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(WS=Win Shares:勝利に対して選手にどれだけ貢献度があったかを表す指標で、3で割るとその選手の貢献した勝利数が算出される。

ピンク色→新外国人、移籍選手 茶色→昨年のシーズン中ドラフトでの指名選手 

参考→https://www.ptt.cc/bbs/Sabermetrics/M.1413185408.A.3D9.html)

 

昨年のシーズンレビュー

 

 昨年2年ぶりの台湾シリーズ制覇を達成し連覇を狙うLamigo。野手は打線を組むのがいい意味で悩ましくなるほど駒がそろっており、オープン戦でも野手陣は好調を維持。昨年怪我で一塁を守っていた林智勝も遊撃で無難に守備をこなしており、陳俊秀を慣れない外野ではなく一塁で起用できそうだ。代打には右の陳金鋒、左の蔡建偉が控え、ベンチに余德龍がいた場合は内外野問わず守備固めとしても投入でき試合終盤も戦力を落とすことなく戦えそう。

 一方で不安が残るのは投手陣で、先発ローテーションは蘭斯佛、賈希亞の新外国人2人に王溢正、林柏佑までの4枚は確定したが5番手は決め手に欠ける状態。許銘傑、曾孟承の両ベテランが有力か。さらに不安が募るのはリリーフ陣で、昨年後期から打たれ始めていたセットアッパー陳禹勳の調子が上がらず、昨年中継ぎでブレイクした黃偉晟が彼の代わりに8回を任される可能性もある。他にも左の中継ぎが相変わらず不足しており鄭承浩はオープン戦の登板すらなく投手転向した洪宸宇しかいない状態は寂しい。抑えは西武に移籍した米吉亞(メヒア)に代わり新外国人、力士が務めるが昨年の米吉亞ほどの圧倒的な活躍を見込むのは酷。投手陣の不振をどこまで野手陣がカバーできるかが焦点となるだろう。

 

 

2015年ベストメンバー

 

8詹智堯 108G .284 1 26 .725 

5林智平 106G .275 1 36 .662  

6林智勝 109G .279 11 73 .790

D林泓育 102G .313 16 60 .860 

4郭嚴文 94G .297 8 49 .770

3陳俊秀 26G .247 2 8 .723

9鍾承祐 67G .222 4 20 .675

7藍寅倫 88G .339 4 39 .839     

2黃浩然 100G .234 3 33 .597

 

(控え)

・捕手 劉時豪 

・内野 葉竹軒 陳雁風 郭永維 郭修延

・外野 陳冠任 余德龍 陳金鋒 蔡建偉

 

(先発)

蘭斯佛 

賈希亞 

王溢正(19G 7勝2敗 108.2IP 3.64) 

林柏佑(19G 4勝4敗 73.2IP 4.15)

許銘傑(28G 7勝5敗 107IP 3.87)

曾孟承(13G 1勝6敗 74IP 4.01)

(中継ぎ)

黃偉晟(52G 4勝13H 53.2IP 2.35)

洪聖欽(9G 1勝1H 10IP 0.90)

陳子生(8G 1H 9.2IP 4.66) 

蔡璟豪(11G 1敗 18IP 6.00)

郭駿傑(11G 2勝2敗 45.2IP 2.96)

王豐鑫(3G 2敗 10.1IP 11.32)

鄭承浩(17G 1勝1敗1H 32.1IP 7.79)

洪宸宇

(セットアッパー)

陳禹勳(65G 8勝9敗1S30H 69IP 3.65)

(抑え)

亞力士



・監督、コーチ

 

(一軍)

監督:2洪一中

投手コーチ:3吳俊良

打撃コーチ:9陳該發→曾豪駒(6/4~)

内野守備走塁コーチ:63蔡昱詳

トレーニングコーチ:59劉品辰

トレーニングコーチ:42洪全億

バッテリーコーチ:22劉家豪

ヘッドコーチ兼外野守備走塁コーチ:56林振賢

 

 

(二軍)

監督:93郭建霖

投手コーチ:83曾翊誠

打撃コーチ:66曾豪駒→陳該發(6/4~)

トレーニングコーチ:53杜正文

 

・投手

 

32 王溢正(ワン・イージェン) 30歳 左左

屏東縣出身

屏東高中-中國文化大學-La New熊代訓-横浜DeNAベイスターズ-Lamigo桃猿(13~) 

 

ラ13 8試合(8先発) 3勝2敗 48.2IP ERA2.96 K/9 7.40 BB/9 2.59 K/BB 2.86 GO/AO0.82 FIP2.64 QS62.5%

ラ14 19試合(18先発) 7勝2敗 108.2IP ERA3.64 K/9 5.71 BB/9 2.98 K/BB 1.92 GO/AO1.01 FIP4.07 QS50.0%


台湾人先発の軸として活躍した左腕。昨年は6月初旬から約2カ月怪我で離脱したもののチームの台湾人投手最多イニングを投げリーグ優勝に貢献し、11月の台日チャレンジマッチでも好投、ロッテの伊東監督に「このままなら来年日本に戻ってプレーできる」とまで言わしめた。オフに2年契約を結び貴重な先発左腕として初の開幕投手への期待もかかるが本人は「開幕戦は外国人が先発するでしょう」と至って謙虚だ。

 

 

16 許銘傑(シュ・ミンジェ) 39歳 右右

高雄市出身

中正高工-陸光棒球隊-統一獅レンタル-TML台中金剛(98~99)-埼玉西武ライオンズ-オリックスバファローズ-Lamigo桃猿(14~) 13年D2位

 

ラ14 28試合(14先発) 7勝5敗3H 107IP ERA3.87 K/9 5.13 BB/9 1.93 K/BB 2.65 GO/AO1.50 FIP3.26 QS57.1%

 

フル回転した大ベテラン。球威はなくとも制球重視の丁寧なピッチングでGO/AO1.50とゴロアウトを多く稼いだ。先発、リリーフ共にこなし台湾シリーズ第4戦では敗れはしたものの先発を任され6回3失点と役目を果たした。若手への指南役も進んで買って出るなどプレー以外の貢献も大きかった。この一年を通して「台湾の打者は変化球には強いがメヒア(現西武)が投げるようなストレートには弱い。自分は内外角のコーナーへの投げ分けが武器だが、後になって台湾の打者はそれをよく打ってくることに気付いた。」とのこと。

 

 

39 曾孟承(ツェン・モンチェン) 35歳 右右

台東縣出身

美和中學-嘉義大學-合作金庫-國家儲訓-中信鯨(04~08)-La New熊(09~10)-Lamigo桃猿(11~) 03年D1位

 

ラ12 30試合(9先発) 4勝5敗4H 73IP ERA5.05 K/9 4.19 BB/9 2.10 K/BB 2.00 GO/AO1.62 FIP5.45 QS33.3% 

ラ13 25試合(22先発) 9勝8敗2S 141.2IP ERA3.75 K/9 4.32 BB/9 2.16 K/BB 2.00 GO/AO1.14 FIP4.25 QS54.5% 

ラ14 13試合(12先発) 1勝6敗 74IP ERA4.01 K/9 4.50 BB/9 2.92 K/BB 1.54 GO/AO1.16 FIP4.68 QS50.0%

 

打たせて取る投球が持ち味のベテラン右腕。ローテを一年間守った13年から一転昨年はわずか1勝に終わり、オフに占い師からの勧めもあり「曾兆豪」から改名。8月24日の統一戦では8回終了までノーヒットノーランも9回先頭打者の劉育辰に安打を打たれ大記録達成をあと少しで逃した。また台湾シリーズ優勝を決めた第5戦では先発タルボットのアクシデントで初回2アウトから急遽登板、4.1IPを無失点に抑える好投を見せた。

 

 

81 林柏佑(リン・ボヨウ) 29歳 右右

台北市出身

華興中學-台灣體院(富邦公牛)-ホワイトソックス-台灣體院(富邦公牛)-台中威達-國訓中心-台中威達-Lamigo桃猿(13~) 12年D2位

 

ラ13 9試合(6先発) 2勝 37IP ERA4.38 K/9 6.81 BB/9 3.41 K/BB 2.00 GO/AO1.09 FIP4.10 QS33.3% 

ラ14 19試合(12先発) 4勝4敗 73.2IP ERA4.15 K/9 8.67 BB/9 1.95 K/BB 4.44 GO/AO0.73 FIP2.38 QS41.7%

 

謎多き先発右腕。K/BB、FIP共に優れた数値を残しているにも関わらずこのような平凡な成績に終わっているのはいきなりの炎上癖があるからとファンの間では囁かれているが、被安打がイニング数よりもかなり多い101、WHIP1.59という数値がそれを証明しているか。ただ昨年の被BABIPが.413と異常に高かったのも見逃せない。昨年二軍落ちした際に投球のリズムを変え打者に打ちづらくさせ、クイックも上手くなったとのこと。兄弟戦で3勝1敗 ERA1.75と相性が良かった。

 

 

20 陳禹勳(チェン・ユーシュン) 26歳 右右

新北市出身

強恕中學-台北體院-新北市-國訓中心-合作金庫-Lamigo桃猿(14~) 13年D1位

 

