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(WS=Win Shares:勝利に対して選手にどれだけ貢献度があったかを表す指標で、3で割るとその選手の貢献した勝利数が算出される。

ピンク色→新外国人、移籍選手 茶色→昨年のシーズン中ドラフトでの指名選手 

参考→https://www.ptt.cc/bbs/Sabermetrics/M.1413185408.A.3D9.html)

 

昨年のシーズンレビュー

 

 昨年は後期首位とゲーム差なしで台湾シリーズ進出を逃す悔しい結果となった義大。今年は主催試合を全て高雄市に位置する本拠地、澄清湖棒球場で行うことが決まっており南部のファンに初めてのチャンピオンフラグ奪還を誓う。しかしながらオープン戦では5敗1分と不安な立ち上がりで特に失点が多い投手陣と失策を連発している守備が気がかり。野手は上位打線の怖さはリーグ屈指で昨年後期だけで18HRを放った高國輝が開幕から出場し4番手の外野手として評価の高い林旺衛も控えるとなれば去年以上に得点を稼げるかもしれない。捕手から三塁へコンバート予定だった陽冠威は捕手の怪我人が多いこともあり開幕はとりあえず捕手で迎えることとなる。

 投手陣については開幕ローテは昨年先発の柱に躍り出た2年目左腕黃勝雄に羅力、義凡、史密斯の外国人3人の4人で回すことが決まっており、早くとも4週目から5人ローテにするとジョシュア監督。その場合5人目はロングリリーフから持ってくることとなる。一方でリリーフは昨年完璧な活躍を見せた羅嘉仁がオープン戦制球を乱すなど乱調で、今年新たに確立されるはずだった黃柏揚-林羿豪-羅嘉仁の勝利の方程式が崩れる恐れが出てきた。Lamigoと同じく投手陣に不安を抱えながらも野手陣でどれだけカバーできるかがポイントとなりそう。

 

 

2015年ベストメンバー

 

9張建銘 112G .299 1 44 .681 

D胡金龍 115G .350 5 55 .849 

7高國輝 52G .309 18 57 1.079

3林益全 119G .346 14 88 .907 

2陽冠威 80G .319 8 45 .847

4林威廷 98G .313 0 32 .714

8林旺衛 昨年出場なし

5方玄宗 17G .182 0 1 .405    

6林瑋恩 86G .224 0 15 .537

 

(控え)

・捕手 鄭達鴻 林琨笙 

・内野 陳凱倫 鄭兆行 藍小白 林宗男

・外野 吳宗峻 張詠漢 蘇建榮

 

(先発)

羅力

黃勝雄27G 9勝7敗1S1H 138.1IP 4.23

義凡

史密斯

林晨樺251勝7敗 81.1IP 5.31

(中継ぎ)

黃柏揚(28G 1敗1H 39.2IP 2.27)

蕭一傑(33G 5勝7敗2H 85.2IP 4.62

賴鴻誠(27G 2勝3敗4H 54.2IP 4.77

蔡明晉(26G 2勝2敗3H 23IP 5.09

林正豐(12G 1敗 16.1IP 2.76

陽建福83勝1敗 37.2IP 3.82

沈鈺傑(63.1IP 8.10

(セットアッパー)

林羿豪(59G 3勝4敗2S16H 65IP 3.05)

(抑え)

羅嘉仁(12G 1勝5S2H 15.2IP 0.00)

 

 

・監督、コーチ

 

(一軍)

監督:00ボン・ジョシュワ(~6/5)→94ロバート・エスピノザ(6/6~22)→80葉君璋(6/23~)

投手コーチ:94ロバート・エスピノザ→余文彬(6/6~)94ロバート・エスピノザ(6/23~)

ブルペンコーチ:97余文彬→73曹竣崵(6/6~22)97余文彬(6/23~)

打撃コーチ:27ダラス・ウイリアムズ

打撃コーチ:00ボン・ジョシュワ(6/23~)

守備コーチ:89馮勝賢

総合守備コーチ:76劉榮華(6/23~)

走塁コーチ:63許國隆(~6/22)→68施金典(6/23~)

一塁コーチ:13陳威志

トレーニングコーチ:92江奕昌

 

(二軍)

監督:67李居明

投手コーチ:73曹竣崵(6/23~)

ブルペンコーチ:21劉志昇

打撃コーチ:63許國隆→00ボン・ジョシュワ(6/6~22)

走塁コーチ:63許國隆(6/23~)

三塁コーチ:68施金典


 

・投手

 

56 黃勝雄(ファン・シェンション) 25歳 左左

台東縣出身

台東農工-嘉南藥理科技大學-La New熊レンタル-台中威達-義大犀牛(14~) 13年D1位

 

義14 27試合(25先発) 9勝7敗1S1H 138.1IP ERA4.23 K/9 7.74 BB/9 2.80 K/BB 2.77 GO/AO1.29 FIP3.54 QS52.0% 

 

職棒待望の台湾人先発左腕。開幕からローテを守り常時140km台中盤を計測するストレートを主な武器とし119Kで奪三振のタイトルを獲得。順調に勝ち星を伸ばし9月4日に9勝目を挙げ二桁勝利は確実かと思われたがそこから4試合連続で勝ち星なし、二軍落ちでシーズン終了。月給は11万元から14万元となったが、もし二桁勝利を達成していたら18万元になっていたとか。ホームでERA2.36、アウェーでERA6.53と差があり、今年は外国人3人が先発ローテに入る予定で残り2枠を陽建福、林晨樺などと争うこととなるため、決して油断できない。

 

 

41 蕭一傑(シャオ・イジェ) 29歳 右右

屏東縣出身

高苑工商-日南学園高-奈良産業大学-阪神タイガース-福岡ソフトバンクホークス-義大犀牛(14~) 13年D3位

 

義14 33試合(9先発) 5勝7敗2H 85.2IP ERA4.62 K/9 5.67 BB/9 2.94 K/BB 1.93 GO/AO0.64 FIP4.47 QS33.3% 

 

先発リリーフを行き来した右腕。2イニング以上のロングリリーフが12試合と救援陣の層が薄いチーム事情を反映していた。5月中旬から先発に回った後、6月以降から再びリリーフに戻りその後は先発をたまに挟みながらの登板が続いた。8月15日の兄弟戦では鄭凱文との「元阪神」対決が実現し、結果は鄭凱文が7.2IP/3R、蕭一傑が4.0IP/5Rと明暗が分かれる結果となった。

 

 

11 林晨樺(リン・チェンファ) 27歳 右右

高雄市出身

中道中學-中國文化大學-台灣電力-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 11年D1位

 

興12 24試合(20先発) 7勝10敗1H 125IP ERA3.96 K/9 5.54 BB/9 3.17 K/BB 1.75 GO/AO0.80 FIP5.32 QS40.0% 

義13 28試合(25先発) 15勝8敗1H 136IP ERA3.71 K/9 4.90 BB/9 1.52 K/BB 3.22 GO/AO0.71 FIP3.90 QS32.0%

義14 25試合(14先発) 1勝7敗 81.1IP ERA5.31 K/9 5.98 BB/9 2.10 K/BB 2.84 GO/AO0.75 FIP4.00 QS28.6%  

 

どん底に落ちた右のエース。13年の最多勝右腕も昨年は1勝さえ遠く、初勝利はシーズン24試合目の登板となった10月2日の兄弟戦、それもリリーフで何とか掴んだ勝利だった。ホームでERA2.79もアウェーでERA8.01と極端な差があり、チームメイトは不振の原因を「技術的なものではなく、13年にタイトルを獲得したことで打者を綺麗に打ち取ろうとして結果が出なかったメンタル的なもの」と評している。オフにはチームが彼を含む3選手をABLに派遣、そこで僅かなMLB行きのチャンスのために頑張るチームメイトを見て刺激を受けるなど収穫は多く、オールスターにも選ばれる活躍。今年は中継ぎからスタートすることが決まっているがいずれはまた先発に戻り台湾人先発の軸としての活躍に期待したい。

 


96 林羿豪(リン・イーハオ) 24歳 右右

新竹市出身

西苑中學-読売ジャイアンツ(06~13)-義大犀牛(14~) 13年D2位

 

義14 59試合 3勝4敗2S16H 65IP ERA3.05 K/9 8.86 BB/9 2.49 K/BB 3.56 GO/AO1.38 FIP3.20

 

