穀保家商-中國文化大學-レッドソックス-吳鳳科技大學-桃園航空城-國訓中心-新北市-中信兄弟（14～）　13年D5位

 

兄14　58試合　.201（134-27） 5本　11点　0盗塁　.236/.366　OPS.601　BB% 3.47%　K% 25.69%　RCWIN -0.44　1失策　守備率.996　CS% 26.7%

 

思わぬ活躍を見せた童顔捕手。昨年は8月以降スタメンマスクを被る機会が増え、兄弟の捕手としては99年の陳瑞昌以来となる5HRと意外な長打力を見せた。グラウンド外でもファンを賑わせ、9月11日の義大戦でサヨナラHRを放った際に中継で交際していた義大ライノスのチアが号泣して喜ぶ姿が映りこみ話題に。それ以前から二人の関係は噂されていたが、この事件以降SNSでツーショットを公開するなどすっかり吹っ切れた様子。

 

 

29 陳智弘（チェン・ジーホン）　37歳　右右 C

台東縣出身

南英商工-中國文化大學-合作金庫-兄弟象（06～13）-中信兄弟（14～）　05年D3位

兄12　82試合　.229（231-53） 1本　20点　0盗塁　.291/.277　OPS.568　BB% 5.64%　K% 16.17%　RCWIN -1.63　1失策　守備率.998　CS% 50.9%

兄13　89試合　.196（214-42） 3本　31点　0盗塁　.254/.262　OPS.516　BB% 5.93%　K% 21.74%　RCWIN -1.47　4失策　守備率.992　CS% 37.1%

兄14　58試合　.201（102-22） 2本　8点　0盗塁　.245/.324　OPS.569　BB% 3.45%　K% 21.55%　RCWIN -0.58　1失策　守備率.994　CS% 34.8%

 

守りでは若手に負けないベテラン。昨年は若手捕手の躍進が目立ちながらも陳家駒と並ぶ最多出場数。しかし本人は出場数がここ5年で最少となったことにある意味で違和感があると言い、好調時にも投手との兼ね合いで試合に出られないことがあったのが残念と語り、今年の目標は70試合以上出場。前期最終戦となった6月29日の義大戦で自身初のサヨナラHRを放った。

 

 

45 王峻杰（ワン・ジュンジェ）　26歳　右右 C

台南市出身

高苑工商-國立體大-崇越科技-合作金庫-國訓中心-兄弟象（13）-中信兄弟（14～）　12年D2位

兄13　72試合　.247（170-42） 1本　14点　1盗塁　.287/.306　OPS.593　BB% 4.84%　K% 17.20%　RCWIN -0.81　4失策　守備率.986　CS% 28.6%

兄14　19試合　.189（37-7） 0本　4点　0盗塁　.195/.216　OPS.411　BB% 2.44%　K% 24.39%　RCWIN -0.32　1失策　守備率.984　CS% 25.0%

 

競争に食い込みたい捕手。2年目の昨年は膝の怪我、同世代の若手捕手の活躍で出場機会が減少。常時スタメンで出場できる能力を持つ選手だけに健康には気をつけたい。二軍では16試合に出場し打率.327、阻止率45.0%（20/9）とレベルの高さを示した。

 

25 周聖訓（ジョウ・シェンシュン）　27歳　右右 C

新北市出身

華興中學-輔仁大學-新北市-國訓中心-合作金庫-新北市-中信兄弟（14～）　14年D8位

兄14　2試合　.250（4-1） 0本　0点　0盗塁　.250/.250　OPS.500　BB% 0.00%　K% 25.00%　RCWIN -0.02　1失策　守備率.800　CS% 0.0%

 

昨年のシーズン中ドラフトで指名された捕手。8月30日のLamigo戦で王溢正からプロ初ヒットを放った。今年が実質ルーキーイヤーのようなものだが、決め手に欠ける兄弟捕手陣の正捕手争いに武器の強肩とリードでどこまで食いこめるか。年齢が高いだけに早く結果が求められる立場となる。

 

35 郭峰駿（グォ・フォンジュン）　27歳　右右 C 1B

台南市出身

台中高農-國立體大-中信鯨レンタル-桃園航空城-國訓中心-崇越科技-中信兄弟（14～）　13年D8位

 

兄14（二軍） 34試合　.290（100-29） 1本　12点　2盗塁 .372/.410　OPS.782　BB% 10.53%　K% 16.67%　2失策　守備率.988　CS% 24.3%

 

今年から登録名を「郭峰竣」より変更。ルーキーイヤーの昨年は二軍の正捕手としての出場が続き一軍出場はならず。今年は勝負の一年となる。

 

 

28 林明杰（リン・ミンジェ）　24歳　右右 C

花蓮縣出身

中道中學-中國文化大學-國訓中心-台北市-中信兄弟（15～）　15年D7位

 