ラ14 65試合 8勝9敗1S30H 69IP ERA3.65 K/9 7.70 BB/9 3.26 K/BB 2.36 GO/AO1.40 FIP3.20

 

前期ラミゴの快進撃を支えたセットアッパー。昨年はルーキーイヤーながらリーグ最多の65試合、30ホールド、前期終了時点のERAは1.67と素晴らしい出来だった。しかし後期は明らかに飛ばし過ぎからか打たれ始め9月の初旬には右手の疲労から登録抹消、すぐに一軍に再昇格した後も太ももの筋肉の張りを試合時に訴えるなどボロボロ。今年もセットアッパーを任されるであろうが二年目のシーズンに対する不安は隠せない。またアウェーのERA2.15に対しホームのERAが5.46と打たれている。

 

 

44 黃偉晟(ファン・ウェイチェン) 25歳 右右

澎湖縣出身

南英商工-ブレーブス-國立體大(台灣啤酒)-義大犀牛(13)-Lamigo桃猿(14~) 12年D3位

 

義13 4試合 3.1IP ERA21.60 K/9 2.70 BB/9 13.50 K/BB 0.20 GO/AO0.75  FIP9.12

ラ14 52試合 4勝13H 53.2IP ERA2.35 K/9 3.86 BB/9 2.01 K/BB 1.92 GO/AO1.98 FIP3.92

 

大躍進を遂げた右腕。義大を1年目で戦力外となりテスト入団したLamigoで活躍、一年間投げぬいたことで洪一中監督から「今年一番のキープレーヤー」と言われたほど。50イニング以上投げた投手の中でGO/AOは最高の1.98、低めに丁寧に投げ込む投球で打者を手玉に取った。対義大戦は21試合 ERA0.79、見事に古巣を見返し今季は7回を任されそうか。ロージンバッグを触った手で頻繁に後頭部を触ることと、捕手のサインをのぞき込む際のグラブの位置が口元付近にあるのが大きな特徴で見分けがつきやすい投手。

 

 

71 林國裕(リン・グォユ) 26歳 右右

花蓮縣出身

花蓮體中-中國文化大學-台北市-國訓中心-台北市-Lamigo桃猿(14~)  13年D6位

 

ラ14 37試合(1先発) 3勝9H 48.1IP ERA4.84 K/9 6.33 BB/9 3.72 K/BB 1.70 GO/AO0.75 FIP4.23 QS0.0%

 

安定感が欲しい右腕。ルーキーイヤーの昨年はオープン戦から重用されアピールに成功し開幕から一軍で投げるも月を追うごとに疲労から投球内容が悪化。洪一中監督は彼を尻上がりタイプと見なし先発をさせたこともあるが、それも1試合のみで先発の適正は未知数。今年もリリーフでのスタートになると見られるが力で押し気味の現在のスタイルでは厳しいか。プロ入り後チェンジアップをメインに投げるようになったものの残る球種はスライダーのみというのは若干寂しく、何か新しい球種を覚えて投球の幅を広げてもらいたい。

 

 

35 郭駿傑(グォ・ジュンジェ) 28歳 右右

澎湖縣出身

屏東高中-台北體院(榮工)-La New熊代訓-Lamigo桃猿(11~) 09年D2位

 

ラ12 3試合 5IP ERA3.60 K/9 3.60 BB/9 3.60 K/BB 1.00 GO/AO1.50 FIP3.96

ラ13 4試合 7.2IP ERA8.22 K/9 3.52 BB/9 2.35 K/BB 1.50 GO/AO1.71 FIP5.12

ラ14 11試合(6先発) 2勝2敗 45.2IP ERA2.96 K/9 5.12 BB/9 2.17 K/BB 2.36 GO/AO0.85 FIP3.53 QS50.0%

 

夏場に救世主となった右腕。一軍で目立った実績を残せていなかったが、相次ぐ先発投手陣の怪我で得たチャンスを生かしキャリアハイの数字を残し、先発では32.1IP ERA3.09。主な決め球はチェンジアップだったが、久しぶりに投げ始めたナックルスライダーが思いのほか効果を発揮した。これはスライダーと同じような球筋ながらスピードが120キロ前後と遅い球種。今年はオフから先発としての調整を続けており一年通しての活躍が期待される。

 

 

17 鄭承浩(ジェン・チェンハオ) 28歳 左左

花蓮縣出身

高苑工商-立德大學-國家儲訓-Lamigo桃猿(11~) 10年D2位

 

ラ12 30試合(18先発) 9勝6敗1H 109IP ERA4.87 K/9 4.71 BB/9 3.63 K/BB 1.30 GO/AO1.50 FIP4.49 QS27.8% 

ラ13 36試合(5先発) 2勝6敗4S3H 58.2IP ERA5.83 K/9 5.22 BB/9 2.76 K/BB 1.89 GO/AO1.10 FIP4.22 QS20.0%

ラ14 17試合(2先発) 1勝1敗1H 32.1IP ERA7.79 K/9 3.06 BB/9 4.18 K/BB 0.73 GO/AO1.60 FIP5.72 QS0.0%

 

13年には守護神を一時期任され昨年はリリーフとしての活躍が期待されたが対左、右共に被打率3割超と打たれまくり、二軍での出番(24試合)が多くなってしまった。台湾シリーズでもロースターに入れず、兄弟の左腕寇迪(コディ)対策として打撃投手の役割を果たすしかなかったのは悲しい限り。

 

 

46 朱俊祥(ジュ・ジュンシャン) 20歳 右左

台東縣出身

台中高農-Lamigo桃猿(13~) 13高D2位

 

ラ13 1試合 1勝 2IP ERA0.00 K/9 13.50 BB/9 0.00 K/BB - GO/AO2.00 FIP0.42 

ラ14 26試合 3勝1敗1S1H 30.2IP ERA3.23 K/9 8.51 BB/9 3.82 K/BB 2.23 GO/AO0.91 FIP3.63 

 

最速153kmのストレートを投げ込む期待の右腕。昨年は19歳ながら4月下旬からリリーフとして起用され始め結果を残した。ストレートは既に一軍でも通用するレベルで140キロ台後半を常時計測、加えてスライダーと昨年春から投げ始めたフォークを組み合わせ空振りを奪う。しかし昨年11月14日に友人のバイクに乗り出かけた際に事故に遭い、右足腓骨と脛骨を骨折。5月に杖なしの生活、7月からの復帰を目指している。事故はアンラッキーだがまだ若いだけに焦りは禁物。とにかくゆっくり怪我を治してもらいたい。力で押すピッチングで投球の細かい部分は粗削りながらまだまだ成長が見込めるプロスペクトだ。


 

68 郭文凱(グォ・ウェンカイ) 27歳 右右

台南市出身

南英商工-合作金庫-Lamigo桃猿(13~) 12年D9位

 

ラ13 11試合(1先発) 23IP ERA8.22 K/9 6.65 BB/9 4.30 K/BB 1.55 GO/AO1.59 FIP3.51 QS0.0% 

ラ14 14試合 1S1H 26.1IP ERA6.49 K/9 3.42 BB/9 3.08 K/BB 1.11 GO/AO2.05 FIP5.11

 

与えられた役割を淡々とこなす右腕。昨年はロングリリーフ中心で起用され2イニング以上の登板が5試合、最長では5イニングを投げた。テークバックが小さいゆったりとしたフォームからのらりくらりと投げるのでモップアップを務めるには適任であろう。


 

50 蔡璟豪(ツァイ・ジンハオ) 28歳 右右

新竹市出身

美和中學-國立體院(台灣啤酒)-中信鯨レンタル-La New熊レンタル-統一7-ELEVEn獅代訓-統一7-ELEVEn獅(11~13)-Lamigo桃猿(14~) 09年D1位

 

統12 13試合(6先発) 1勝3敗1H 40.1IP ERA3.79 K/9 6.47 BB/9 5.36 K/BB 1.21 GO/AO0.94 FIP4.45 QS16.7%

統13 9試合(3先発) 1勝3敗 15.1IP ERA10.57 K/9 5.28 BB/9 6.46 K/BB 0.82 GO/AO1.13  FIP6.22 QS0%

ラ14 11試合(1先発) 1敗 18IP ERA6.00 K/9 7.00 BB/9 3.00 K/BB 2.33 GO/AO1.29  FIP3.01 QS0%

 

そろそろ殻を破りたい右腕。トレードでLamigoに移籍した昨年は8月中旬から9月中旬の約1カ月間に一軍でリリーフとして出番を得るも目立った成績は残せず。二軍でも25IP/13BBと課題だった制球力は改善されぬままだった。古巣統一相手には昨年4試合でERA0.00と結果を出した。

 

 

18 王豐鑫(ワン・フォンシン) 32歳 右右

台南市出身

三民高中-TML年代雷公(01~02)-嘉義大學-代訓紅レンタル-La New熊レンタル-La New熊(08~10)-Lamigo桃猿(11~) 01年季中D5位

 

ラ12 18試合(13先発) 4勝4敗1S 72.2IP ERA5.08 K/9 3.72 BB/9 3.10 K/BB 1.20 GO/AO1.37 FIP4.91 QS23.1