リリーフの柱として一年間活躍した右腕。テークバックの大きいフォームから投げこむ最速150kmのストレートを軸に投球を組み立てる。59試合はチーム最多登板で抑えと中継ぎをこなし、K/9 8.86は30イニング以上を投げたリリーフ投手では郭泓志に次ぐ2番目の高さだった。21Uワールドカップではオーバーエイジ枠で出場、抑えとして活躍し胴上げ投手となり、見事リリーフとしてベストナインに選ばれた。昨年の開幕は抑えとして起用されたが今年はセットアッパーを任される予定。

 

 

48 賴鴻誠(ライ・ホンチェン) 27歳 左左

桃園縣出身

平鎮高中-國立體院(台灣啤酒)-中信鯨レンタル-兄弟象レンタル-桃園航空城-興農牛代訓-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 10年D2位

 

興12 26試合(14先発) 3勝7敗 93.1IP ERA5.59 K/9 4.44 BB/9 5.11 K/BB 0.87 GO/AO0.97 FIP5.00 QS35.7% 

義13 28試合(9先発) 4勝6敗2H 66.2IP ERA5.54 K/9 4.19 BB/9 3.51 K/BB 1.19 GO/AO1.27 FIP5.07 QS33.3% 

義14 27試合(5先発) 2勝3敗4H 54.2IP ERA4.77 K/9 3.46 BB/9 2.47 K/BB 1.40 GO/AO1.44 FIP3.75 QS20.0%

 

年々先発での登板が減少している左腕。昨年はリリーフがメインとなり初勝利は9月12日と遅かった。とはいえ被本塁打が13年の7HRから昨年は1HRに減少、FIPも1点以上向上し内容は良かった。しかし各チーム60%台後半が平均値の中でLOB%が13年60.7%、昨年56.1%と低かった。ランナーを背負っても粘り強い投球を。またK/9が年々悪化、逆にBB/9が改善、ゴロアウトの増加も気になるところ。投球スタイルに変化があったか。

 

 

17 黃柏揚(ファン・ボーヤン) 26歳 右右

台北市出身

秀峰高中-萬能科技大學-兄弟象レンタル-國訓中心-台北市-台東綺麗珊瑚-義大犀牛(14~) 13年D7位

 

義14 28試合 1敗1H 39.2IP ERA2.27 K/9 3.86 BB/9 2.27 K/BB 1.70 GO/AO1.10 FIP4.36

 

ルーキーながら首脳陣の信頼を勝ち取った右腕。二軍で11試合に投げ、5月中旬に一軍昇格。右打者を被打率.152と抑え安定した投球を見せ、月給5.5万元→9万元と64%の大幅アップを勝ち取った。今年は勝利の方程式の一員として7回を任される予定だが、対左の被打率.333を改善するため新たな球種の習得をコーチから薦められている。現状ほぼスライダーしか試合で使っていないが球種を増やしさらなる活躍に向けて投球の幅を広げたい。

 

 

46 陽建福(ヤン・ジェンフ) 36歳 右右

台東縣出身

高苑工商-台灣體院(富邦公牛)-台灣電力-國家儲訓-合作金庫-興農牛(03~12)-義大犀牛(13~) 03年途D優先指名


興12 22試合(16先発) 4勝9敗 100.1IP ERA5.65 K/9 5.38 BB/9 3.50 K/BB 1.54 GO/AO1.55 FIP4.32 QS25.0% 

義13 27試合(19先発) 3勝7敗1H 110.2IP ERA3.98 K/9 5.20 BB/9 2.68 K/BB 1.94 GO/AO1.08 FIP3.90 QS36.8%

義14 8試合(7先発) 3勝1敗 37.2IP ERA3.82 K/9 3.35 BB/9 2.87 K/BB 1.17 GO/AO1.38 FIP4.46 QS28.6%

 

怪我に悩まされたベテラン。昨年は春季キャンプのオープン戦で左太ももを傷め、治ったかと思えば右肘の違和感に苦しみ、7月13日にようやく一軍初登板。結果としてキャリア最少の登板数に終わったが内容は悪くなく、特に対Lamigo戦は3戦3勝、ERA0.86。オフの10月20日にここ数年悩まされてきた右肘の骨片を摘出。本人は元々手術したくなかったものの怪我で二軍落ちしたことを機に決断した。3年契約が終わり9万元減の月給24万元となったがかつてのエースはもう一度ファンの記憶に残るような活躍をしたいと意気盛んだ。

 

 

16 林彥峰(リン・イェンフォン) 30歳 右右

台北市出身

華興中學-合作金庫-國立體院(台灣啤酒)-フィリーズ-台北市-千葉ロッテマリーンズ-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 11年D2位

 

興12 45試合(3先発) 2勝5敗14S 58.2IP ERA6.44 K/9 4.76 BB/9 3.38 K/BB 1.41 GO/AO1.60 FIP4.34  QS33.3%

義13 15試合 20.1IP ERA5.75 K/9 3.54 BB/9 2.21 K/BB 1.60 GO/AO1.94 FIP3.37

義14 33試合 2勝2敗5H 32IP ERA5.06 K/9 2.81 BB/9 2.25 K/BB 1.25 GO/AO1.00 FIP4.34

 

期待された活躍ができていない右腕。登板数は13年と比べ増加したが内容はいいものとは言えず、特にアウェーでの登板でERA7.88、また対Lamigo戦でERA11.57と散々だった。今年はビハインドでの登板が多くなるものと予想されるが腐らず着実に結果を残したい。

 

 

95 簡嘉佑(ジェン・ジァヨウ) 24歳 右右

台北市出身

中道中學-台北體院-台北市-台北體院-崇越科技-國訓中心-台北市-義大犀牛(14~) 13年D5位

 

義14 12試合 23.2IP ERA6.08 K/9 3.04 BB/9 2.66 K/BB 1.14 GO/AO0.79 FIP4.41

 

二軍では先発6試合、リリーフ8試合に投げたが一軍ではすべてリリーフでの登板。被打率は左右ともに3割超えとプロの壁はまだ高かったか。昨年は出番がそれほど多くなかったにも関わらずボークがリーグトップの2つ、気をつけたい。

 

 

19 蔡明晉(ツァイ・ミンジン) 31歳 右右

台南市出身

強恕中學-國立體院(台灣啤酒)-代訓藍レンタル-興農牛代訓-興農牛(08~12)-義大犀牛(13~) 06年代訓D2位

 

興12 一二軍とも試合出場なし  

義13 41試合 5勝4敗1S9H 47IP ERA4.02 K/9 4.79 BB/9 3.26 K/BB 1.47 GO/AO1.23 FIP3.72 

義14 26試合 2勝2敗3H 23IP ERA5.09 K/9 5.48 BB/9 0.78 K/BB 7.00 GO/AO1.04 FIP3.14

 

タフなベテランリリーバー。K/BBは素晴らしいがその一方でLOB%が50.6%と走者を還してしまう場面が多く目についた。通算248試合で235試合にリリーフとして登板しているが、今年は先発候補にも名前が挙がっており、4年ぶりにまっさらなマウンドで彼の姿が見られるかもしれない。

 

 

34 林正豐(リン・ジェンフォン) 33歳 右右

澎湖縣出身

高苑工商-合作金庫-國家儲訓-統一獅代訓-統一獅(06~07)-統一7-ELEVEn獅(08~12)-義大犀牛(13~) 04年代訓D2位


統12 一二軍とも試合出場なし

義13 50試合 3勝6敗1S11H 48.2IP ERA3.70 K/9 5.92 BB/9 3.14 K/BB 1.88 GO/AO1.02 FIP3.28 

義14 12試合 1敗 16.1IP ERA2.76 K/9 6.06 BB/9 3.31 K/BB 1.83 GO/AO1.12 FIP4.13

 

ベテランリリーバー。13年に自己最多タイの50試合登板と見事テスト入団から蘇ったが昨年は出番を減らした。しかしながら二軍では22試合でERA2.25と成績は決して悪くなかった。


 

49 羅嘉仁(ルォ・ジャーレン) 29歳 右右

屏東縣出身

善化高中-中國文化大學-合作金庫-アストロズ-ポップコーンリーグ・台東綺麗珊瑚-義大犀牛(14~) 14年D1位

 

義14 12試合 1勝5S2H 15.2IP ERA0.00 K/9 10.91 BB/9 2.30 K/BB 4.75 GO/AO1.25 FIP1.74

 

実力は群を抜く、メジャー経験あるストッパー。昨年は台湾人投手最速の156kmをマークし、ストレートの質は職棒では群を抜いていた。12試合の登板でERA0.00、走者を1人も返さないという完璧な投球で今年は開幕から抑えのポジションに就き、あわよくば海外挑戦のチャンスを狙う。突如制球が乱れ乱調になるのが玉に瑕。本人もそれは自覚しており、走り込みなどを行い下半身強化に努めているという。