長打力に定評ある捕手。187cmは職棒の捕手としては史上2番目の高身長で体重も103キロ。高校時代は投手として最速146kmをマークしメジャーのスカウトから注目されるなどしたが、故障により12年の春季リーグから捕手に転向。打撃では持ち前の体格とパワフルなスイングで昨年のポップコーンリーグでも3HR。守備はまだレベルアップが必要でプロ入り後は捕手として配球や守備力を高めたいと語っている。兄は「鯰魚哥」としてお馴染み、芸能人の林明賜。

 

 

・内野手

23 彭政閔（ポン・ジェンミン）　37歳　右右 1B

高雄市出身

美和中學-合作金庫-國軍棒球隊-兄弟象（01～13）-中信兄弟（14～）　 　00年D1位

兄12　119試合　.320（440-141） 14本　88点　7盗塁　.416/.480　OPS.895　BB% 13.19%　K% 12.62%　RCWIN 1.61　5失策　守備率.988

兄13　116試合　.318（403-128） 10本　74点　15盗塁　.419/.454　OPS.873　BB% 12.58%　K% 13.21%　RCWIN 2.04　8失策　守備率.992

兄14　118試合　.301（399-120） 9本　56点　18盗塁　.415/.411　OPS.826　BB% 14.96%　K% 14.14%　RCWIN 1.97　11失策　守備率.987

 

兄弟を支える大ベテラン。昨年も入団からの打率3割を14年連続で達成したが10月3日まで打率.299とギリギリの達成だった。はっきりとした衰えは見られないがK%の悪化が年々進んでいるのは不安要素。今年は調整の遅れにより旧正月明けから実戦に臨むこととなった。

 

 

8 黃仕豪（ファン・シーハオ）　32歳　右右 3B 1B 2B

台南市出身

善化高中-合作金庫-誠泰Cobras代訓-誠泰Cobras（05～07）-米迪亞暴龍（08）-La New熊（09）-兄弟象（10～13）-中信兄弟（14～）　03年D4位

兄12　112試合　.280（386-108） 0本　50点　7盗塁　.310/.332　OPS.642　BB% 2.63%　K% 11.46%　RCWIN -1.34　20失策　守備率.940

兄13　113試合　.267（412-110） 1本　41点　9盗塁　.308/.330　OPS.638　BB% 4.45%　K% 10.47%　RCWIN -0.75　16失策　守備率.940

兄14　115試合　.266（436-116） 3本　54点　10盗塁　.299/.356　OPS.654　BB% 3.38%　K% 8.02%　RCWIN -0.56　16失策　守備率.961

 

今年こそレギュラーが怪しいベテラン。昨年は開幕スタメンこそ羅培茲（ロペス）に奪われたが彼の大不振により救われた形で結局一年間三塁レギュラーとして出場し続けた。しかし今年は2年目の許基宏が三塁コンバート、練習試合などでも結果を出しており今度こそレギュラー安泰とはならないだろう。昨年は7月5日のLamigo戦でプロ初の満塁ホームラン、8月7日の義大戦でプロ初のサヨナラ安打を放った。

 

 

14 王勝偉（ワン・シェンウェイ）　31歳　右右 SS 3B 

台東縣出身

成功商水-台灣體院-兄弟象代訓-兄弟象（08～13）-中信兄弟（14～）　06年D1位

兄12　120試合　.285（428-122） 6本　67点　15盗塁　.350/.390　OPS.741　BB% 7.94%　K% 15.67%　RCWIN 0.17　28失策　守備率.955

兄13　117試合　.249（430-107） 2本　44点　29盗塁　.298/.319　OPS.616　BB% 4.73%　K% 17.90%　RCWIN -1.18　25失策　守備率.956

兄14　108試合　.254（343-87） 0本　21点　21盗塁　.305/.300　OPS.606　BB% 4.44%　K% 15.14%　RCWIN -0.93　17失策　守備率.966

 

出番大幅減の可能性大の遊撃レギュラー。入団から7年間不動のレギュラーとして活躍してきたが今年は同じポジションに新外国人佩卓（ペドローサ）が加入しその座を明け渡しそう。監督からは内外野守れる便利屋として彼に期待しているようで、中学以来守っていない外野の守備にも今オフはチャレンジ。ただ実際は遊撃、三塁でポジションを争うことになりそう。2年連続で成績が下降し昨年はプロ入り初めてのHRなし。守備も脆く武器が足くらいしかないという現状は若干寂しい。

 

 