ラ13 21試合(14先発) 5勝5敗1H 86.2IP ERA5.19 K/9 4.57 BB/9 2.91 K/BB 1.57 GO/AO1.19 FIP4.79 QS42.9%

ラ14 3試合(3先発) 2敗 10.1IP ERA11.32 K/9 2.61 BB/9 2.61 K/BB 1.00 GO/AO1.36 FIP5.24 QS0.0%

 

先発として復活したい右腕。昨年は自己ワーストのわずか3試合の登板に終わり、夏場先発に怪我人が続出しても出番に恵まれず二軍で先発とリリーフを行き来する日々が続いた。本人は昨年を振り返り「制球はそれほど悪くなく球速も一番いい時より出ていたが、投げるボールの質が悪かった。甘いコースに投げてしまいそれをよく打たれた。」と話すとおり10.1IP/21Hはあまりにも多い。今季は球速はそれほど出ないながらもコーナーを突く本来の持ち味を取り戻したい。

 

 

13 洪聖欽(ホン・シェンチン) 25歳 右右

台中市出身

西苑中學-パイレーツ-台灣體大-兄弟象レンタル-台中威達-國訓中心-Lamigo桃猿(14~) 14年D4位

 

ラ14 9試合 1勝1H 10IP ERA0.90 K/9 5.40 BB/9 1.80 K/BB 3.00 GO/AO0.92 FIP3.10

 

ブレイクの兆し見せた2年目右腕。昨年8月に入団すると9月11日に早くも一軍初登板、登板は全てこの月だけながら安定感ある投球を披露し首脳陣の信頼を獲得、見事台湾シリーズでの登板も果たした。本人は今季先発での一軍切符獲得を狙い調整を続けていたが、結局今年も中継ぎでのスタートに。昨年は対右を被打率.167(21-3)と抑えこんだ。

 

 

14 陳子生(チェン・ズーシェン) 30歳 右右

嘉義市出身

嘉義高工-環球技術學院-代訓紅レンタル-La New熊(10)-Lamigo桃猿(11~) 09年D10位


ラ12 25試合 1勝1敗1S5H 28.1IP ERA3.81 K/9 9.21 BB/9 3.49 K/BB 2.64 GO/AO1.20 FIP3.91    

ラ13 52試合 3勝3敗1S16H 39IP ERA2.77 K/9 4.62 BB/9 3.69 K/BB 1.25 GO/AO1.34 FIP4.42 

ラ14 8試合 1H 9.2IP ERA4.66 K/9 7.45 BB/9 1.86 K/BB 4.00 GO/AO0.91 FIP2.68

 

リリーフの柱として復活したいアンダーハンド。「陳正達」から改名、背番号も42から変更。陳禹勳や黃偉晟の台頭、また自身の出遅れにより大幅に出番を減らした昨年の雪辱を期すシーズンとなる。二軍では昨年25試合に投げERA3.72。

 

 

86 林樺慶(リン・ファチン) 21歳 右右

高雄市出身

高苑工商-開南大學-Lamigo桃猿(14~) 14年D2位

 

ラ14 1試合(1先発)6IP ERA1.50 K/9 3.00 BB/9 7.50 K/BB 0.40 GO/AO0.75 FIP5.23 QS100.0%

 

新人王の可能性も高い若手右腕。シンカー気味に沈むツーシームと大きく曲がるカーブ中心の投球スタイルで、昨年は9月28日の兄弟戦でプロ初登板初先発、6回1失点と好投、台日チャレンジマッチ第3戦でも先発、自己最速の146kmをマークした。今年は技術面においては力の入れどころと抜きどころをコーチ陣から教わり、長いイニングを投げられるようトレーニングを重ねている。

 

 

40 黃中辰(ファン・ジョンチェン) 28歳 右右

彰化縣出身

東石高中-嘉義大學-台灣體院(富邦公牛)-兄弟象レンタル-興農牛レンタル-國訓中心-台中威達-Lamigo桃猿(12~) 

 

ラ12 19試合 1H 33IP ERA4.91 K/9 3.00 BB/9 0.55 K/BB 5.50 GO/AO1.61 FIP4.83  

ラ13 33試合 2勝2敗1H 44IP ERA3.89 K/9 1.84 BB/9 1.84 K/BB 1.00 GO/AO1.56 FIP4.56

ラ14 2試合 4IP ERA4.50 K/9 0.00 BB/9 4.50 K/BB 0.00 GO/AO1.00 FIP8.15


打たせて取る投球が持ち味の右腕。13年に飛躍見せた中継ぎ右腕も昨年は二軍暮らしがほとんど。しかし二軍では26試合 ERA1.71と好成績だった。今年の背番号は13年以来の昨年は銳(レイ)が着用していた「40」に。

 

 

92 許銘倢(シュ・ミンジェ) 30歳 右右

彰化縣出身

華興中學-台灣體院(富邦公牛)-代訓藍レンタル-合作金庫-La New熊代訓-La New熊(09~10)-Lamigo桃猿(11~) 07年D1位

 

ラ12 51試合 4勝1敗7S1H 42IP ERA2.14 K/9 5.57 BB/9 3.43 K/BB 1.63 GO/AO0.62 FIP3.82  

ラ13 26試合 1勝3敗2S3H 25.2IP ERA6.31 K/9 4.91 BB/9 3.51 K/BB 1.40 GO/AO0.59 FIP5.48 

ラ14(二軍)29試合 4H 23.2IP ERA3.04 K/9 9.51 BB/9 7.23 K/BB 1.32 GO/AO0.53 

 

存在感が薄くなっているかつての守護神。12年の東日本大震災復興支援ベースボールマッチで中村剛也(西武)を三振に打ち取ったことのあるサイドスローも昨年はプロ入り初めて一軍での登板がなく悔しいシーズンとなった。昨年1月にチア「Lamigirls」の指導を行っている蔡思莉との結婚式を行い、Lamigirlsのメンバーも祝福に駆けつけた。

 

 

12 賴達官(ライ・ダグァン) 21歳 左左

台東縣出身

高苑工商-Lamigo桃猿(13~)

 

ラ13(二軍) 7試合 1敗 6.1IP ERA8.53 K/9 5.69 BB/9 5.69 K/BB 1.00 GO/AO1.00

ラ14(二軍) 12試合(1先発) 1勝3敗 14IP ERA9.00 K/9 5.14 BB/9 5.79 K/BB 0.89 GO/AO0.78

 

まだまだ荒削りの左腕。昨年はフルシーズン二軍でプレーも出場機会にはあまり恵まれず。体系は若干ずんぐりむっくりとしている。

 

 

77 郭勝安(グォ・シェンアン) 29歳 右右 

台南市出身

高苑工商-國立體院-ロッキーズ-米独立・ロンドンリッパーズ-Lamigo桃猿(14~) 13年D5位

 

ラ14(二軍) 14試合(1先発) 3H 12IP ERA8.25 K/9 4.50 BB/9 10.50 K/BB 0.43 GO/AO1.14

 

思わぬチャンスを得た投手。1年目の昨年は二軍でメンタルの問題からか球速が出ない、制球が全く定まらないという状態に陥り、オフに戦力外通告を受けたが帰国し職棒でプレーして僅か1年ということを球団が考慮し春季キャンプでテストを実施し合格、今年もLamigoでのプレーが決まった。昨年は球速が130kmしか出ていなかったが今年は140kmまで出るように、かつて見せていた威力ある直球は再び見られるか。

 

 

34 曾琮萱(ツェン・ツォンシュエン) 28歳 右右

高雄市出身

中正高工-中國文化大學-國訓中心-合作金庫-Lamigo桃猿(13~) 12年D1位

 

ラ13 6試合(5先発) 3敗1S 21.1IP ERA6.75 K/9 5.48 BB/9 6.75 K/BB 0.81 GO/AO0.48 FIP5.48 QS0% 

ラ14(二軍) 1試合 1H 1IP ERA0.00 K/9 9.00 BB/9 9.00 K/BB 1.00 GO/AO0.00

 

怪我でシーズンを棒に振った右腕。2年前のドラフト1位も昨年は5月にトミージョン手術を受けリハビリに専念。4月に復帰を目指している。昨年はリハビリだけでなく中國文化大學の修士論文を完成させ、博士課程の進学も考えているとか。

 

 

19 洪宸宇(ホン・チェンユ) 26歳 左左

台中市出身

台中高農-中國文化大學-桃園航空城-Lamigo桃猿(12~) 11年D2位

 

ラ12 19試合 .204(49-10) 1本 6点 0盗塁 .264/.306 OPS.570 BB% 5.66% K% 15.09% RCWIN -0.34 1失策 守備率.992

ラ13 24試合 .158(57-9) 0本 2点 0盗塁 .213/.158 OPS.371 BB% 6.56% K% 11.48% RCWIN -0.65 0失策 守備率1.000

ラ14(二軍) 39試合 .323(133-43) 0本 23点 0盗塁 .415/.414 OPS.829 BB% 10.69% K% 5.66% 5失策 守備率.976

 