 

 

42 陳煥揚(チェン・ファンヤン) 30歳 右右

台東縣出身

中道中學-台北體院-合作金庫-興農牛代訓-興農牛(11~12)-義大犀牛(13~) 09年D6位


興12 63試合 3勝5敗2S8H 86.1IP ERA4.27 K/9 6.67 BB/9 3.13 K/BB 2.13 GO/AO1.19 FIP3.91  

義13 51試合 2勝2敗10H 58IP ERA4.50 K/9 5.28 BB/9 2.48 K/BB 2.13 GO/AO0.88 FIP3.40 

義14 6試合 1敗 8IP ERA6.75 K/9 9.00 BB/9 2.25 K/BB 4.00 GO/AO0.55 FIP3.78 

 

不振のシーズンを送った右腕。11年から3年連続50試合以上に登板したリリーバーも3年で計267.1IPという投げ過ぎからか昨年は大不振で、開幕1、3戦目にこそ投げたものの長らく二軍での登板が続いた。二軍ではチーム最多の32試合に投げERA3.50、5Sをあげた。

 

 

32 羅政龍(ルォ・ジェンロン) 28歳 左左

台東縣出身

成功商水-台灣體院(富邦公牛)-代訓紅レンタル-合作金庫-興農牛代訓-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 09年D2位


興12 25試合(9先発) 4敗 43IP ERA7.53 K/9 5.23 BB/9 8.79 K/BB 0.60 GO/AO1.30 FIP6.42  QS11.1%

義13(二軍) 13試合(4先発) 1勝4敗 22.1IP ERA9.27 K/9 8.87 BB/9 12.49 K/BB 0.71 GO/AO0.89

興14 6試合 1敗 7.1IP ERA7.36 K/9 8.59 BB/9 6.14 K/BB 1.40 GO/AO1.00 FIP3.54

 

なんとか首の皮一枚つながった左腕。入団してから5年で目立った成績を残せずオフは本人もクビを覚悟したそうだが球団は半年契約を提示。「チームに左腕が不足しているため対左打者に対するピッチングを期待している」とコーチから言われたとのこと。昨年はチームの方針により二軍で一塁も守り19打席に立ち打率.278。ただ本業のピッチングは二軍でも8試合でERA15.75と散々だった。

 

 

61 沈鈺傑(ジェン・ユジェ) 34歳 左左

台中市出身

美和中學-別府大学-合作金庫-中信鯨(05~08)-興農牛(09~12)-義大犀牛(13~) 04年D1位


興12 54試合(2先発) 2勝5敗1S8H 65.1IP ERA7.30 K/9 5.79 BB/9 3.44 K/BB 1.68 GO/AO0.90 FIP5.04  QS0%

義13 56試合 1勝1S9H 45IP ERA4.20 K/9 4.60 BB/9 1.60 K/BB 2.88 GO/AO0.87 FIP3.64 

義14 6試合  3.1IP ERA8.10 K/9 5.40 BB/9 2.70 K/BB 2.00 GO/AO0.40 FIP7.90

 

大スランプに陥ったベテラン。通算489試合登板の実績あるリリーバーも昨年は自己最少の6試合の登板に終わり、月給も13年の22万元から14年15.4万→今年12万と2年でおよそ半分に。左のリリーフが不足している現状もう一度輝きを取り戻したい。二軍では14試合でERA1.08と好成績。

 

 

65 陳冠儒(チェン・グァンルー) 24歳 左左

台南市出身

東石高中-輔仁大學-新北市-國訓中心-義大犀牛(14~) 14年D4位


義14 1試合  2IP ERA13.50 K/9 0.00 BB/9 9.00 K/BB 0.00 GO/AO1.00 FIP6.40

 

左のリリーフとして開幕一軍を狙う小柄な左腕。昨年は9月13日のLamigo戦が一軍初登板で、5点ビハインドの7回から先頭の陳金鋒に緊張からストレートの四球を与えると5安打2四球と乱れ2.0IP/5Rとほろ苦いデビューとなった。二軍では2試合、2.1IPを投げ無失点。

 

 

71 張耿豪(ジャン・ゲンハオ) 24歳 右右

嘉義縣出身

南英商工-台灣體院(富邦公牛)-興農牛(10~12)-義大犀牛(13~) 09年D1位


興12 46試合(4先発) 3勝3敗2H 62.2IP ERA5.89 K/9 5.46 BB/9 4.60 K/BB 1.19 GO/AO1.38 FIP4.96 QS25.0%

義13 26試合 2勝1H 36.2IP ERA5.15 K/9 3.44 BB/9 4.42 K/BB 0.78 GO/AO1.14 FIP4.48 

義14(二軍) 30試合(2先発) 5勝2敗2S4H 49IP ERA5.33 K/9 4.41 BB/9 2.57 K/BB 1.71 GO/AO1.54

 

怪我が心配な右腕。プロ入り時は将来の台湾代表確実とも称された右腕も急性椎間板ヘルニアにかかり昨年は二度一軍に昇格するも登板なし。春季キャンプでは腰に違和感を訴え再発の可能性も。一年目から数多くの登板をこなし酷使が心配されるがそろそろプロ6年目、若さだけでなく成績で認められる成績を残したいところ。

 

 

91 許文錚(シュ・ウェンジェン) 28歳 右右

澎湖縣出身

西苑高中-中國文化大學-台灣體院(富邦公牛)-興農牛レンタル-合作金庫-國家儲訓-興農牛代訓-興農牛(11~12)-義大犀牛(13~) 10年D3位


興12 16試合(7先発) 1勝4敗 44IP ERA5.73 K/9 3.27 BB/9 6.75 K/BB 0.48 GO/AO2.26 FIP6.40  QS28.6%

義13 2試合 2IP ERA0.00 K/9 4.50 BB/9 0.00 K/BB - GO/AO4.00 FIP2.42

義14(二軍) 26試合(8先発) 22敗6H 46.2IP ERA4.24 K/9 2.70 BB/9 7.33 K/BB 0.37 GO/AO2.69

 

右のアンダースロー。低めにボールを集めゴロを打たせるのが持ち味だがとにかく制球がアバウトなため四死球が多いのが難点。

 

 

47 范玉禹(ファン・ユユ) 20歳 右左

花蓮縣出身

花蓮體中-義大犀牛 13年高D1位


義13(二軍) 2試合 2IP ERA0.00 K/9 9.00 BB/9 0.00 K/BB - GO/AO1.00

義14(二軍) 16試合(7先発) 2勝4敗 38.1IP ERA6.34 K/9 3.52 BB/9 3.29 K/BB 1.07 GO/AO0.64

 

将来性豊かな大型右腕。最速144kmのストレートにスライダー、カーブを投じるが193cm 90kgの体格の割にはボールに威力が感じられないのは成長途上と見るか。13年の高校生ドラフトで指名された選手の中で一軍経験がないのは彼のみ。プロ入りから比べると5kg体重を増やし一軍デビューの時を待っている。

 

 

90 黃思漢(ファン・スーハン) 25歳 右右

高雄縣出身

美和中學-嘉義大學-環球科技大學-統一獅レンタル-台中威達-國訓中心-新北市-義大犀牛(14~) 14年D5位

 

義14(二軍) 9試合 4H 12.2IP ERA1.42 K/9 4.26 BB/9 1.42 K/BB 3.00 GO/AO1.07

 

右の中継ぎ。ジョシュア監督から若手投手陣の中で期待を寄せる一人として名前を挙げられ、年末にABLに送りこまれた義大三人衆の一人。ABLでの成績は6試合 2勝1H ERA8.59。

 

 

74 蔡欣宏(ツァイ・シンホン) 25歳 右右

高雄縣出身

東石高中-台灣體大-兄弟象レンタル-台灣電力-義大犀牛(14~) 14年D3位

 

義14(二軍) 7試合 1敗2H 8IP ERA2.25 K/9 6.75 BB/9 6.75 K/BB 1.00 GO/AO1.00

 

リリーフで芽が出るか楽しみな右腕。昨年は二軍で7試合でリリーフ登板。08年にメディカルチェックで肘に骨の棘が見つかりカブスと契約ならず、という苦い経験の後マネージャーの必要性を痛感し契約を交わした。コントロールが悪く球速の速い官大元(兄弟)という例えもされているが、プロでやっていくにはスライダー以外にも使える球種を覚えたいところ。

 

 