31 陳江和（チェン・ジャンヘ）　33歳　右右 2B 3B SS

台南市出身

南英商工-中國文化大學-國家儲訓-中信鯨代訓-台灣電力-兄弟象（07～13）-中信兄弟（14～）　06年D1位

兄12　118試合　.284（387-110） 3本　56点　3盗塁　.332/.346　OPS.678　BB% 5.16%　K% 6.50%　RCWIN -0.81　11失策　守備率.982

兄13　71試合　.270（226-61） 0本　22点　0盗塁　.313/.305　OPS.618　BB% 5.18%　K% 8.37%　RCWIN -0.67　4失策　守備率.989

兄14　93試合　.251（243-61） 2本　28点　1盗塁　.311/.321　OPS.632　BB% 6.67%　K% 10.88%　RCWIN -0.56　8失策　守備率.978

 

いぶし銀のベテラン内野手。昨年は5月に耐克（ネグリッチ）が加入後はベンチスタートが増え、本来のポジションでない遊撃、三塁でのスタメン出場も17試合あった。今年は開幕から耐克がいるということでかつての二遊間コンビ、王勝偉と共にベンチを温める機会が増えてしまいそうだ。昨年は右打者にもかかわらず左投手を打率.094（53-5）とことごとく打てず。

 

 

5 耐克（ジム・ネグリッチ）　30歳　右左 2B　→8/1に解雇 

アメリカ出身

セイント・フランシス高-ピッツバーグ大-パイレーツ-マーリンズ-ナショナルズ-ブルージェイズ-米独立ランカスター・バーンストーマーズ-中信兄弟（14～）

兄14　49試合　.366（186-68） 4本　34点　3盗塁　.406/.478　OPS.884　BB% 7.69%　K% 11.54%　RCWIN 1.29　4失策　守備率.980

 

貧打にあえぐチームの救世主となった外国人中距離打者。5月中旬に登録されると主に3番に入り打ちまくった。しかし左太ももの筋断裂のため外国人登録期限の8月末にやむを得ず解雇に。しかしながらセンセーショナルな活躍は忘れがたく、今年も契約となった。遊撃を守るとみられる佩卓との外国人二遊間コンビはチームの大きな注目ポイントとなっている。2人は米独立リーグで約2週間の間チームメイトだったため、互いに面識があるとのこと。

 

 

74 許基宏（シュ・ジーホン）　23歳　右左 3B 1B

高雄市出身

高苑工商-台灣體大-兄弟象レンタル-ポップコーンリーグ・台湾電力-中信兄弟（14～）　14年D2位

 

兄14　21試合　.290（62-18） 4本　14点　0盗塁　.429/.565　OPS.993　BB% 19.48%　K% 22.08%　RCWIN 0.59　0失策　守備率1.000

 

長打力が売りの未来の主砲。昨年は21試合のみの出場ながら4HRを放ち一躍注目を浴びる存在に。立派な体躯と見ていて気持ちいいほどのダイナミックなスイングのコンビネーションから放たれる長打はまさに圧巻。今季は一塁から三塁へとコンバートとなり、ここ最近職棒では見られなかった三塁手のパワーヒッターとなりそう。昨年は4HRのうち3HRを21打席と打席の少ない左投手から放った。まだ対左打率は.500（18-9）。

 

 

32 徐睿擇（シュ・ルイゼ）　27歳　右左 SS 2B 3B

台南市出身

高苑工商-嘉南藥理科技大學-統一獅レンタル-兄弟象代訓-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）　10年D10位

兄12　36試合　.183（60-11） 0本　2点　0盗塁　.269/.183　OPS.452　BB% 10.14%　K% 11.59%　RCWIN -0.51　1失策　守備率.975

兄13（二軍） 51試合　.235（162-38） 0本　15点　2盗塁　.298/.265　OPS.563　BB% 7.69%　K% 5.49%　10失策　守備率.963

兄14　22試合　.317（41-13） 0本　1点　0盗塁　.364/.415　OPS.778　BB% 6.38%　K% 10.64%　RCWIN 0.14　3失策　守備率.945

 

二遊間守れる小柄な内野手。昨年は一軍昇格2年目にして自己最高の成績。4月に不振の王勝偉に代わり遊撃で先発出場することが多くこの月のスラッシュラインは.333/.389/.455。二軍でも29試合で打率.343と打撃で成長を見せた。

 

 

98 陳偉漢（チェン・ウェイハン）　26歳　右右 2B SS

台中市出身

穀保家商-台灣體大-兄弟象レンタル-興農牛レンタル-國訓中心-台中威達-中信兄弟（14～）　14年D9位

 

兄14　23試合　.326（43-14） 0本　6点　1盗塁　.341/.395　OPS.736　BB% 2.22%　K% 22.22%　RCWIN 0.08　3失策　守備率.960

 