今季から投手に転向する選手。「洪臣宇」から改名、昨年は二軍で打率.323の好成績も一軍で声がかかることはなく投手転向を決意。とはいえ大学時代は二刀流をしていたのを野手に専念してプロ入りしたので転向はスムーズでオープン戦では早速144kmをマークし左の中継ぎとして起用できるメドがたった。変化球はまだレベルアップする必要があるが左の中継ぎ不足のチームにとってはこの決断が吉と出そう。


 

45 賈希亞(ラモン・ガルシア) 31歳 左左 →5/5に解雇 

ドミニカ出身

タイガース-メキシカンリーグ・モントレイサルタンズ-Lamigo桃猿(15~)

 

コマンドの良い先発左腕。昨年はメキシカンリーグで46試合(10先発)92IP 9勝3敗1S ERA3.13。140km前半のストレート中心のピッチングで変化球はスライダーの他にも極稀にナックルを投げる器用さも併せ持つ。マイナーで被打率が高めなのは若干気がかりで、10シーズン平均のH/9は9.8。

 

 

26 亞力士(ジョナサン・アリアス) 27歳 右右 →4/21に解雇

ドミニカ出身

マリナーズ-メキシカンリーグ・モントレイサルタンズ-Lamigo桃猿(15~)

 

ラミゴの新守護神。昨年はマリナーズ2Aと3A、メキシカンリーグでプレーし計34試合 40IP 2勝2敗4S ERA4.50。制球に難ありだが昨年のK/9が8.3と高い奪三振能力を持ち150kmに迫るストレートを軸にシンカー、カーブ、チェンジアップ等を投じる。昨年在籍したメヒア(西武)よりは球速こそ劣るものの球種は豊富で抑えの穴埋めは十分に果たせそうだ。

 

 

15 蘭斯佛(ジャレッド・ランスフォード) 29歳 右右 

アメリカ出身

アスレチックス-米独立・ロングアイランドダックス-Lamigo桃猿(15~)

 

内野守備が重要になりそうなツーシームボーラー。メジャー経験はなく昨年は米独立で25試合 159.1IP 8勝5敗 ERA3.22。ツーシーム(89マイル)、カーブ(77マイル)が主な持ち球で他にもスライダー(83マイル)等を投げる。球速はオープン戦では最速147kmを計測。MLB通算2074安打を放ったカーネイ・ランスフォードを父に持ち、カーネイは今年の春季キャンプにおいてLamigoの臨時打撃コーチを務めた。

 

 

23 神盾(クリス・セドン) 32歳 左左 →4/23に登録、7/17に解雇 

アメリカ出身

キャニオン高-デビルレイズ-マーリンズ-マリナーズ-インディアンス-SKワイバーンズ-読売ジャイアンツ-Lamigo桃猿(15~)

 

日米韓を渡り歩いた先発左腕。13年にKBOで14勝、最多勝のタイトルを獲得するも昨年はNPB巨人でプレーし10試合で4勝5敗 ERA4.67と期待外れの成績に終わった。もともと直球の球速は遅い方ではあるものの巨人時代には平均133km、最速141kmと韓国時代よりも数キロ落ちていた。これに関して本人は「日本でのトレーニング量が多く、牽制練習やブルペンでの投球練習を常にこなしていたため登板時には肩に疲労が残っている状態だったから」と語るが、職棒では球速を取り戻し持ち味である緩急を用いたピッチングを取り戻せるか注目。ただコマンドは良い方ではなく、クイックにも難ありと欠点が目立つ。加えてストライクゾーンが狭くなったと言われる今年の職棒でどこまで活躍できるかは疑問。

 

 

36 艾肯(ミッチ・アトキンス) 30歳 右右 →5/6に登録、8/28に解雇 

アメリカ出身

ノースイーストギルフォード高-カブス-オリオールズ-ナショナルズ-米独立・サマセットペイトリオッツ-ブレーブス-Lamigo桃猿(15~)

 

右の先発として期待される新外国人。先発で結果を残せなかった賈希亞と入れ替わる形で加入。今季は米独立のサマセットペイトリオッツで開幕投手を務める予定だったがリーグ開幕前にラミゴが獲得した形に。アトランティックリーグの月給は最高でも3000米ドルしかなくそれを上回る職棒からのオファーは米独立の選手には魅力的なものであり、彼本人も「現在の自分にとってはアジアでプレーすれば多く稼げる」と語っている。09年~11年までMLBで計10試合に登板し昨年はブレーブス2A、3Aで計28試合7勝4敗 141.1IP ERA3.76。フォーシームの平均は約90マイル、変化球はスライダーを中心にカーブ、チェンジアップなどを投じる。

 

 

23 雷盾(コリー・リオーダン) 29歳 右右 →7/18に登録、8/13に解雇 

アメリカ出身

ロッキーズ-LGツインズ-米独立・ブリッジポートブルーフィッシュ-Lamigo桃猿(15~)

 

SKに復帰となった神盾と入れ替わりでチームに加入した同じく韓国球界出身の右腕。14年はLGに在籍し28試合 9勝10敗 ERA3.96と打高のリーグながらも一年間ローテを守り、チームのプレーオフ進出に貢献。今季は米独立で12試合 3勝2敗 ERA4.00。ロッキーズマイナー時代には羅錦龍(統一)、郭勝安(ラミゴ)とチームメートだった。ストレートは87~92マイル、カウントを稼ぐために投じるチェンジアップは80マイル前後もキレには欠け、他には平均以上のレベルと評される84~86マイルのスライダー、時に70マイル前後のカーブを投じる。昨年もKBOでBB/9 2.0とコントロールは良いもののボールの威力に欠けるためK/9は4.1止まり。加えて昨年のLGの本拠地は広い蚕室球場でフライボーラーとしてその恩恵を受けていたが台湾の球場はそれよりも狭い球場ばかりであり、被弾するケースが増えるものと見込まれる。

 

 

5 明星(パット・ミシュ) 34歳 左左 →8/15に登録 

アメリカ出身

西ミシガン大-ジャイアンツ-メッツ-フィリーズ-タイガース-マーリンズ-米独立・ランカスターバーンストーマーズ-Lamigo桃猿(15~)

 

雷盾と入れ替わり先発左腕として活躍したい選手。06~11年までメジャー通算78試合に登板と実績では今年の外国人選手の中では最高。球の出どころが見にくいトルネード気味のフォームから投じるストレートは140km中盤をマークしスライダー、カーブ、そして勝負球に使うことの多いチェンジアップはどれもコントロールが良いとの評価、ゴロボーラーでコマンドの良さが特徴。昨年はトミージョン手術を受けたため登板はなく今季はマーリンズで16試合5勝7敗 ERA3.25とまずまずの数字を残すも7月にリリースされ、米独立で2試合に先発した後ラミゴに移籍。登録名は「スター」を意味する中国語だが、これについて本人は「もし自分の登録名にそんな意味があるのを知っていたら小さい頃から台湾でプレーしていたよ」と気に入っている様子。

 

 

43 瓦德茲(セサル・バルデス) 30歳 右右 →8/29に登録 

ドミニカ出身

ダイヤモンドバックス-パイレーツ-マーリンズ-ブルージェイズ-メキシカンリーグ・ラグナカウボーイズ-メキシカンリーグ・アグアスカリエンテスレイルローダーズ-メキシカンリーグ・タバスコオルメクス-Lamigo桃猿(15~)

 

外国人登録期限寸前に登録された右腕。09年にはBAのダイヤモンドバックスプロスペクト第7位にランクされるなど高い評価を受け、10年に9試合のメジャー登板を果たすもその後は3A、メキシカンリーグで今一つの成績に終わった。しかし今年はメキシカンリーグで23試合 11勝6敗 ERA2.63 K/9 9.0 BB/9 1.6と好成績を残しラミゴの連覇へ向けて活躍が期待される。188cmの長身から86~89マイルのよく沈むツーシーム、81~84マイルの鋭く速いチェンジアップをアウトピッチにし、またカーブもプロスペクトの時期に高い評価を受けていた。今季は8月に3試合で中4日の登板をこなすなどスタミナにも問題はなさそう。

 

 

75 葉文淇(イェ・ウェンチ) 18歳 左左 

基隆市出身

平鎮高中-Lamigo桃猿(15~) 15年D3位

 

中学時代左腕ながら140kmをマークしたことから注目度が高まったが、高2時に制球難から一度野手に転向し、それから投手に再転向した経歴を持つ。菊池雄星(西武)に似たフォームから135~140kmのアベレージで投じるストレートを軸にカーブとチェンジアップを織り交ぜ投球を組み立てる。高3時は試合中右足蹠骨の骨折の影響で公式戦出場が少なかったことも幸いし酷使の心配はなく、体の柔軟性もありアップサイドも大きいと見込まれている。目標は2年以内に一軍の先発ローテ定着。

 

 

41 王躍霖(ワン・ヤオリン) 24歳 右右 

台東出身

三信家商-台灣體育大學-カブス-國訓中心-Lamigo桃猿(15~) 15年D6位

 