82 曾冠儒(ツェン・グァンルー) 26歳 左左

台北市出身

中道中學-嘉義大學-興農牛レンタル-台中威達-國訓中心-新北市-義大犀牛(14~) 14年D8位

 

義14(二軍) 6試合 2H 2.2IP ERA10.13 K/9 10.13 BB/9 6.75 K/BB 1.50 GO/AO3.00

 

華奢な左腕。昨年のプロフィールから体重は56→60kgとなっているが相変わらず細すぎる体が心配。今年に入ってからの情報がほぼないことから故障している可能性も。

 

 

18 史密斯(ライアン・ローランドスミス) 32歳 左左 →5/17に解雇 

オーストラリア出身

ニューカッスル高-マリナーズ-アストロズ-カブス-レッドソックス-ダイヤモンドバックス-ブルージェイズ-レッズ-義大犀牛(15~)

 

元マリナーズの先発ローテ左腕。昨年は4年ぶりにメジャーでの登板を果たし6試合 7.1IP ERA4.91。先発として起用予定だがオープン戦では130km後半のツーシームを打者に捉えられる場面が目立ち実績があるとはいえ活躍は厳しそう。主な変化球はスライダー、カーブ、MLB史上初の名字にハイフンを有する選手として知られるが登録名は「スミス」をとったものに。

 

 

39 羅力(マイク・ローリー) 31歳 右右 

アメリカ出身

ヴィラノーヴァ大-米独立・ニューアークベアーズ-米独立・ロングアイランドダックス-パイレーツ-メキシカンリーグ・カネロスデロスモチス-米独立・ロングアイランドダックス-Lamigo桃猿(12~13)-KTウィズ-義大犀牛(15~)

 

ラ12 8試合(7先発) 6勝1敗 50.1IP ERA2.50 K/9 5.54 BB/9 0.72 K/BB 7.75 GO/AO1.11 FIP2.94  QS57.1%

ラ13 34試合(34先発) 11勝12敗 218IP ERA3.47 K/9 6.28 BB/9 1.73 K/BB 3.62 GO/AO1.36 FIP3.27 QS64.7%

 

2年ぶりに職棒復帰した右腕。13年オフにロッテの入団テストを受け伊東監督に196cmの長身から投げ下ろす独特のスライダーを評価されたが不合格。昨年は韓国のKTウィズに在籍し二軍で一年間プレーし16試合 7勝 ERA3.63。オフにリリースされた後はLamigoが獲得を狙っていたが義大でプレーを決めたのはKT時代にチームメートだった元義大の希克(シスコ)のアドバイスがあったからとのこと。今年は3月上旬に開幕投手を通達され一年間先発の柱としての活躍が期待される。

 

 

45 義凡(エバン・マクレーン) 33歳 左左 →5/17に解雇 

アメリカ出身

プレゼントバレー高-フェザーリバー大-メッツ-ダイヤモンドバックス-カージナルス-オリックスバファローズ-メキシカンリーグ・カンペチェパイレーツ-義大犀牛(15~)

 

2度目の職棒となる先発左腕。11~12年にはオリックスに在籍し通算8勝。13年8月には統一が獲得、二軍でチャンスを待っていたが外国人枠に限りがあるため一軍に登録されず約1カ月で退団した。12年にNPBでプレーした際は平均球速133km、ストレートの割合は僅か22%、カットボール28%、シュート24%という技巧派左腕。他にもチェンジアップ、カーブを投げ打者のタイミングを外していくピッチングが持ち味。

 

 

44 何南德(ギャビー・ヘルナンデス) 29歳 右右 →5/20に登録 

アメリカ出身

ベレンジーサイットプレパラトリースクール-メッツ-マーリンズ-マリナーズ-ロイヤルズ-ホワイトソックス-ダイヤモンドバックス-米独立・ジョリエットスラマーズ-米独立・サザンメリーランドブルークラブス-義大犀牛(15~)

 

前期優勝の立役者となるか期待の右腕。前期首位を走るラミゴ戦で相性の悪かった史密斯、義凡の2名に代わって飛克と共に登録されたあたり、球団の前期優勝への本気度が伺える。2年目の05年に1Aで6勝1敗、ERA2.43と早速数字を残すと06年にはベーブボールアメリカのメッツトッププロスペクトの3位に入るなど期待値は高かった。しかしながらその後は大きな成長が見られず09~11年まで3Aで先発として起用された後12年を最後に舞台を米独立等に移し昨年は米独立とABLで計210.1IPを投げ9勝13敗、ERA4.75、今年は米独立で3試合全てに先発し2勝1敗 ERA2.84。サイド気味のフォームでストレートの平均は90マイル前半、カーブ、チェンジアップが主な球種も積極的にストライクを取りに行こうとせずコーナーを突くのにこだわりがちというレポートも。胡金龍とは12年の米独立時代以来3年ぶりのチームメイトになった。

 

 

31 飛克(チャッキー・フィック) 30歳 右右 →5/21に登録、6/5に解雇 

アメリカ出身

ニューベリーパーク高-カリフォルニア州立大学ノースリッジ校-カージナルス-アストロズ-ロッキーズ-メキシカンリーグ・タバスコキャメルトン-米独立・ランカスターバーンストーマーズ-義大犀牛(15~)

 

何南德と共に新たに先発陣に加わった右腕。12年にカージナルス、アストロズでメジャー経験があり計20試合 ERA4.38。マイナーではほとんどがリリーフでの登板も今年は米独立で2試合全てに先発し11IP ERA2.45。192cmの長身からサイド気味にリリースし、平均90マイルのツーシーム、平均80マイルのカットボールを軸にフォーシームとチェンジアップを組み合わせるゴロボーラー。

 

 

40 希克(アンドリュー・シスコ) 32歳 左左 6/7に登録

アメリカ出身

イーストレイク高-カブス-ロイヤルズ-ホワイトソックス-ジャイアンツ-ヤンキース-メキシカンリーグ・カンペチェ-米独立・ペイトリオッツ-メキシカンリーグ・ベラクルス-義大犀牛(13~14)-ktウィズ-義大犀牛(15~)

 

義13 21試合(21先発) 8勝6敗 133.1IP ERA2.70 K/9 6.14 BB/9 2.57 K/BB 2.39 GO/AO1.16 FIP3.38 QS76.2% 

義14 14試合(14先発) 8勝3敗 93IP ERA2.13 K/9 10.65 BB/9 2.52 K/BB 4.23 GO/AO0.94 FIP2.24 QS78.6%

 

帰ってきた頼れる大型左腕。昨年は6月まで義大でエースとして大活躍も開幕前にシーズン途中でもいつでも移籍できる条項を契約に盛りこんでいたため、KBO ktウィズが5万ドルの移籍金を支払い獲得。昨年はktウィズが新球団であるため二軍でプレー、今年から念願の一軍の舞台で左の先発としての活躍が期待されるも17試合 6敗 ERA6.23と振るわず、特にBB/9が5.77と制球の乱れが顕著だった。そのような中で途中から中継ぎに配置転換され、5月27日にウエーバー公示。その後統一や中信兄弟も獲得に関心を示していたが最終的に退団後も連絡を取り続けていた古巣にカムバックした。チームメートには昨年ktウィズの二軍で共にプレーした頼れる右のエース羅力もおり、打高投低の今季も活躍に期待できそう。

 

 

18 倪福德(ニー・フーデ) 33歳 左左 

屏東縣出身

屏東高中-嘉義大學-國家儲訓-中信鯨代訓-中信鯨(07~08)-タイガース-ドジャース-米独立・ランカスターバーンストーマーズ-米独立・カムデンリバーシャークス-義大犀牛(15~) 15年D2位

 

7年ぶりに職棒に戻ってきた左腕。07~08年に中信在籍時は主に左の先発として起用され勝ち星には恵まれなかったが2年共にERA3点台と安定感を発揮、08年には132Kで奪三振のタイトルを獲得。08年オフにチームの解散により行われた特別ドラフトで兄弟象から1位指名を受けるも本人は特別ドラフトに参加するとの意思表明もしておらず、ドラフト前にも兄弟側にすでにいくつかの国外のチームから連絡があったとして兄弟側の怒りを買いながらも入団をせずタイガースに移籍。メジャーでは左の中継ぎとして2年で計58試合に登板、ERA4.33。14年9月に帰国した際、以前にこじれた兄弟と90日間の交渉期間があったものの合意には至らず、今年のドラフトへ参加となった。今季は米独立で7試合全てに先発し2勝1敗 ERA3.38。以前はサイドスローに近いフォームからストレートと横に滑るような軌道を描くスライダーのコンビネーションで打者を料理していたが現在は腕の角度が上がりスリークォーターに。チームは左の先発として大きな期待を寄せ、2年半の複数年契約で月給40万元以上という好待遇で迎え入れた。