一年目から結果を残した期待の内野手。昨年ドラフト9位という下位指名で入団も本人も予想だにしなかった一軍への昇格を果たし打数は少ないながら打率3割超え。課題は自身も認める通り守備で昨年は不慣れな二塁のポジションで細かいプレーにおいて精彩を欠くシーンもあった。今年は首脳陣から慣れ親しんだ遊撃の練習をするようにと指示を受け安定感ある守備に向けて努力中。体重も昨年から約4キロ増やしスイングとアームに成長が見られたとのこと。

 

 

37 蔡明覺（ツァイ・ミンジュエ）　28歳　右右 2B SS 3B

基隆市出身

強恕中學-台北體院-兄弟象レンタル-兄弟象代訓-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）　09年D6位

兄12　41試合　.312（64-20） 1本　7点　3盗塁　.348/.391　OPS.738　BB% 5.56%　K% 25.00%　RCWIN 0.01　1失策　守備率.983

兄13　71試合　.194（155-30） 0本　10点　1盗塁　.232/.232　OPS.464　BB% 4.07%　K% 16.28%　RCWIN -1.26　5失策　守備率.978

兄14　12試合　.304（23-7） 0本　1点　1盗塁　.407/.435　OPS.842　BB% 7.41%　K% 14.81%　RCWIN 0.13　3失策　守備率.893

 

シーズン通して一軍定着したい内野手。昨年は二軍で37試合 .336/.414/.405の好成績も一軍では自己最少の12試合出場にとどまった。守備で少ない出場数ながら3失策とミスが目立ったことが出番減につながってしまったか。二遊間を守れる若手が加入し競争が激化する今年は勝負の年となる。

 

 

51 陳弘桂（チェン・ホングイ）　27歳　右右　2B CF RF LF

嘉義縣出身

東石高中-嘉義大學-國訓中心-台北市-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14～）　11年D5位

 

兄12　42試合　.228（57-13） 0本　6点　6盗塁　.333/.298　OPS.632　BB% 13.43%　K% 22.39%　RCWIN -0.16　8失策　守備率.864

兄13　4試合　.000（1-0） 0本　0点　0盗塁　.500/.000　OPS.500　BB% 50.00%　K% 0.00%　RCWIN 0.00　0失策　守備率1.000

兄13　23試合　.105（19-2） 0本　0点　3盗塁　.150/.105　OPS.255　BB% 4.76%　K% 38.10%　RCWIN -0.25　0失策　守備率1.000

 

走塁に定評ある内野手。開幕4試合目の3月28日のLamigo戦、陳江和の右太もも違和感で「8番・二塁」で出場し昨年の初スタメンをつかみ一軍定着を予感させたが打撃で結果を残せず先発出場は5試合にとどまり5月初旬に二軍落ち、再昇格までに約3か月の時間を要した。それでも3盗塁と足ではアピールし、二軍でも32試合で17盗塁。代走要員として一軍に生き残ることはできそうだが、それには課題の打撃の克服が必要不可欠。

 

 

61 蘇袁億（スー・ユェンイ）　30歳　右左 SS 3B 2B

台中市出身

南英商工-國立體院-中信鯨レンタル-La New熊代訓-La New熊（09）-台中威達-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14～）　07年D2位

 

兄12（二軍） 59試合　.296（213-63） 0本　26点　4盗塁　.345/.408　OPS.753　BB% 5.69%　K% 10.98%　10失策　守備率.944 

兄13　4試合　.333（6-2） 0本　0点　0盗塁　.333/.333　OPS.667　BB% 0.00%　K% 16.67%　RCWIN 0.00　2失策　守備率.500

兄14　12試合　.091（11-1） 0本　0点　0盗塁　.091/.091　OPS.182　BB% 0.00%　K% 36.36%　RCWIN 0.00　1失策　守備率.941

 

結果を出しつつある苦労人。二軍では36試合で打率.358の好成績、一軍でも昨年より多い出場数を記録した。9月19日の義大戦では鄭兆行の放った二塁へのゴロを捕球する際にイレギュラーで打球がユニフォームの中に入りこみ投げられないという珍プレーを披露してしまった。

 

 

13 陳威儒（チェン・ウェイルー）　30歳　右右 3B 2B SS 1B

台中市出身

台中高農-國立體院-合作金庫-兄弟象代訓-兄弟象（11～13）-中信兄弟（14～）　09年D16位

兄12　12試合　.154（26-4） 0本　1点　0盗塁　.185/.154　OPS.339　BB% 3.70%　K% 25.93%　RCWIN -0.40　1失策　守備率.944

兄13　39試合　.133（83-11） 0本　7点　0盗塁　.172/.169　OPS.341　BB% 4.55%　K% 23.86%　RCWIN -0.97　6失策　守備率.950

兄14　3試合　.000（3-0） 0本　0点　0盗塁　.000/.000　OPS.000　BB% 0.00%　K% 33.33%　RCWIN -0.06　0失策　守備率1.000