故郷に戻って殻を破りたい国際大会の経験豊富な右腕。10年から5シーズンにわたりカブスマイナーでプレーし最高はA+。13年まで順調にステップアップしているかに思えたが昨年は5月に太ももの内側を傷め成績が落ち込んだ。11年にマイナーで154kmを叩きだしたストレートも今年3月に阪神の入団テストを受けた際は136kmしか出ず不合格に。持ち球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。まだNPB入りは諦めておらず「職棒で良い成績を残してまたNPBにチャレンジしたい」と話す。昨年メジャーで14試合に登板した王維中は実の弟にあたる。

 

 

37 陳敏賜(チェン・ミンツ) 26歳 右右 

台東出身

台東體中-台灣體院-興農牛レンタル-マリナーズ-新北市-Lamigo桃猿(15~) 15年D8位

 

ラミゴのリリーフの助けとなりたい191cmの長身右腕。元々は外野手で大学2年生の夏休みから体格の良さと球速の速さを買われ投手に転向、初の公式戦で154kmをマークし周囲を驚かせた。11年からマリナーズマイナーでプレーも昨年はA+で36試合(8先発)2勝6敗 ERA8.06と今一つの成績に終わった。変化球はスライダーとチェンジアップの二種類。リリーフとして144~150kmをマークする威力あるストレートはあるもののラミゴの吳俊良投手コーチは「彼はプロスペクト。制球はまだ改善する必要がある」との評価。4月の春季リーグ以来登板がないため、入団後はまず二軍で実戦経験を積み結果次第ではリリーフとして一軍昇格を狙う。

 

 

49 張明翔(ジャン・ミンシャン) 19歳 右左 

台中市出身

平鎮高中-Lamigo桃猿(15~) 15年D9位

 

俊足捕手としての大学進学をスカウトからアドバイスされたこともある右腕。高1時は足を生かし捕手兼外野手だったが、打撃がスランプに陥り高2から投手に転向、2月の高校野球リーグでは玉里高中相手にノーヒットノーランを達成しチームの16強進出に貢献した。手投げに近い投球フォームからノビのある平均140km前後、最速146kmのストレートにカーブ、チェンジアップを持ち球とする。ピンチや大事な場面でも平常心を持って投げられるメンタル面の評価も高い。吳俊良投手コーチは投球フォームが王建民に似ていると評し「内角を突き、シンカーを覚えればさらにパワーアップできる」とコメント。

 

 

65 王詮宏(ワン・チュエンホン) 18歳 右右 

台中市出身

東石高中-Lamigo桃猿(15~) 15年D10位

 

謎多き高卒右腕。中学から野球を始めた選手で、身長は188cmと大柄であることしか分からず詳細は不明。

 

 

・捕手

 

11 林泓育(リン・ホンユ) 29歳 右右 C

台南市出身

南英商工-中國文化大學-La New熊代訓-La New熊(10)-Lamigo桃猿(11~) 08年D3位


ラ12 64試合 .295(234-69) 6本 51点 0盗塁 .359/.449 OPS.807 BB% 5.70% K% 13.31% RCWIN 0.32 0失策 守備率1.000 CS% 6.2%

ラ13 112試合 .343(402-138) 12本 73点 2盗塁 .415/.498 OPS.913 BB% 7.39% K% 17.17% RCWIN 2.41 2失策 守備率.988 CS% 7.7%

ラ14 102試合 .313(387-121) 16本 60点 0盗塁 .372/.488 OPS.860 BB% 4.69% K% 14.32% RCWIN 1.70 0失策 守備率1.000 CS% 0%

 

今年も4番に座るパワーヒッター。昨年もほとんどが指名打者としての出場で、守りについたのは2試合のみ。3月と5月に月間MVPを受賞するなど打撃は好調で一時は本塁打も単独トップ、自身2度目の本塁打王も視野に入れたが高國輝(義大)の驚異的な量産ペースの前に屈した。9月、10月が共に0HRと後半失速したのが痛かった。台湾シリーズでは史上最多タイのシリーズ4死球(5試合)を受けた。

 

 

27 黃浩然(ファン・ハオラン) 33歳 右右 C

花蓮縣出身

穀保家商-台灣體院(榮工)-誠泰Cobras(06~07)D2位-米迪亞暴龍(08)-La New熊(09~10)-Lamigo桃猿(11~) 04年代訓D2位


ラ12 77試合 .288(219-63) 1本 32点 2盗塁 .360/.388 OPS.748 BB% 10.47% K% 18.60% RCWIN -0.05 7失策 守備率.983 CS% 40.4%

ラ13 82試合 .228(206-47) 0本 14点 0盗塁 .274/.272 OPS.546 BB% 5.26% K% 14.04% RCWIN -1.20 6失策 守備率.986 CS% 26.2%

ラ14 100試合 .234(273-64) 3本 33点 1盗塁 .271/.326 OPS.597 BB% 3.58% K% 17.59% RCWIN -0.99 8失策 守備率.987 CS% 43.8%

 

捕手としての守りでは職棒ナンバーワンのベテラン。年々出場機会を増やし昨年は出場試合が100試合に。13年に落ちこんだ阻止率も巻き返し職棒の捕手では唯一の4割台だった。その活躍が認められ自身初のゴールデングラブを受賞。打撃は昨年自己最多の3HRを放ったものの多くの期待は持てず、出塁率をもう少し向上させたい。昨年は副キャプテンだったが、今年からキャプテンに。

 

 

60 劉時豪(リゥ・シハオ) 24歳 右左 C

苗栗縣出身

西苑高中-台灣體院(富邦公牛)-興農牛レンタル-兄弟象レンタル-合作金庫-Lamigo桃猿(14~) 13年D3位

 

ラ14 61試合 .270(115-31) 0本 10点 0盗塁 .333/.330 OPS.664 BB% 7.87% K% 15.75% RCWIN -0.16 4失策 守備率.978 CS% 27.9%

 

2番手捕手としてルーキーイヤーから活躍した愛されキャラ。26試合スタメンマスクを被り打撃でも守備でもバックアップとしては十分な活躍を見せた。課題を挙げるとすれば22-2 .091と打てなかった左投手への対処。4月9日の兄弟戦でプロ初ヒットを放ったが、同時にサヨナラヒットに。打った相手は同じ大学出身で台湾代表としてもバッテリーを組んだ経験のある謝榮豪だった。今年は1月下旬の練習でアキレス腱を傷め開幕には間に合わないと見られる。

 

 

70 許躍騰(シュ・ヤオテン) 27歳 右右 C LF RF

嘉義市出身

嘉義高工-國立體院(台灣啤酒)-中信鯨レンタル-桃園航空城-國家儲訓-La New熊代訓-Lamigo桃猿代訓-Lamigo桃猿(12~) 10年D5位


ラ12 3試合 .400(10-4) 0本 0点 0盗塁 .455/.500 OPS.955 BB% 9.09% K% 9.09% RCWIN 0.08 0失策 守備率1.000 CS% 0%

ラ13 12試合 .211(19-4) 0本 1点 0盗塁 .286/.211 OPS.496 BB% 8.70% K% 4.35% RCWIN -0.16 0失策 守備率1.000 CS% 25.0%

ラ14(二軍) 48試合 .236(140-33) 0本 11点 1盗塁 .279/.279 OPS.558 BB% 5.59% K% 10.56% 0失策 守備率1.000 CS% 32.6%

 

このままでは引き下がれない中堅選手。昨年は二番手に劉時豪が定着し割を食う形に、デビュー以来初めて二軍での出場のみとなった。二軍での盗塁阻止率は年々向上しており25.4%→29.2%→32.6%。

 

 

47 許禹壕(シュウ・ユーハオ) 21歳 右右 C 1B 3B

高雄市出身

美和中學-義大犀牛練習生-Lamigo桃猿(14~) 13年D8位


義13(二軍) 7試合 .100(10-1) 0本 0点 0盗塁 .250/.100 OPS.350 BB% 16.67% K% 16.67% 0失策 守備率1.000

ラ14(二軍) 41試合 .216(116-25) 0本 6点 0盗塁 .278/.259 OPS.537 BB% 6.82% K% 18.94% 5失策 守備率.975 CS% 32.6%

 

捕手プロスペクト。昨年はルーキーイヤーながら許躍騰に次ぐ出場数を二軍で記録し経験を積んだ。捕手以外には1Bで5試合、3Bで1試合に出場。

 

 

62 嚴宏鈞(イェン・ホンジュン) 18歳 右左 C  

屏東出身

美和中學-Lamigo桃猿(15~) 15年D11位

 

身長165cmの小柄な高卒捕手。小学校時代から捕手として軟式野球の国際大会でベストナインに入った経験も。体は小さくともスイングスピードが速く、打席で冷静にボールを選べる選球眼と簡単に三振しない粘り強さも持ち合わせ、高校では3番、5番と中軸で活躍。守備では強肩でスローイングも速く盗塁を簡単に許さないとの評。


 

・内野手

 

31 林智勝(リン・ジーシェン) 33歳 右右 SS 1B

台東縣出身

善化高中-合作金庫-國家儲訓-La New熊代訓-La New熊(04~10)-Lamigo桃猿(11~) 03年代訓D1位


ラ12 99試合 .317(363-115) 24本 82点 10盗塁 .413/.579 OPS.991 BB% 11.89% K% 19.35% RCWIN 2.68 19失策 守備率.960