 

 

77 林政賢(リン・ジェンシェン) 20歳 左左 

花蓮縣出身

平鎮高中-中國文化大學-義大犀牛(15~) 15年D6位

 

若いながらも完成度の高い投球を見せる左腕。ストレートはほとんど130km台ながらナックルカーブを操る器用さ、ストレートのノビ、そしてストレートとチェンジアップの球種の見分けがつきにくい点が評価されており、若くしてベテランのような投球を見せる技巧派。職棒でプレーするにはもう少しストレートの球速を高め、すぐ表情が顔に出るメンタルの強化も行いたい。

 

 

12 彭世杰(ポン・シジェ) 19歳 右右 

南投縣出身

中興高中-義大犀牛(15~) 15年D9位

 

職棒では数少ない南投出身の高卒右腕。野球を始めたのは中学からと遅かったが、高1からすでにエースに。高卒ながらスプリットを一番の武器とし、ダイナミックなフォームから最速145kmを計測するストレートを投じる。今後の伸びしろに期待したい。

 

 

3 陳泓亦(チェン・ホンイ) 23歳 右右 

台中市出身

西苑中學-台灣體育學院-ツインズ-台灣體育學院-義大犀牛(15~) 15年D11

 

10年の玉山盃でMVPを獲得。高校卒業後の10~13年までツインズRkでプレーし先発とリリーフをこなし、高い奪三振能力と制球の良さを見せた。しかし「147km出したこともある」と本人が語るストレートも肩の故障もあってか帰国後参加した大学の春季リーグでは140km止まりで、今年に入りドラフトのため職棒全球団の練習に参加した結果でのこの指名順位はやはり健康に問題があるとの判断が球団側からなされたか。持ち球はツーシーム、スライダー、チェンジアップ。

 

 

・捕手


7 鄭達鴻(ジェン・ダーホン) 34歳 右左 C LF 

台東縣出身

高苑工商-中國文化大學-國家儲訓-興農牛代訓-興農牛(05~12)-義大犀牛(13~) 03年代訓D5位


興12 105試合 .283(360-102) 1本 37点 5盗塁 .367/.353 OPS.720 BB% 10.93% K% 11.4% RCWIN -0.34 6失策 守備率.983 CS% 26.2%

義13 107試合 .289(304-88) 0本 32点 17盗塁 .353/.368 OPS.721 BB% 7.23% K% 10.69% RCWIN 0.11 3失策 守備率.989 CS% 17.5%

義14 97試合 .298(312-93) 1本 35点 20盗塁 .372/.359 OPS.731 BB% 8.61% K% 13.61% RCWIN 0.33 1失策 守備率.994 CS% 16.7%

 

今年は捕手と外野手どちらでの出場が多くなるか注目のベテラン。昨年は10年以来の20盗塁を記録、まだまだ衰えは感じられない。怪我の影響もあり外野もしくはDHでの出場が主で、捕手としての出場数は58→41→21と年々減少しているが、外野争いが熾烈を極めるだけに捕手として方克偉、林琨笙とのレギュラー争いになるか。本人は捕手というポジションに対しまだ愛着がある様子。

 

 

29 陽冠威(ヤン・グァンウェイ) 26歳 右右 C 3B LF

台東縣出身

華興中學-中國文化大學-崇越科技-國訓中心-義大犀牛(13~) 12年D4位

 

義13 23試合 .270(37-10) 1本 8点 1盗塁 .286/.378 OPS.664 BB% 4.76% K% 19.05% RCWIN -0.04 2失策 守備率.955 CS% 18.2%

義14 80試合 .319(282-90) 8本 45点 1盗塁 .346/.472 OPS.817 BB% 4.26% K% 19.67% RCWIN 1.01 6失策 守備率.988 CS% 25.3%


持ち前の打力でアピールした選手。昨年は以前から評価の高かった打撃が2年目で花開き5番打者として41試合に出場、今年は長打力を生かして三塁コンバートの予定だったが捕手に怪我人が相次いだため開幕は捕手として起用される見込み。昨年シーズン終了後ABL・ブリスベンに派遣され、チームメイトの林晨樺がマウンドに上がった際にはマスクを被るもそれ以外は三塁か一塁の守備についていた。ABLでは27試合 打率.240 2本 7打点。

 

 

2 方克偉(ファン・ケウェイ) 27歳 右右 C 1B

嘉義縣出身

高苑工商-立德大學-La New熊レンタル-統一獅レンタル-統一7-ELEVEn獅練習生-兄弟象(10)-興農牛(10~12)-義大犀牛(13~) 09年D10位


興12 47試合 .223(130-29)2本 10点 1盗塁 .299/.338 OPS.637 BB% 8.28% K% 17.93% RCWIN -0.46 3失策 守備率.984 CS% 35.0%

義13 50試合 .293(82-24) 0本 7点 3盗塁 .376/.341 OPS.718 BB% 8.51% K% 12.77% RCWIN 0.17 1失策 守備率.989 CS% 41.2%

義14 48試合 .295(112-33) 1本 11点 0盗塁 .325/.366 OPS.691 BB% 3.33% K% 18.33% RCWIN -0.08 2失策 守備率.988 CS% 28.6%

 

活躍の足掛かりをつかみたい捕手。昨年は陽冠威に次ぎ40試合でマスクを被った。ジョシュア監督から「彼は潜在能力のある選手ではなく、いいキャッチャーでありいいバッターである」と高い評価を受け陽冠威の三塁転向が目される今季は正捕手の座につくチャンス。彼のいとこである溫雅云は今年からLamigoのチア「Lamigirls」の一員に。

 

 

20 林琨笙(リン・クンシェン) 28歳 右右 C 1B

台中市出身

台中高農-台灣體院(富邦公牛)-台中威達-國家儲訓-興農牛(11~12)-義大犀牛(13~) 10年D4位


興12 88試合 .282(252-71) 4本 25点 1盗塁 .343/.405 OPS.748 BB% 7.47% K% 11.03% RCWIN -0.15 1失策 守備率.996 CS% 38.5%

義13 91試合 .239(226-54) 0本 32点 0盗塁 .288/305 OPS.593 BB% 6.27% K% 11.37% RCWIN -1.02 5失策 守備率.987 CS% 47.9%

義14 23試合 .260(50-13) 0本 10点 0盗塁 .302/.300 OPS.602 BB% 0.00% K% 16.67% RCWIN -0.15 4失策 守備率.969 CS% 17.6%

 

攻撃型捕手への変身目指す元レギュラー。昨年は怪我とアジア大会による離脱で出場機会が減少、加えて若手捕手の成長で安泰な立場ではいられなくなっている。葉君璋副GMからは練習から全力でフルスイングするようアドバイスされ、プロ4年で通算5HRも今年掲げる目標はシーズン10HR。

 

 

5 林憲章(リン・シェンジャン) 27歳 右右 C 1B

花蓮出身

穀保家商-嘉義大學-台北市-國訓中心-義大犀牛自主育成-義大犀牛(14~) 13年D8位

 

義13(二軍) 2試合 .167(6-1) 0本 1点 0盗塁 .167/.167 OPS.334 BB% 0.00% K% 16.67% 0失策 守備率1.000 CS% 20.0%

義14 1試合 .000(1-0) 0本 0点 0盗塁 .000/.000 OPS.000 BB% 0.00% K% 0.00%  RCWIN -0.02 0失策 守備率.- CS% -

 

13年は自主育成選手という名目で義大に在籍していたが出場はわずか2試合と謎多き選手だったが、昨年は一年間二軍の正捕手を務めあげ、5月18日の統一戦で1試合だけながら一軍の舞台を踏んだ。二軍では52試合に出場、.293 1本 19打点 CS% 32.7%をマーク。

 

 

26 蔡友達(ツァイ・ヨウダー) 25歳 右右 C 1B 3B

屏東縣出身

台東體中-大同高中-台北體院-國訓中心-桃園航空城-義大犀牛(14~) 14年D6位

 

義14(二軍) 19試合 .213(47-10) 0本 6点 0盗塁 .283/.234 OPS.517 BB% 7.41% K% 7.41% 3失策 守備率.955 CS% 28.6%

 

強肩と長打力が武器の捕手。キャッチングに難ありとの前評判通り、昨年は出場機会は少ないながらも2つの捕逸を記録。丁寧な守りを心がけたい。

 

 

・内野手

 