 

いよいよ首が危ない内野手。昨年は自己最少の一軍出場数、二軍で46試合.365/.428/.512、リーグ最多安打の無双ぶりもチャンスはほぼ与えられず。一軍4年間のK%が19.86%、BB%が4.18%と一軍の投手のレベルに完全についていけていないのが問題。年齢的にも今年がラストチャンスか。

 

 

69 張志強（ジャン・ジーチャン）　26歳　右左 2B 3B SS

宜蘭縣出身

中道中學-中國文化大學-Lamigo桃猿練習生-國訓中心-台北市-中信兄弟（14～）　14年D5位

 

兄14　3試合　.000（1-0） 0本　0点　0盗塁　.000/.000　OPS.000　BB% 0.00%　K% 0.00%　RCWIN -0.02　1失策　守備率.000

 

守備がセールスポイントの小柄な内野手。昨年は8月28日の統一戦で一軍デビュー、唯一の守備機会でエラーしたため守備率は0割。二軍には6試合に出場し打率.280（25-7）。今年引退を表明した張志強（統一）とは同姓同名だが血縁関係などはない。

 

 

55 蔡益民（ツァイ・イーミン）　25歳　左左 1B 

台南市出身

新社高中-開南大學-新北市-中信兄弟（14～）　14年D7位

 

兄14（二軍） 7試合　.136（22-3） 0本　2点　0盗塁　.208/.227　OPS.435　BB% 4.17%　K% 20.83%　0失策　守備率1.000

 

兄弟のゴジラになれるか左の大砲。昨年は一軍昇格はならず、ポジションも役割も被る年下の許基宏に先に差をつけられてしまった。 丘昌榮打撃コーチは彼を「体格もよくスイングもパワーがあるが、ミートする際に安定感が欲しい」と評している。

 

 

2 佩卓（ハイミー・ペドローサ）　29歳　右両 SS 2B 3B　→5/31に解雇

アメリカ出身

カリフォルニア大リバーサイド校-ドジャース-米独立ランカスター・バーンストーマーズ-ブレーブス-ホワイトソックス-米独立・アクロンラバーダックス-インディアンス-中信兄弟（15～）

 

今年の打線の目玉となる外国人核弾頭。背番号は憧れのジーターと同じ「2」に。米独立時代にチームメートだった二塁の耐克と外国人二遊間を組むこととなり、初のアジアでのプレーで来台当初は守備でミスを連発も徐々に慣れてきた様子。強肩とスピードが持ち味で昨年は米独立と2A2球団でプレーし計114試合 .260 8本 44点 6盗塁 OPS.720。打順は1番または2番を任されるだろう。10年にドジャースのスプリングトレーニングに招待された際に黒田博樹からバットを2本もらい、それを使って後にマイナーの公式戦でサイクルヒットを放った。

 

 

11 蔣智賢（ジャン・ジーシェン）　27歳　右左 3B 2B RF 

台東縣出身

三民高中-レッドソックス-マリナーズ-レンジャーズ-オリオールズ-高知ファイティングドッグス-中信兄弟（15～）　15年D1位

 

あらゆる意味で楽しみな左のパワーヒッター。高いバッティングセンスでマリナーズ時代の12年には3Aまで昇格し、マイナーでのキャリアハイはレッドソックス、マリナーズ2Aに在籍した11年の120試合 .302 18本 86打点 OPS.897とアジア出身の打者としてはかなりのハイレベルな打撃を見せた。そんなこともあり台湾代表の常連でもあるが、惜しむらくは内外野共にプロレベルではない守備力。08年北京五輪予選ラウンドの中国戦では2Bとして出場もRFの本塁への送球を避けきれず尻に当てる前代未聞のミスを犯しサヨナラ負け、その他にも数々の国際大会でまずい守備を見せている。マイナーでは11年以降外野手として出場を続けたが今季プレーした高知では入団当初は3Bで起用。しかしあまりの守備力の低さから途中からはほぼDHで固定された。高知では32試合 .347 7本 19打点と打棒は健在で、リーグの打力不足のポジションである3Bとしての活躍が期待される中信兄弟でも突出した成績を残せるか注目。背番号は前述の北京五輪でのミスを忘れないようにとの思いから林恩宇二軍投手コーチから番号を譲り受け、五輪時につけていた11に。

 

 

2 潘萣翔（パン・ディンシャン）　25歳　右左 2B SS 

高雄市出身

美和中學-台灣體院-アスレチックス-國訓中心-中信兄弟（15～）　15年D2位

 