ラ13 48試合 .341(164-56) 5本 29点 10盗塁 .430/.537 OPS.967 BB% 11.92% K% 12.95% RCWIN 1.44 9失策 守備率.967

ラ14 109試合 .279(391-109) 11本 73点 14盗塁 .348/.442 OPS.790 BB% 9.07% K% 19.73% RCWIN 1.36 11失策 守備率.988

 

日本でも知名度を上げた台湾のアニキ。昨年は怪我の影響で一塁しか守ることはなかったがそれでも中軸として一年間出場し本塁打はリーグ4位タイ、打点は2位と結果を残した。32歳のシーズンにして自己最多タイの14盗塁とベテランの域に差しかかりながらアグレッシブさも失われず。ロッテとの台日交流チャレンジマッチが終わるとすぐに自らの意志でロッテの秋季キャンプに参加、練習量の多さに驚くもやりがいを感じていた様子。今年でLamigoとの5年契約が終了するが海外移籍の可能性もあり動向に注目。怪我も回復し本来のポジションである遊撃で彼の姿を見られそうだ。

 

 

79 林智平(リン・ジーピン) 30歳 右右 3B 

花蓮縣出身

穀保家商-中國文化大學-La New熊代訓-La New熊(09~10)-Lamigo桃猿(11~) 07年D4位


ラ12 102試合 .278(349-97) 1本 35点 12盗塁 .360/.321 OPS.681 BB% 9.50% K% 11.40% RCWIN -0.56 16失策 守備率.932

ラ13 101試合 .286(343-98) 0本 30点 12盗塁 .347/.338 OPS.686 BB% 8.12% K% 12.57% RCWIN -0.27 16失策 守備率.937

ラ14 106試合 .275(374-103) 1本 36点 31盗塁 .336/.326 OPS.662 BB% 6.27% K% 12.53% RCWIN 0.06 18失策 守備率.928

 

昨年の盗塁王。三塁手としても2年連続でベストナインに選ばれ充実のシーズンを送った。盗塁を増やしたため腰と膝を傷めることもありかなりの負担だったようだがトレーナーのサポートなどもあり乗り切った。G/Fが2年連続で2を超える極端なグラウンドボールヒッター。

 

 

21 郭嚴文(グォ・イェンウェン) 27歳 右左 2B SS 1B 3B

台南市出身

南英商工-中國文化大學-レッズ-國家儲訓-Lamigo桃猿(11~) 10年D1位


ラ12 112試合 .299(374-112) 15本 72点 4盗塁 .350/.484 OPS.834 BB% 6.81% K% 8.76% RCWIN 0.83 18失策 守備率.975

ラ13 87試合 .276(294-81) 3本 32点 0盗塁 .333/.371 OPS.704 BB% 7.36% K% 10.74% RCWIN -0.09 8失策 守備率.984

ラ14 94試合 .297(333-99) 8本 49点 4盗塁 .356/.414 OPS.770 BB% 8.40% K% 11.92% RCWIN 0.70 8失策 守備率.984

 

二塁レギュラー。昨年はホームで打率.355(アウェー.240)、また統一戦でOPS1.005と打ちまくった。5月28日の統一戦でサヨナラ安打を放つもその際にヘルメットを地面に投げつけたことが物議をかもした。彼の良き友人でもあるリリーフ陳禹勳の首脳陣の起用法に対し怒りを示すもので一時の感情で投げつけてしまったとのこと。昨年オフに2年契約を結ぶも本人は元々1年契約が希望だった模様。

 

 

7 郭永維(グォ・ヨンウェイ) 27歳 右右 SS 3B 2B LF

新北市出身

華興中學-嘉南藥理科技大學-統一獅レンタル-La Newレンタル-La New熊代訓-Lamigo桃猿(11~) 09年D5位


ラ12 60試合 .198(162-32) 0本 13点 3盗塁 .282/.247 OPS.529 BB% 8.02% K% 9.63% RCWIN -1.23 14失策 守備率.927

ラ13 56試合 .261(142-37) 0本 11点 3盗塁 .294/.282 OPS.576 BB% 3.85% K% 10.90% RCWIN -0.69 6失策 守備率.965

ラ14 51試合 .318(157-50) 0本 15点 7盗塁 .339/.376 OPS.715 BB% 2.92% K% 12.87% RCWIN 0.16 10失策 守備率.955

 

打撃で良い数字を残した内野手。ここ2年は今一つの打撃に終わっていたが、昨年は6月に打率.484と打ちまくり月間MVPを獲得。しかし9月に腹膜炎に感染し約1カ月の離脱を余儀なくされた。幸い台湾シリーズには間に合うも残念ながら出場機会はなし。今年から応援歌も作られた。BABIPが13年の.289から昨年は.365に急上昇、去年の活躍がフロックの可能性が高い。

 

 

51 陳雁風(チェン・イェンフォン) 29歳 右右 SS 2B

嘉義縣出身

嘉義高工-台北體院(榮工)-La New熊代訓-La New熊(10)-Lamigo桃猿(11~) 08年D5位


ラ12 35試合 .191(68-13) 0本 4点 2盗塁 .247/.250 OPS.497 BB% 6.49% K% 20.78% RCWIN -0.64 4失策 守備率.966

ラ13 28試合 .188(64-12) 0本 3点 1盗塁 .200/.234 OPS.434 BB% 0.00% K% 23.08% RCWIN -0.54 3失策 守備率.964

ラ14 60試合 .271(144-39) 0本 16点 8盗塁 .284/.313 OPS.596 BB% 1.32% K% 15.79% RCWIN -0.39 2失策 守備率.990

 

昨年は過去2年の不振から立ち直る活躍で守備も安定感を増した。4月24日の統一戦で林岳平からプロ初のサヨナラ安打を放った。台日プロ野球チャレンジマッチのメンバーにも選ばれ「ロッテの選手は攻守交代の時テキパキしており、打席やマウンドに立った時でも自身が見て取れる。また内野手の横の動きがスピーディー」と感想を述べている。


 

1 葉竹軒(イェ・ジューシュエン) 28歳 右右 2B LF SS 3B CF RF

屏東縣出身

美和中學-國立體育大學(台灣啤酒)-代訓藍レンタル-La Newレンタル-La New熊代訓-Lamigo桃猿(11~) 09年D6位


ラ12 74試合 .300(200-60) 7本 36点 14盗塁 .393/.500 OPS.893 BB% 12.70% K% 18.85% RCWIN 0.97 10失策 守備率.968

ラ13 78試合 .273(154-42) 0本 23点 9盗塁 .349/.351 OPS.699 BB% 7.69% K% 24.18% RCWIN -0.08 8失策 守備率.970

ラ14 61試合 .214(98-21) 0本 4点 10盗塁 .264/.316 OPS.580 BB% 6.54% K% 27.10% RCWIN -0.25 2失策 守備率.986

 

年々成績が下降気味の内野手。2年連続でHRはなしと本来あるパンチ力も生かせず、打席でのアプローチも年々粗くなっている。俊足と様々なポジションを守れる器用さは魅力だが、このままではレギュラーを脅かすのは難しいか。

 

 

24 郭修延(グォ・ショウイェン) 29歳 右右 SS 2B 3B

新北市出身

強恕中學-台灣電力-新北市-Lamigo桃猿(13~) 12年D4位


ラ13 60試合 .314(204-64) 1本 26点 3盗塁 .342/.368 OPS.710 BB% 4.48% K% 11.21% RCWIN 0.04 12失策 守備率.960

ラ14 40試合 .20493-19) 0本 5点 4盗塁 .275/.215 OPS.490 BB% 6.80% K% 17.48% RCWIN -0.81 4失策 守備率.969

 

13年の新人王も昨年は開幕から調子が上がらず。二軍では30試合に出場し.363 OPS.851と結果を残した。今年結婚し5月には子供も生まれる予定で私生活での責任も増し禁酒を決意。遊撃の守備に関しては洪一中監督から「送球に少し問題あり」との評価。

 

 

29 陳俊秀(チェン・ジュンショウ) 27歳 右右 1B LF

花蓮縣出身

花蓮體中-國立體育大學(台灣啤酒)-インディアンス-米独立・ウィチタウイングナッツ-ポップコーンリーグ・台東綺麗珊瑚-Lamigo桃猿(14~) 14年D1位

 

ラ14 26試合 .247(85-21) 2本 8点 1盗塁 .347/.376 OPS.723 BB% 11.22% K% 17.35% RCWIN 0.03 4失策 守備率.971

 

期待外れに終わった大砲。昨年のシーズン中ドラフトで4年契約総額1630万元で入団、すぐに一軍で5番を任されるなど首脳陣の期待は高かったが、1年間で独立リーグ→ポップコーンリーグ→職棒シーズン→アジア大会と環境の変化が激しかったこともあってか目立った成績は残せず。昨年は不慣れな左翼でも9試合に出場したが、林智勝が遊撃に戻りそうなので今年は一塁への出場がメインになるか。とはいえ一塁も昨年15試合のみの出場ながら4失策と不安は残る。

 

 