9 林益全(リン・イーチュエン) 30歳 右左 1B

高雄市出身

南英商工-台灣電力-興農牛代訓-台灣電力-興農牛(09~12)-義大犀牛(13~) 07年D1位


興12 113試合 .371(450-167) 13本 92点 2盗塁 .419/.573 OPS.993 BB% 6.54% K% 9.41% RCWIN 3.12 10失策 守備率.977

義13 113試合 .357(417-149) 18本 79点 4盗塁 .415/.549 OPS.965 BB% 8.14% K% 8.99% RCWIN 2.94 13失策 守備率.984

義14 119試合 .346(465-161) 14本 88点 1盗塁 .398/.510 OPS.907 BB% 7.69% K% 6.35% RCWIN 3.31 6失策 守備率.994

 

もはや非の打ちどころがない義大の主砲。高いレベルで成績が安定しており3月と5月以外は月間打率3割以上をマーク。打点王、ゴールデングラブ、ベストナイン、そして史上初の3度目のシーズンMVP獲得と充実の一年だった。記録に目を移すと8月26日~29日にかけて10打数連続安打の新記録を達成。今年は開幕から4番を任される見込み。

 

 

64 林威廷(リン・ウェイティン) 26歳 右右 SS 2B 3B

台北市出身

平鎮高中-台灣體大-中信鯨レンタル-崇越科技-國訓中心-台灣電力-義大犀牛(14~) 13年D4位

 

義14 98試合 .313(332-104) 0本 32点 12盗塁 .353/.361 OPS.714 BB% 4.89% K% 14.40% RCWIN 0.33 24失策 守備率.947

 

新人王争いに最後まで食い込んだ内野手。開幕から「9番・遊撃」で出場を続け7月下旬からは2番も任されるように。プレッシャーの少ない9番で打席に入れたことが結果につながったようだ。しかし9月3日の兄弟戦でバントをした際に右手指を骨折、約1カ月の離脱があったのが痛かった。守りでは安定しているとの前評判とは一転、広い守備範囲を誇るも球際に弱く、選球眼の向上と共に課題の一つ。


 

24 陳凱倫(チェン・カイルン) 28歳 右右 2B 3B SS

屏東縣出身

桃園農工-開南大學-代訓藍レンタル-桃園航空城-國家儲訓-興農牛代訓-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 10年D5位


興12 65試合 .228(167-38) 0本 13点 1盗塁 .299/.287 OPS.586 BB% 8.21% K% 18.46% RCWIN -1.00 9失策 守備率.969

義13 76試合 .275(262-72) 2本 30点 5盗塁 .345/.340 OPS.685 BB% 7.67% K% 14.33% RCWIN -0.41 6失策 守備率.986

義14 90試合 .231(264-61) 0本 22点 5盗塁 .283/.277 OPS.559 BB% 6.57% K% 14.88% RCWIN -1.34 6失策 守備率.979

 

レギュラー二塁手。昨年は7、8番を打つことが多くチームが三塁を固定しきれなかったこともあり一軍で初の三塁守備にも26試合ついた。対左打率.113(53-6)と振るわず。

 

 

54 林瑋恩(リン・ウェイエン) 27歳 右右 SS 3B 2B

雲林縣出身

華興中學-強恕中學-合作金庫レンタル-台北體院-台北縣-興農牛代訓-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 10年D9位


興12 33試合 .161(31-5) 0本 2点 1盗塁 .212/.194 OPS.406 BB% 2.78% K% 16.67% RCWIN -0.37 7失策 守備率.894

義13 101試合 .238(319-76) 1本 35点 7盗塁 .295/.285 OPS.581 BB% 7.42% K% 12.09% RCWIN -1.44 21失策 守備率.960

義14 86試合 .224(223-50) 0本 15点 2盗塁 .273/.265 OPS.537 BB% 3.98% K% 13.94% RCWIN -1.31 11失策 守備率.968


華麗な守備でファンを魅了する遊撃手。昨年はルーキー林威廷に押し出される形で遊撃のレギュラーを奪われ二塁、三塁を守ることもあった。ただ7月中旬からは林威廷が二塁に回されたこともありまた遊撃に戻り「9番・遊撃」として最後まで出場。ウィークポイントである打撃は改善されぬままで今オフは胡金龍に弟子入り。「守備だけなら大リーグレベル」と彼からも称賛される守備に.250打てる打撃が加われば2年ぶりのゴールデングラブにぐっと近づく。

 

 

88 鄭兆行(ジェン・ジャオハン) 38歳 右右 3B 1B 

花蓮縣出身

華興中學-中國文化大學-興農牛(00~12)-義大犀牛(13~) 99年興農自由契約


興12 74試合 .267(240-64) 1本 24点 0盗塁 .305/.333 OPS.638 BB% 5.62% K% 10.11% RCWIN -0.98 15失策 守備率.954

義13 100試合 .313(319-100) 0本 38点 3盗塁 .351/.379 OPS.730 BB% 5.43% K% 8.00% RCWIN 0.15 15失策 守備率.965

義14 78試合 .243(226-55) 0本 25点 1盗塁 .282/.265 OPS.547 BB% 4.18% K% 10.04% RCWIN -1.23 12失策 守備率.919

 

20年続けてほしい興農時代からの生え抜き。かつての名ショートも15年目の昨年はプロ入り以来初めて遊撃を守ることなく、ポジションは三塁がメインだった。通算50HRまであと1本もここ2年は足踏み。昨年ボン・ジョシュア監督が就任して彼にとって実に10人目の監督となり高志綱(統一)から「監督キラーですね」と冗談を言われている。

 

 

14 林宗男(リン・ゾンナン) 34歳 右右 3B 2B CF RF LF 1B

屏東縣出身

高苑工商-輔仁大學-興農牛代訓-興農牛(06~12)-義大犀牛(13~) 04年代訓D2位


興12 69試合 .235(170-40) 0本 9点 4盗塁 .330/.271 OPS.600 BB% 9.80% K% 14.71% RCWIN -0.85 25失策 守備率.908

義13 72試合 .320(241-77) 1本 30点 6盗塁 .378/.402 OPS.781 BB% 8.00% K% 11.27% RCWIN 0.46 14失策 守備率.942

義14 67試合 .254(189-48) 0本 18点 3盗塁 .319/.307 OPS.626 BB% 8.45% K% 15.96% RCWIN -0.35 7失策 守備率.952

 

しぶとくチームに貢献するベテラン。好調だった13年に比べると成績は振るわなかったが6ポジションを守り、6つの打順に入る器用さを見せ30歳を過ぎてから徐々にその存在感を増しつつあり、「E男」と揶揄されたのは昔の話。

 

 

6 藍少白(ラン・シャオバイ) 29歳 右左 2B 3B SS

高雄市出身

三民高中-台灣體院(富邦公牛)-統一獅レンタル-台灣電力-興農牛代訓-興農牛(10~12)-義大犀牛(13~) 08年D3位


興12 67試合 .250(172-43) 0本 19点 1盗塁 .343/.291 OPS.634 BB% 10.45% K% 15.92% RCWIN -0.47 9失策 守備率.958

義13 48試合 .221(95-21) 0本 9点 1盗塁 .295/.253 OPS.548 BB% 8.49% K% 16.98% RCWIN -0.66 1失策 守備率.992

義14 44試合 .234(94-22) 0本 11点 2盗塁 .327/.277 OPS.604 BB% 7.96% K% 13.27% RCWIN -0.27 6失策 守備率.951

 

競争が激しくなっても存在感示す内野手。昨年も内野のバックアップとして一年間義大内野陣を陰で支えた。6月25日に車を運転中に事故に遭い頭に怪我を負い約1か月の離脱。10月8日のシーズン最終戦となった兄弟戦ではチームのサヨナラ勝ちに繋がるヒットを放ち2014年最後の打者に。台湾で1000人未満といわれ、昨年16番目の原住民族に政府から認定されたカナカナブ族の血を引いている。

 

 

51 黃智培(ファン・ジペイ) 28歳 右右 1B 3B

台東縣出身

台東農工-國立體院(台灣啤酒)-合作金庫-國家儲訓-興農牛代訓-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 10年D1位


興12 15試合 .220(59-13) 0本 6点 1盗塁 .254/.305 OPS.559 BB% 3.17% K% 14.29% RCWIN -0.42 0失策 守備率1.000

義13 31試合 .225(89-20) 0本 4点 1盗塁 .303/.281 OPS.584 BB% 9.71% K% 16.50% RCWIN -0.38 3失策 守備率.961