将来の中信兄弟の二遊間を担いたい内野手。本名は潘志芳だが「安定して飛べるように」との思いから改名。高校時代から卓越したバッティングとスピードで1番を打ちスカウトの注目を集め、10年～15年までの6シーズンをアスレチックスマイナーでプレーした。Rkの10年とA-の11年には出場試合数は少ないながらも打率3割を大きく超え期待を抱かせたが、Aに昇格した12年以降は出場機会を増やすも率を落とし、13年には右肩の関節鏡手術でシーズンを棒に振るなど大きな壁にぶつかった形に。マイナー時代のスカウティングレポートではシンプルでバットスピードのあるスイングで速いボールにも対応でき、コンタクト能力に長けるとの評。守備は2Bをこなすだけの能力はあるものの、SSとしては評価されずマイナーでも2B中心の起用。しかし昨年のアジア大会ではなぜかSSのポジションにつき失点に繋がる2失策を犯し自他ともに失望させる結果に終わった。中信兄弟の2Bを長年守ってきた陳江和が今年33歳とそろそろ世代交代を考える年齢に差し掛かり、かつチームに少ない実績ある左打ちの内野手の加入は心強い。長打力に乏しく守備でも目立ったファインプレーを見せるタイプではないが、次世代のセンターラインを固めるには良い存在と言えるだろう。

 

 

96 蘇緯達（スー・ウェイダー）　25歳　右左 1B 3B RF 

台東縣出身

台中高農-台灣體育大學-兄弟象レンタル-興農牛レンタル-崇越科技-國訓中心-台北市-中信兄弟（15～）　15年D5位

 

パワフルなスイングが武器のルーキー。185cm、103kgと強打者にふさわしい体格をしており、ストレートに強さを見せる一方でスライダー、フォークといった縦方向の変化球に弱さを見せる。二軍では入団後すぐに中軸で起用され結果を出しており、彭政閔がチームを去った後の1B候補として名乗りをあげそうだ。

 

 

58 曾陶鎔（ツェン・タオロン）　24歳　右右 SS 1B 

花蓮縣出身

高苑工商-高苑科技大學-LaNewレンタル-台東綺麗珊瑚-國訓中心-台東綺麗珊瑚-中信兄弟（15～）　15年D10位

22 甘少康（ガン・シャオカン）　22歳　右右 3B 

南投縣出身

東石高中-高苑科技大學-中信兄弟（15～）　15年D12位

 

 

9 王威晨（ワン・ウェイチェン）　24歳　右左 2B RF 

台北市出身

穀保科商-輔仁大學-兄弟象レンタル-國訓中心-台中威達-中信兄弟（15～）　15年D13位

 

兄弟のレジェンドを父に持つルーキー。高校時代は遊撃手として注目されるも、大学で打撃のレベルアップが見られず。内外野を守れる器用さが武器で、今年の二軍公式戦では出場試合数は少ないながらも二塁と右翼を守った。父は兄弟で15年間プレーし07年～09年途中まで監督を務めた王光輝で、職棒では初めての「親子でプロ野球選手」が誕生した。かなりの下位での指名となり本人は落ち込んだそうだが、ここから巻き返せるか。

 

・外野手

 

6 張正偉（ジャン・ジェンウェイ）　29歳　左左 RF CF

台東縣出身

台東體中-開南大學-代訓藍レンタル-興農牛代訓-台灣電力-兄弟象（10～13）-中信兄弟（14～）　08年D7位

兄12　118試合　.352（489-172） 0本　50点　22盗塁　.411/.466　OPS.878　BB% 7.99%　K% 9.80%　RCWIN 2.07　8失策　守備率.969

兄13　98試合　.308（402-124） 0本　32点　16盗塁　.351/.361　OPS.712　BB% 4.84%　K% 9.22%　RCWIN 0.16　7失策　守備率.972

兄14　118試合　.320（481-154） 3本　34点　19盗塁　.375/.403　OPS.779　BB% 6.18%　K% 7.49%　RCWIN 1.43　3失策　守備率.990

 

兄弟の安打製造機。13年まで4年間HRなしのバッターが7月30日のLamigo戦で許銘傑から522試合目、2313打席、2069打数でプロ初本塁打、もちろんこれは職棒で最も遅い記録。今年も1番を打つと見られるが、新外国人佩卓の状態によっては彼に1番を譲り2番に入る可能性もある。

 

 

7 張志豪（ジャン・ジーハオ）　28歳　右左 CF RF

台東縣出身

高苑工商-台灣體院-合作金庫-中信鯨代訓-合作金庫-兄弟象（10～13）-中信兄弟（14～）　09年D2位

兄12　113試合　.274（405-111） 3本　43点　22盗塁　.347/.368　OPS.715　BB% 9.23%　K% 19.74%　RCWIN -0.26　7失策　守備率.973