00 翁克堯(ウェン・ケヤオ) 27歳 右右 2B SS 3B 1B

台東縣出身

成功商水-嘉南藥理科技大學-興農牛レンタル-La New熊代訓-Lamigo桃猿代訓-Lamigo桃猿(12~) 10年D6位


ラ12 3試合 .143(7-1) 0本 1点 1盗塁 .333/.286 OPS.619 BB% 22.22% K% 22.22% RCWIN -0.01 1失策 守備率.900

ラ13 5試合 .167(6-1) 0本 0点 1盗塁 .167/.167 OPS.333 BB% 0.00% K% 50.00% RCWIN-0.05 2失策 守備率.750

ラ14 23試合 .239(46-11) 0本 5点 2盗塁 .327/.261 OPS.588 BB% 12.73% K% 29.09% RCWIN -0.11 0失策 守備率1.000

 

飛躍のきっかけをつかんだ内野手。昨年は8月中旬から昇格、14試合にスタメン出場。一軍最多出場を果たし郭嚴文のアジア大会出場により空いた二塁の穴を埋めた。二軍でも3年連続打率3割、4年連続二桁盗塁ともはややる事はなくなっている状態。あとは一軍で結果を残すのみ。

 

 

97 梁家榮(リャン・ジャロン) 20歳 右左 3B 1B

台北市出身

高知中央高-高苑工商-Lamigo桃猿(13~) 13年高D1位


ラ13 1試合 .667(3-2) 0本 1点 0盗塁 .750/.667 OPS1.417 BB% 25.00% K% 25.00% RCWIN 0.09 1失策 守備率.000

ラ14 14試合 .171(41-7) 0本 2点 0盗塁 .209/.195 OPS.404 BB% 2.33% K% 27.91% RCWIN -0.40 2失策 守備率.943

 

2年目で成長見せた若手内野手。二軍では43試合で打率.393。規定打席に5打席不足するもそれを凡退としてカウントしても変わらず首位打者のためタイトル獲得となった。台日プロ野球チャレンジマッチでは高校時代台湾で対戦経験のあるロッテの田村と日本語で会話を交わした。

 

 

72 張煒謙(ジャン・ウェイチェン) 20歳 右左 SS 2B 1B

彰化縣出身

桃園農工-Lamigo桃猿(14~) 14年D5位

 

ラ14(二軍) 19試合 .235(51-12) 0本 6点 0盗塁 .293/.333 OPS.626 BB% 8.47% K% 16.95% 7失策 守備率.919

 

これからの成長に期待の若手。昨年のシーズン中ドラフトで指名、二軍で経験を積んだ。打撃、守備共にまだまだ荒削りも昨年は二軍で遊撃、二塁、一塁の3ポジションをこなした。

 

 

28 董子浩(ドン・ズーハオ) 19歳 右左 SS 3B

宜蘭縣出身

西苑中學-Lamigo桃猿(14~) 14年D3位

 

ラ14(二軍) 4試合 .250(12-3) 0本 2点 0盗塁 .400/.333 OPS.733 BB% 18.75% K% 18.75% 1失策 守備率.944

 

未来の大砲候補。シーズン中の出場機会は少なかったが台日プロ野球チャレンジマッチ第2戦では「9番・三塁」で先発出場を果たした。

 

 

6 林承飛(リン・チェンフェイ) 18歳 右右 SS 

台東縣出身

平鎮高中-Lamigo桃猿(15~) 15年D2位

 

高卒野手最高額となる契約金400万元で入団した大物。国内外の大会で活躍しており、中学までは内野手と投手の二刀流、高校時代は「4番・遊撃」としてプレー。打撃ではミートポイントを多少外しても外野まで打球を運べるだけのパワー、守備では高卒とは思えないほどの安定感を見せ、守備範囲の広さ、イレギュラーな打球に対する瞬発性、肩、送球の安定感共に申し分ない。大学に進学せず高卒でプロ入りを決めたのは挑戦が好きな自分の性格と、体調が思わしくない父親の負担を軽くするためとのこと。劉玠廷GMは「3~5年で内野の主力になる」と大きな期待を寄せている。

 

 

・外野手

 

8 詹智堯(ジャン・ジーヤオ) 32歳 左左 CF

屏東縣出身

屏東高中-台灣體院(富邦公牛)-台灣電力-誠泰Cobras代訓-米迪亞暴龍代訓-La New熊(09~10)-Lamigo桃猿(11~) 07年D1位


ラ12 109試合 .329(422-139) 2本 51点 8盗塁 .393/.403 OPS.796 BB% 7.26% K% 8.09% RCWIN 0.83 1失策 守備率.996

ラ13 114試合 .253(363-92) 2本 36点 15盗塁 .310/.331 OPS.640 BB% 4.67% K% 6.63% RCWIN -0.71 3失策 守備率.989

ラ14 108試合 .286(377-108) 1本 26点 7盗塁 .364/.361 OPS.725 BB% 7.55% K% 11.90% RCWIN 0.42 2失策 守備率.992

 

Lamigoを支える切り込み隊長。昨年も「1番・中堅」として1年間レギュラーとして活躍、守りでも2年連続で8捕殺をマークするなど健在。球界を代表するイケメン選手としても知られるが、結婚の時期については「ベストナインか首位打者を獲得したら考える」。引退後も芸能界で活躍したいと考えており昨年11月に芸能事務所と契約を交わした。

 

 

61 余德龍(ユ・デーロン) 27歳 右右 LF 1B CF RF SS 3B

台東縣出身

台中高農-嘉義大學-桃園航空城-國訓中心-La New熊代訓-Lamigo桃猿代訓-Lamigo桃猿(12~) 10年D3位


ラ12 81試合 .245(102-25) 1本 17点 6盗塁 .291/.294 OPS.585 BB% 4.42% K% 17.70% RCWIN -0.51 3失策 守備率.962

ラ13 113試合 .277(404-112) 2本 40点 21盗塁 .306/.342 OPS.647 BB% 3.67% K% 12.39% RCWIN -0.71 14失策 守備率.973

ラ14 99試合 .270(293-79) 0本 29点 9盗塁 .292/.321 OPS.613 BB% 3.54% K% 10.61% RCWIN -0.72 4失策 守備率.987

 

「台湾の大谷」というあだ名まで登場した便利な選手。選球眼に難があるもののスイングスピードが速く積極的な打撃が持ち味。シーズン通しては左翼で最多出場も台湾シリーズでは5試合全てで「8番・遊撃」として出場し打率.389 5打点をあげる活躍で見事シリーズMVPに。昨年は野手として6ポジションを守った他に2試合で投手としても登板、最速142kmをマーク。

 

 

88 藍寅倫(ラン・インルン) 25歳 右左 RF LF CF

高雄市出身

高苑工商-高苑科技大學-La Newレンタル-台中威達-國訓中心-台中威達-Lamigo桃猿(14~) 13年D7位

 

ラ14 88試合 .339(277-94) 4本 39点 20盗塁 .377/.462 OPS.839 BB% 4.85% K% 13.59% RCWIN 1.72 2失策 守備率.985

 

1年目から大活躍の若手外野手。9月6日の義大戦で内野安打を放ちスライディングをした際に手首にひびが入り以降のレギュラーシーズンは欠場というアクシデントがあったもののそれまで見せていた安定感ある打撃と守備範囲の広さ、また20盗塁と脚力も見せつけそのインパクトは大きかった。ドラフトの指名順位過去最低での新人王獲得、ベストナイン、台湾シリーズ優秀選手賞も獲得と充実の一年に。4番と9番以外の全打順を経験し、得点圏打率は驚異の.484(64-31)をマーク。

 

 

55 陳冠任(チェン・グァンレン) 33歳 左左 LF RF

雲林縣出身

強恕中學-台北體院-兄弟象(06~11)-Lamigo桃猿(12~) 04年代訓D3位


ラ12 82試合 .369(298-110) 2本 46点 1盗塁 .431/.466 OPS.898 BB% 6.89% K% 4.79% RCWIN 1.58 3失策 守備率.968

ラ13 34試合 .317(104-33) 1本 9点 1盗塁 .413/.413 OPS.827 BB% 11.57% K% 7.44% RCWIN 0.42 1失策 守備率.980

ラ14 82試合 .290(245-71) 1本 35点 1盗塁 .332/.367 OPS.699 BB% 4.10% K% 8.58% RCWIN -0.15 0失策 守備率1.000


巧打が武器のベテラン外野手。Lamigoにトレードで移籍して今年が3年目となるが、怪我や外野陣の競争の激しさもあり1年間活躍できていない。去年までは長打狙いのバッティングをしていたが今年から「本塁打は長打の延長」という意識で打席に入るようにするとのこと。昨年は5月に.426/.450/.537と好調だった。

 

 

57 鍾承祐(ジョン・チェンヨウ) 30歳 右右 RF 

高雄市出身

高苑工商-國立體院(台灣啤酒)-La New熊レンタル-La New熊代訓-La New熊(08~10)-Lamigo桃猿(11~)  07年D3位


ラ12 115試合 .304(441-134) 9本 72点 2盗塁 .349/.465 OPS.814 BB% 6.19% K% 16.29% RCWIN 0.64 3失策 守備率.989

ラ13 114試合 .258(372-96) 4本 49点 1盗塁 .288/.374 OPS.661 BB% 3.88% K% 17.72% RCWIN -0.85 6失策 守備率.973