義14 21試合 .245(53-13) 0本 4点 0盗塁 .259/.245 OPS.505 BB% 1.82% K% 30.91% RCWIN -0.40 3失策 守備率.938


バットで存在をアピールしたい内野手。ここ数年開幕前に高評価を受け、昨年は3月末から6番打者として9試合に先発出場し期待を抱かせたがまたも結果を裏切る形に。不動のレギュラー林益全がいるものの首脳陣は彼に一塁で勝負してもらいたいとのことで、腰の古傷も癒えた今年は今度こそ打棒を見せつけられるか。二軍では昨年25試合で2HRを放ったがその程度で満足できる打者ではない。

 

 

25 方玄宗(ファン・シュエンゾン) 27歳 右右 3B 2B SS

台南市出身

南英商工-台灣體院(富邦公牛)-國訓中心-台北市-義大犀牛(14~) 13年D6位

 

義14 17試合 .182(44-8) 0本 1点 0盗塁 .200/.205 OPS.405 BB% 2.13% K% 21.28% RCWIN -0.40 2失策 守備率.943

 

同期入団の林威廷に追いつきたい内野手。二軍では33試合で打率.354、OPS.966と上々の成績。本職は二塁だが二軍では遊撃で、一軍では三塁で最多出場、今年は三塁で開幕スタメンの可能性もある。12年のドラフトでは統一が狙っていた選手だったが兄弟に5巡目で一度指名。しかし契約に至らず1年遅れてのプロ入りとなった。


 

72 張鎧(ジャン・カイ) 28歳 右右 3B 2B 1B SS

新北市出身

華興中學-開南大學-代訓藍レンタル-台北縣-興農牛代訓-台北縣-新北市-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 09年D10位

 

興12 33試合 .176(68-12) 1本 4点 0盗塁 .263/.235 OPS.498 BB% 6.33% K% 16.46% RCWIN -0.60 4失策 守備率.947

義13 15試合 .200(15-3) 0本 0点 0盗塁 .294/.267 OPS.561 BB% 11.76% K% 5.88% RCWIN -0.06 0失策 守備率1.000

義14 7試合 .143(7-1) 0本 0点 0盗塁 .143/.286 OPS.429 BB% 0.00% K% 14.29% RCWIN -0.13 0失策 守備率1.000

 

勝負の一年となる内野手。一軍レギュラーの壁は高く年々出番を減らし、二軍でも13年に比べ成績が悪化し52試合で打率.253 2本 24打点。二軍では内野全ポジションを守る等奮闘したがこれといった特長に欠けるため厳しい立場に置かれている。

 

 

35 楊承駿(ヤン・チェンジュン) 27歳 右右 2B 3B 

台東縣出身

三民高中-台灣體大-興農牛レンタル-崇越科技-國訓中心-台中威達-義大犀牛(14~) 14年D10位

 

義14(二軍) 20試合 .387(62-24) 0本 6点 1盗塁 .473/.452 OPS.925 BB% 14.67% K% 9.33% 8失策 守備率.919

 

確実なコンタクトでヒットを量産する巧打者。昨年はアマ時代から持ち味としていた率を残せる打撃を二軍できっちりと示した。首脳陣は陽冠威の三塁コンバートが失敗した際は彼を代わりに起用することを考えているようで今年は一軍で彼の姿を三塁で多く見られそう。彭政閔(兄弟)と打撃フォームやスタイルを比較され、本人も参考にしているとのこと。弟は21U野球ワールドカップで3番打者として優勝に貢献した楊岱鈞。

 

 

38 楊智喬(ヤン・ジーチャオ) 20歳 右右 SS 3B 2B

屏東縣出身

美和高中-義大犀牛(14~) 14年D9位

 

義14(二軍) 19試合 .167(48-8) 0本 5点 0盗塁 .245/.167 OPS.412 BB% 9.26% K% 11.11% 8失策 守備率.871

 

まだまだ発展途上の若手内野手。主に二軍で守った遊撃で7失策、守備率.875と粗さを見せた。

 

 

30 石翔宇(シ・シャンユ) 19歳 右右 2B SS 1B 3B

台南市出身

 

南英商工-義大犀牛(15~) 15年D10位

 

高3時にはキャプテンを務めた内野の便利屋。中学までは投手としてプレーし、高校から野手に転向。しかし高3時には再び投手としての練習も積み大会では試合終盤でリリーフとして登板することもあった。チームでは主に2番を打ち小技や戦術への理解も深く、守備も本職は遊撃だが一、二、三塁も守ることができる。

 

 

・外野手


66 張建銘(ジャン・ジェンミン) 35歳 左左 RF

花蓮縣出身

中華中學-台北體院-國家儲訓-興農牛代訓-興農牛(04~12)-義大犀牛(13~) 03年代訓D2位


興12 87試合 .334(299-100) 7本 51点 0盗塁 .386/.485 OPS.871 BB% 5.44% K% 14.20% RCWIN 0.91 0失策 守備率1.000

義13 100試合 .279(401-112) 2本 55点 2盗塁 .322/.364 OPS.686 BB% 4.82% K% 13.53% RCWIN -0.21 2失策 守備率.991

義14 112試合 .299(448-134) 1本 44点 3盗塁 .335/.346 OPS.681 BB% 4.96% K% 9.50% RCWIN -0.17 1失策 守備率.996

 

義大のライトはまだ譲らない、12年目の強肩外野手。4月24日の兄弟戦でバント安打により史上17人目の通算1000安打を達成。オフの10月末にFA権を行使するも年齢、他球団の外野が飽和状態であることも影響してか手を挙げる球団は現れず、3万元増の月給38万元、1年契約で更改した。

 

 

50 張詠漢(ジャン・ヨンハン) 27歳 左左 CF RF LF

台中市出身

穀保家商-嘉義大學-中信鯨レンタル-台北縣-國家儲訓-新北市-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 11年D3位

 

興12 26試合 .196(46-9) 0本 3点 0盗塁 .245/.283 OPS.528 BB% 4.08% K% 32.65% RCWIN -0.29 2失策 守備率.909

義13 2試合 .333(3-1) 0本 0点 0盗塁 .500/.333 OPS.833 BB% 25.00% K% 0.00% RCWIN 0.02 0失策 守備率1.000

義14 86試合 .293(270-79) 2本 34点 1盗塁 .349/.363 OPS.712 BB% 6.35% K% 20.74% RCWIN 0.19 1失策 守備率.994

 

全チーム最高の月給87.5%を勝ち取った外野手。昨年は高國輝が離脱中の6月中旬から中堅のポジションに定着、得点圏打率.365とチャンスで結果を残し見事最佳進歩獎を獲得、飛躍の一年になった。プロ1年目に左ひざ後十字靭帯を損傷した影響から盗塁を仕掛けることが少なかったが、今年は膝の状況も見ながら盗塁もどんどん狙っていきたいと語っている。

 

 

28 高國輝(ガオ・グォフイ) 30歳 右右 LF CF RF

花蓮縣出身

高苑工商-TML高屏雷公練習生-台北體院-マリナーズ-義大犀牛(13~) 12年D2位


義13 102試合 .350(357-125) 14本 65点 5盗塁 .411/.566 OPS.976 BB% 8.54% K% 11.31% RCWIN 3.17 7失策 守備率.965

義14 52試合 .309(188-58) 18本 57点 6盗塁 .409/.670 OPS1.079 BB% 11.82% K% 19.09% RCWIN 2.45 1失策 守備率.955

 

良い意味で予想を裏切った長距離砲。昨年は脊髄すべり症の手術でシーズン絶望と当初は言われていたが7月13日に一軍初出場を果たすと後期だけの出場ながら18HRを放ち見事本塁打王のタイトルを獲得、半期だけの出場での本塁打王はもちろん史上初。8月~10月まで毎月OPSは1を超え、18HRのうち7HRをLamigoの本拠地である桃園で放った。今年は昨年一度も打たなかった3番打者として起用される予定。

 

 

8 高孝儀(ガオ・シャオイー) 25歳 右右 CF

台東縣出身

穀保家商-中國文化大學-台北市-國訓中心-台北市-義大犀牛(14~) 13年D9位

 

義14 40試合 .265(147-39) 0本 11点 5盗塁 .294/.306 OPS.600 BB% 3.85% K% 19.23% RCWIN -0.40 2失策 守備率.978

 

足と守りが武器の核弾頭。4月中旬に一軍に昇格すると一軍初出場から11試合連続安打、これはルーキーとしては08年の王勝偉(兄弟)以来の記録。守備範囲が広く俊足であることから主に「1番・中堅」で起用されるも打席でのアプローチはまだ粗く要改善。5月4日の試合で攻守交代時に外野席の観客にボールを投げ入れた際、男性の右目に直撃し業務上過失傷害罪で告訴されたが罪状不足で不起訴に。