兄13　103試合　.270（382-103） 3本　30点　13盗塁　.336/.369　OPS.705　BB% 7.53%　K% 16.21%　RCWIN -0.12　7失策　守備率.973

兄14　112試合　.262（401-105） 10本　52点　20盗塁　.312/.431　OPS.743　BB% 6.32%　K% 16.48%　RCWIN 0.82　7失策　守備率.974

 

意外な長打力見せた外野手。13年まで3HRがシーズン最多だったが昨年は一気に二桁に乗せ、（うち1本はランニングHR）チームのHR王に。自身の特長でもあるギャップを抜くバッティングも健在で三塁打もリーグ最多の10本で職棒史上初の「HR10本、三塁打10本以上」を達成。耐克が怪我で退団後は彼に代わり3番に座り充実の一年に。オフには月給13.5万→24万と大幅アップを勝ち取り、今年は打撃の安定感を高めたいと語っている。

 

 

16 周思齊（ジョウ・スーチー）　34歳　左左 LF RF

花蓮縣出身

高苑工商-輔仁大學-國家儲訓-誠泰Cobras代訓-誠泰Cobras（05～07）-米迪亞暴龍（08）-兄弟象（09～13）-中信兄弟（14～） 03年D3位

兄12　118試合　.365（433-158） 21本　91点　4盗塁　.462/.587　OPS1.049　BB% 14.07%　K% 10.79%　RCWIN 4.23　3失策　守備率.983

兄13　105試合　.316（399-126） 8本　54点　6盗塁　.373/.451　OPS.824　BB% 7.64%　K% 12.81%　RCWIN 1.50　0失策　守備率1.000

兄14　102試合　.277（332-92） 4本　42点　6盗塁　.354/.364　OPS.718　BB% 9.81%　K% 14.85%　RCWIN 0.48　2失策　守備率.981

 

グラウンド外でも存在感あるベテラン。5年総額3240万元の大型契約1年目は不振で二軍落ちを経験するなど低調なシーズンに。6月17日の統一戦では送りバントが二塁打となる珍プレー。野球選手として初の個人の野球奨学金を設立し昨年地元花蓮の31名の小学生に1人5000元を支給した。八百長事件から追放されMLB復帰を目指す曹錦輝とは小学校から高校までを共に過ごした良き友人で「彼がかつてやったことについては認めたくないし受け入れたくもないが、心を入れ替えてやり直したいのならば幸運を祈りたい」とコメントしている。

 

 

1 陳子豪（チェン・ズーハオ）　20歳　左左 LF CF

台東縣出身

高苑工商-兄弟象（13）-中信兄弟（14～）　13年高D2位

 

兄13　1試合　.000（3-0） 0本　0点　0盗塁　.000/.000　OPS.000　BB% 0.00%　K% 0.00%　RCWIN -0.06　0失策　守備率1.000

兄14　85試合　.247（251-62） 4本　29点　6盗塁　.293/.367　OPS.659　BB% 5.43%　K% 20.65%　RCWIN -0.39　2失策　守備率.984

 

充分過ぎる活躍を見せた有望な若手外野手。昨年は4月12日に放ったプロ初安打が同時にプロ初HR、18歳257日は史上最年少記録となった。前期チームが極度の打撃不振にあえぐ中出番を得ての活躍はファンにとって一服の清涼剤に。台湾シリーズでもスタメン出場を果たし19歳にして過ごした充実のシーズンに花を添えた。今年は体重を10kg増やしパワーアップ。

 

 

24 林威助（リン・ウェイジュ）　36歳　左左 LF

台中市出身

柳川高-近畿大学-阪神タイガース-中信兄弟（14～） 13年D3位

 

兄14　42試合　.190（100-19） 1本　11点　0盗塁　.274/.230　OPS.504　BB% 7.96%　K% 7.96%　RCWIN -0.83　守備機会なし

 

怪我に苦しんだシーズンを送ったベテラン。職棒1年目の昨年は開幕戦で早速中信兄弟として第1号のメモリアルアーチを放ち幸先こそ良かったものの、4月5日の義大戦で走塁時に半月板を損傷し5月中旬に手術。その後グラウンドに戻ったのは9月初旬でその間打撃コーチを兼任しベンチでチームを支える立場に。出場はDHまたは代打での出場のみで守備には一度もつくことがなかったが、今年はオープン戦から左翼を守ることが多く、開幕戦でも「3番・左翼」で出場、今年はより長い時間彼の姿をグラウンドで見られることだろう。

 

 

10 郭健瑜（グォ・ジェンユ）　31歳　右右 LF CF RF

屏東縣出身

穀保家商-中國文化大學-統一獅代訓-合作金庫-興農牛（09～10）-兄弟象（10～13）-中信兄弟（14～）　07年D2位

 