ラ14 67試合 .222(153-34) 4本 20点 1盗塁 .302/.373 OPS.675 BB% 8.67% K% 21.97% RCWIN -0.19 2失策 守備率.975

 

心機一転復活したいかつての右翼レギュラー。ここ数年は怪我に苦しみ改名を決意し「鐘承佑」から変更。自身を憧れとしていた藍寅倫に追い抜かれ、台湾シリーズ出場できなかった悔しさを今年はグラウンドで晴らせるか。昨年のHR4本は全て義大戦で放ったもの。今年の春季キャンプでランスフォード臨時打撃コーチから「打撃フォームは十分美しいので変える必要はない」とお墨付きをもらった。

 

 

25 蔡建偉(ツァイ・ジェンウェイ) 35歳 左左 RF CF LF

宜蘭縣出身

台北體專-台北體院-國家儲訓-La New熊(04~10)-Lamigo桃猿(11~) 03年代訓D3位


ラ12 39試合 .183(82-15) 0本 10点 2盗塁 .287/.244 OPS.531 BB% 7.22% K% 26.80% RCWIN -0.52 0失策 守備率1.000

ラ13 14試合 .083(12-1) 0本 1点 0盗塁 .143/.083 OPS.226 BB% 7.14% K% 42.86% RCWIN -0.18 0失策 守備率1.000

ラ14 41試合 .266(79-21) 1本 11点 1盗塁 .330/.392 OPS.722 BB% 8.89% K% 17.78% RCWIN 0.03 0失策 守備率1.000


息を吹き返したベテラン外野手。昨年は主に代打の切り札として出場、たとえスタメンで出番がなくとも腐らず練習に励む姿が結果につながり、シーズン終盤の好調さも買われ台湾シリーズのメンバー入りも果たした。4月25日の兄弟戦では先発の賈羅拉加(ガララーガ)から3年ぶりのHR。ガララーガにとってもこのHRが来台初失点となった。

 

 

99 林政億(リン・ジェンイ) 29歳 右右 CF LF RF

南投縣出身

高苑工商-輔仁大學-台北縣成棒隊-La New代訓-Lamigo桃猿(11~) 09年D9位


ラ12 21試合 .250(36-9) 0本 6点 0盗塁 .282/.250 OPS.532 BB% 5.13% K% 28.21% RCWIN -0.24 1失策 守備率.952

ラ13 38試合 .222(63-14) 0本 8点 0盗塁 .296/.302 OPS.597 BB% 8.33% K% 18.06% RCWIN -0.30 0失策 守備率1.000

ラ14 16試合 .063(16-1) 0本 0点 0盗塁 .167/.063 OPS.229 BB% 11.11% K% 27.78% RCWIN -0.31 0失策 守備率1.000


いよいよ崖っぷちの外野手。昨年は一軍で結果を残せず今年のリベンジが待たれたがオフに椎間板ヘルニアの手術を受け長期離脱は確実。競争の激しい外野陣の中で遅れを取っていることもあり今年がラストイヤーか。二軍では42試合 打率.252 OPS.713 3HR。

 

 

96 紀品宏(ジ・ピンホン) 24歳 右左 RF LF CF

台中市出身

西苑高中-パイレーツ-吳鳳科技大學-新北市-Lamigo桃猿(14~) 14年D6位

 

ラ14 4試合 .200(10-2) 0本 0点 0盗塁 .200/.200 OPS.400 BB% 0.00% K% 10.00% RCWIN -0.12 0失策 守備率1.000

 

守りとスピードが魅力の小柄な外野手。ルーキーイヤーの昨年は二軍で結果を残すと早速9月4日、5日の試合で「2番・左翼」でスタメン出場を果たした。二軍では16試合 打率.354 OPS.840 5盗塁とアピール。チームメイトの劉時豪とは小学生時代からの知り合いで中学、高校はチームメイトだった。

 

 

33 謝炫任(シェ・シュエンレン) 29歳 左左 CF LF 

台南市出身

強恕中學-開南大學-代訓藍レンタル-合作金庫-台北縣-興農牛代訓-Lamigo桃猿(11~) 09年D9位


ラ12 45試合 .288(104-30) 1本 12点 5盗塁 .357/.413 OPS.770 BB% 7.63% K% 12.71% RCWIN 0.16 0失策 守備率1.000

ラ13 75試合 .301(186-56) 0本 19点 17盗塁 .376/.333 OPS.710 BB% 9.39% K% 14.08% RCWIN 0.28 5失策 守備率.942

ラ14 2試合 .000(2-0) 0本 0点 0盗塁 .500/.000 OPS.500 BB% 50.00% K% 25.00% RCWIN 0.00 0失策 守備率-


厳しい外野争いの中で生き残りたい俊足外野手。13年に1番打者としてブレイクも昨年は藍寅倫と入れ替わるような形となり一軍でほとんど出番を得られず、二軍では54試合 打率.309 OPS.753 15盗塁。

 

 

82 李國生(リ・グォシェン) 26歳 右右 RF LF

基隆市出身

大理高中-台灣體院(富邦公牛)-興農牛レンタル-兄弟象練習生-國訓中心-義大犀牛練習生-Lamigo桃猿(14~) 13年D4位

 

兄12(二軍) 48試合 .379(124-47) 6本 30点 5盗塁 .431/.734 OPS1.165 BB% 8.97% K% 22.07% 0失策 守備率1.000

義13(二軍) 3試合 .143(7-1) 0本 0点 0盗塁 .143/.143 OPS.286 BB% 0.00% K% 42.86% 1失策 守備率.667

ラ14(二軍) 29試合 .204(54-11) 0本 5点 3盗塁 .368/.259 OPS.627 BB% 14.81% K% 35.19% 0失策 守備率1.000


右の長距離砲候補。昨年1月に右肩関節唇損傷が発覚し手術、シーズン絶望と思われたが4月16日の二軍戦で早くも出場を果たし主にDHに入りながら休み休みでシーズンを乗り切った。怪我の影響からか打撃成績が落ち込んでしまったのは寂しい限り。

 

 

23 陽耀勳(ヤン・ヤオシュン) 32歳 左左 CF RF LF

台東縣出身

華興高中-中國文化大學-福岡ソフトバンクホークス-パイレーツ-國訓中心-Lamigo桃猿(15~) 

 

マウンドに別れを告げ新たなスタートを切りたい選手。06~13年までソフトバンクでプレーした後パイレーツとマイナー契約を結ぶも7月に解雇され、國訓に入団しポップコーンリーグに参加。今年は6月のドラフトに参加も指名されず、その後義大が獲得に興味を示したが二度のメディカルチェックを受けるも左肩の古傷の部分に異常が見つかり獲得に至らず。その後ラミゴの練習に参加し契約となった。投手、野手両方で出来高が設定されてはいるものの当面アマでプレーしていた外野手としての起用が予想される。二軍では9/1現在で3試合に出場し打率.462 1本 4打点と好調で早々と一軍昇格が決まった。

 

 

9 王柏融(ワン・ボーロン) 22歳 右左 RF LF

屏東縣出身

穀保家商-中國文化大學-Lamigo桃猿(15~) 15年D1位

 

潘武雄と林益全を足した選手とも評される即戦力ルーキー。13年、14年の東アジア大会、昨年のU21などの国際大会で主力として活躍、ドラフト1位指名を受けた後NPB行きの噂もあったが結局職棒の野手としては最高額タイの500万元で契約した。打撃は落ちる球への対応に若干の弱さはあるものの、ストライクゾーンを理解したアプローチを見せ誘い球にも容易にはバットを出さず、守備では右翼として主にプレーし守備範囲は広いと言えるレベルではないものの打球判断に優れた面を見せる。

 

 

・指名打者

 

52 陳金鋒(チェン・ジンフォン) 38歳 右右 LF CF

台南市出身

中華中學-合作金庫-陸光棒球隊-合作金庫-ドジャース-La New熊(06~10)-Lamigo桃猿(11~) 05年D1位


ラ12 62試合 .217(212-46) 9本 35点 3盗塁 .332/.363 OPS.695 BB% 12.65% K% 21.34% RCWIN -0.34 0失策 守備率1.000

ラ13 49試合 .293(167-49) 6本 23点 0盗塁 .349/.497 OPS.846 BB% 6.99% K% 21.51% RCWIN 0.55 1失策 守備率.958

ラ14 43試合 .138(80-11) 0本 6点 0盗塁 .255/.150 OPS.405 BB% 13.83% K% 22.34% RCWIN -0.79 1失策 守備率.941

 

人気は相変わらずのレジェンド。昨年はDHでさえも出場機会をなかなか得られず、また腰の怪我などもあり右の代打に専念。しかしながら結果は散々で入団以来初のHR0本。9月20日の統一戦では2点を追う8回一死満塁から代打で登場、同じく大リーグ経験のある郭泓志と対戦、あわやHRかという大飛球を放つも惜しくもファールに。(結果は四球)今年は1月に古傷である脊髄圧迫の症状が出たためリハビリに専念。外野守備の練習もしておらず代打の切り札としてどこまでチームに貢献できるか。

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