 

 

36 蘇建榮(スー・ジェンロン) 32歳 右右 CF LF RF

高雄市出身

高苑工商-輔仁大學-合作金庫-興農牛(06~12)-義大犀牛(13~) 05年D1位


興12 115試合 .275(403-111) 4本 28点 2盗塁 .357/.333 OPS.690 BB% 5.89% K% 10.53% RCWIN -0.77 1失策 守備率.996

義13 69試合 .190(100-19) 0本 6点 2盗塁 .308/.200 OPS.508 BB% 10.74% K% 8.26% RCWIN -0.84 1失策 守備率.987

義14 27試合 .192(26-5) 0本 1点 0盗塁 .344/.192 OPS.536 BB% 9.38% K% 9.38% RCWIN -0.10 0失策 守備率1.000

 

今年も守備固めが中心となりそうなベテラン外野手。昨年は高國輝の離脱でチャンスはあるかと思われたが若手の加入などにより外野は競争が激しくそこに入り込むことは出来なかった。二軍では37試合 打率.371 OPS.975と好成績。

 

 

62 吳宗峻(ウー・ゾンジュン) 31歳 左左 RF LF CF

台南市出身

南英商工-國立體院(台灣啤酒)-合作金庫-興農牛代訓-興農牛(10~12)-義大犀牛(13~) 08年D4位


興12 85試合 .294(214-63) 0本 20点 0盗塁 .390/.388 OPS.777 BB% 10.32% K% 17.46% RCWIN 0.07 3失策 守備率.980

義13 46試合 .293(99-29) 0本 6点 0盗塁 .403/.313 OPS.716 BB% 12.61% K% 14.29% RCWIN 0.03 0失策 守備率1.000

義14 14試合 .167(12-2) 0本 2点 0盗塁 .267/.250 OPS.517 BB% 13.33% K% 6.67% RCWIN -0.06 0失策 守備率1.000

 

そろそろ危うくなってきた左の外野手。昨年はさらに出番が減少しスタメンはわずか1試合のみ。10月8日の兄弟戦、1点を追う8回に代打で登場し犠飛を放ちサヨナラ勝ちにつなげたのが唯一の活躍だった。二軍では47試合 打率.309 OPS.809。

 

 

57 李家駒(リ・ジァジュ) 27歳 右右 LF RF CF

台東縣出身

台中高農-國立體院(台灣啤酒)-中信鯨レンタル-桃園航空城-興農牛代訓-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 10年D6位


興12 22試合 .200(40-8) 0本 2点 2盗塁 .238/.200 OPS.438 BB% 2.38% K% 26.19% RCWIN -0.34 0失策 守備率1.000

義13 36試合 .276(87-24) 0本 11点 2盗塁 .333/.322 OPS.655 BB% 5.94% K% 19.80% RCWIN -0.18 2失策 守備率.963

義14 1試合 .333(3-1) 0本 0点 0盗塁 .333/.333 OPS.666 BB% 0.00% K% 66.67% RCWIN 0.00 0失策 守備率1.000

 

壁にぶち当たった外野手。13年まで順調に成長していたが昨年は伸び止まり。二軍では56試合 打率.296 OPS.674、強肩は健在で昨年も二軍で6捕殺を記録。

 

 

53 徐育澄(シュ・ユーチェン) 28歳 右左 LF RF CF 1B

雲林縣出身

東石高中-輔仁大學-國家儲訓-興農牛代訓-興農牛(12)-義大犀牛(13~) 10年D10位


興12 27試合 .267(30-8) 1本 2点 2盗塁 .353/.367 OPS.720 BB% 8.11% K% 27.03% RCWIN -0.02 2失策 守備率.889

義13 11試合 .400(15-6) 0本 3点 0盗塁 .438/.400 OPS.838 BB% 5.88% K% 23.53% RCWIN 0.08 2失策 守備率.833

義14(二軍) 56試合 .296(179-53) 0本 10点 7盗塁 .333/.341 OPS.674 BB% 4.62% K% 8.72% 2失策 守備率.978

 

影が薄くなってきた外野手。トレーナーに転身もすぐに選手として再度復帰して臨んだ昨年は一軍で出場できず二軍で一年を過ごした。

 

 

52 林旺衛(リン・ワンウェイ) 27歳 右左 LF RF CF

台南市出身

台中高農-台灣體大-ツインズ-台灣體大-台中威達-國訓中心-義大犀牛(14~) 14年D2位

 

外野の激しい競争に割って入るオールドルーキー。昨年のシーズン中ドラフトで指名されたが12月に兵役を終えたため今年が実質の1年目シーズンとなる。ツインズのRK、Aで度重なる怪我や首脳陣からの差別に遭いながらも6年間プレーしキャリアハイは11年Aでの117試合 打率.276 4HR 40打点 OPS.730。その後台湾に戻り社会人でプレーし主に4番を打ち長打力を発揮。アピールポイントは強肩と選球眼で、守備に関しては多少の打球判断のまずさを広い守備範囲でカバーする。双子の弟は元Lamigoの林旺億。ジョシュア監督からは4番目の外野手と目され、マイナーでは主に1番を打ってきたがオープン戦の起用を見る限りでは下位打線で起用されそうだ。

 

 

1 林哲瑄(リン・ジェーシュエン) 27歳 右右 CF

花蓮出身

南英商工-レッドソックス-アストロズ-レンジャーズ-高知ファイティングドッグス-義大犀牛(15~) 15年D1位

 

ディフェンスとスピードで貢献するWBCのCFレギュラー。今年のドラフトで最初に指名権を得た義大は当初統一にドラフト2位で指名された宋家豪を指名する予定だったが最後の最期で彼に切り替え。指名の意図はセンターラインの強化で、高い守備範囲と判断能力は2013年のWBCではCFを任されるなど素晴らしいものを持つ。懸案事項は今季高知でプレーも34試合 打率.230 2本 3打点と寂しい成績に終わった打撃。メジャーでの出場はレッドソックス時代の12年の9試合のみで、アメリカでのキャリアのほとんどをマイナーで過ごした。足、肩、守備範囲はコンスタントに毎年2桁盗塁を記録するなど評価を得ていたものの、やはり打撃が足を引っ張りレンジャーズ時代の14年には投手転向。ルーキーリーグで14試合に登板するなど迷走した。

 

 

59 羅國麟(ルォ・グォリン) 22歳 右右 LF CF 3B 

花蓮出身

高苑工商-國立體育大學-台東綺麗珊瑚-義大犀牛(15~) 15年D8位

 

ついにプロに身を投じた四兄弟の末っ子。一家の四兄弟は彼の他に義大の高國輝、統一の羅國龍、中信兄弟の羅國華、3人の兄弟が全員プロ、しかも一軍で活躍しているという驚異的な血筋を持つ。下半身がしっかりしており球種を問わずフルスイングできる強打者ぶりを見せつける一方で、課題の守備では守備範囲が広くないためCFを守った際に両コーナーの選手がカバーするといった光景も見られる。チームは人材難に苦しむ3Bに彼を起用するプランを明らかにしているが、大学4年から打撃を生かすために始めた内野守備がどこまでプロで通用するかには疑問符がつく。層は厚い外野陣に持ち前の打力で割って入るのが現実的ではなかろうか。

 


・指名打者

 

15 胡金龍(フー・ジンロン) 31歳 右右 LF CF RF

台南市出身

南英商工-中國文化大學-國立體院(台灣啤酒)-ドジャース-メッツ-米独立・サザンメリーランドブルークラブス-義大犀牛(13~) 12年D1位

 

義13 99試合 .344(393-135) 5本 38点 12盗塁 .368/.466 OPS.834 BB% 3.62% K% 5.80% RCWIN 1.62 7失策 守備率.958

義14 115試合 .350(463-162) 5本 55点 12盗塁 .391/.458 OPS.849 BB% 6.34% K% 6.93% RCWIN 2.46 3失策 守備率.984

 

昨年の首位打者、最多安打のアベレージヒッター。4月から9月まで毎月打率3割以上という安定感を見せ、好調の義大打線の柱として機能した。4安打以上の固め打ちはシーズン中一度もなかったが3安打を放った試合は19試合を数えた。4月初旬から後期の中盤までは3番に入っていたが2番に適した選手が見つからず後期後半からは2番に定着。今年から選手会の理事長に就任。

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