兄12　78試合　.226（159-36） 2本　30点　0盗塁　.256/.340　OPS.596　BB% 4.12%　K% 19.41%　RCWIN -0.83　0失策　守備率1.000

兄13　101試合　.288（368-106） 0本　24点　8盗塁　.331/.323　OPS.654　BB% 5.74%　K% 18.20%　RCWIN -0.76　2失策　守備率.989

兄14　47試合　.221（95-21） 0本　9点　1盗塁　.265/.253　OPS.517　BB% 5.66%　K% 21.70%　RCWIN -0.56　0失策　守備率1.000

 

若干立場が厳しい右の外野手。野手転向後2年間順調に来ていたが昨年はやや不満な成績に。4月中旬には内野手に故障者が続出し小学生以来となる内野守備（二塁）に挑戦したが結局一軍で内野手としての出番はなかった。昨年家族が台湾南部の恆春に自らの名前を冠した民宿をオープン。中にはメダルやサインなどが飾られており本人も掃除など店の手伝いをすることがあるとか。

 

 

57 陳皓然（チェン・ハオラン）　29歳　右右 RF LF CF

台東縣出身

台東農工-嘉南藥理科技大學-統一獅レンタル-兄弟象レンタル-國家儲訓-桃園航空城-兄弟象（12～13）-中信兄弟（14～）　11年D3位

 

兄12　1試合　.000（2-0） 0本　0点　0盗塁　.000/.000　OPS.000　BB% 0.00%　K% 100.00%　RCWIN -0.04　守備機会なし

兄13　4試合　.200（10-2） 0本　1点　0盗塁　.333/.200　OPS.533　BB% 16.67%　K% 8.33%　RCWIN -0.12　1失策　守備率.857

兄14　18試合　.162（37-6） 0本　2点　0盗塁　.220/.270　OPS.490　BB% 7.32%　K% 17.07%　RCWIN -0.31　0失策　守備率1.000

 

一軍への足掛かり掴んだ外野手。二軍で13年まで3年連続打率3割の帝王も昨年は40試合で .223と不振。それでも不振の周思齊に代わり4月下旬に一軍昇格、6試合で「6番・DH」として起用され自己最多出場を果たした。今年2月2日の紅白戦ではHRを放ったがこれは一二軍の公式戦、練習試合含めてもプロ入り初のHRということで打った自分もびっくり。

 

 

53 簡富智（ジェン・フージー）　29歳　右右 LF CF RF 

台東縣出身

台東農工-嘉南藥理科技大學-統一獅レンタル-台灣電力-兄弟象代訓-台灣電力-兄弟象（10～13）-中信兄弟（14～）　08年D8位

兄12　4試合　.000（2-0） 0本　0点　0盗塁　.000/.000　OPS.000　BB% 0.00%　K% 0.00%　RCWIN -0.04　守備機会なし

兄13　74試合　.278（162-45） 2本　13点　8盗塁　.312/.340　OPS.651　BB% 3.43%　K% 16.57%　RCWIN -0.20　1失策　守備率.990

兄14　40試合　.176（34-6） 0本　0点　1盗塁　.263/.235　OPS.498　BB% 5.13%　K% 20.51%　RCWIN -0.26　0失策　守備率1.000

俊足が武器の外野手。昨年は40試合でわずか1盗塁と持ち味を発揮できず。二軍では30試合 打率.265 OPS.704 12盗塁。

 

 

87 許皓傑（シュ・ハオジェ）　19歳　右右 RF 

台東縣出身

美和中學-中信兄弟（15～）　15年D14位

 

強豪の高校で高2から4番を打った排湾族出身の高卒ルーキー。打撃ではボール球に容易に手を出さず選球眼に長けており、速いスイングから長打力を示し、加えて俊足。守備でも判断力に長け広い守備範囲を誇る。172cm 75kgと小柄だが原住民持ち前の運動神経の良さを生かし来年から二軍で経験を積んでいきたい。

 

 

49 林王啟瑋（リンワン・チーウェイ）　26歳　右右 RF LF CF 

花蓮縣出身

高苑工商-台灣體院-興農牛レンタル-國訓中心-台中威達-中信兄弟（14～） 14年D6位

 

兄14　6試合　.154（13-2） 0本　0点　0盗塁　.313/.231　OPS.543　BB% 12.50%　K% 43.75%　RCWIN -0.06　守備機会なし

 

右のパワーヒッター。昨年は8月中旬に早速一軍デビューすると4試合DHで先発起用された。二軍では11試合 打率.405 OPS.993。キャンプの練習試合では順調にアピールも3月上旬の試合で守備の際に左足関節をくじき復帰まで4～5週間かかるため開幕一軍は絶望的。1年目はやはり緊張したとのことでプロに慣れた今年はまずは代打からチャンスをつかみ結果を残したい。